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| Label = {{flagicon|UK}}[[ハーヴェスト・レコード|ハーヴェスト]]<br />[[EMI]](再発盤)<br />{{flagicon|USA}}ハーヴェスト/[[キャピトル・レコード|キャピトル]]<br />キャピトル(再発盤)
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『'''ウマグマ'''』(
== 概要 ==
﹁ウマグマ﹂とは、ニック・メイスンによれば[[シド・バレット]]、[[ロジャー・ウォーターズ]]、[[デヴィッド・ギルモア]]が、生まれ育った[[ケンブリッジ]]で覚えたという﹁性交﹂を意味するスラングで、﹁名前の響きが良くて面白かった﹂との理由でアルバムのタイトルとして採用された<ref>ニコラス・シャフナー著 今井幹晴訳﹃ピンク・フロイド 神秘﹄宝島社、1991年、pp.150</ref>。本作は2枚組で、1枚目がバンド初となるライブ盤、2枚目がスタジオ盤の構成となっている。[[ノーマン・スミス]]がピンク・フロイドをプロデュースした最後のアルバムとなり、以後のアルバムはバンド自身によるプロデュースである。全英5位<ref>{{cite web|url=https://www.officialcharts.com/artist/28142/pink-floyd/|title=Pink Floyd|full Official Chart History|publisher=Official Charts|accessdate=2023-01-20}}</ref>、全米74位を記録した。ジャケットでギルモアの近くに置かれているLPは、1958年公開の映画﹃[[恋の手ほどき]]﹄の[[サントラ]]である。 ライブ盤は、1969年4月27日の当時[[バーミンガム]]にあった伝説的なクラブ﹁マザーズ﹂と、同年5月2日の[[マンチェスター・メトロポリタン大学]]でのライブが収録されている<ref>立川直樹﹃ピンク・フロイド One Of These Days﹄シンコー・ミュージック、1992年、pp.60</ref>。収録されたのは当時のコンサートで人気の高いナンバーだった﹁天の支配﹂﹁ユージン、斧に気をつけろ﹂﹁太陽讃歌﹂﹁神秘﹂の4曲で、非常にパワフルなパフォーマンスを聴くことができる。なお、﹁星空のドライブ﹂のライブテイクも収録される予定だったが結局見送られた。 64行目:
[[Category:ピンク・フロイドのアルバム]]
[[Category:1969年のアルバム]]
[[Category:ノーマン・スミスがプロデュースしたアルバム]]
[[Category:ヒプノシスの作品]]
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2024年3月4日 (月) 09:23時点における最新版
『ウマグマ』 | ||||
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ピンク・フロイド の スタジオ・アルバム / ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1969年4月27日-5月2日(ライブ盤) | |||
ジャンル | サイケデリック・ロック、実験音楽、プログレッシブ・ロック、スペース・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
![]() EMI(再発盤) ![]() キャピトル(再発盤) | |||
プロデュース | ピンク・フロイド、ノーマン・スミス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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ピンク・フロイド 年表 | ||||
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『ウマグマ』(Ummagumma)は、1969年に発表されたピンク・フロイドの2枚組アルバム。
概要
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﹁ウマグマ﹂とは、ニック・メイスンによればシド・バレット、ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモアが、生まれ育ったケンブリッジで覚えたという﹁性交﹂を意味するスラングで、﹁名前の響きが良くて面白かった﹂との理由でアルバムのタイトルとして採用された[1]。本作は2枚組で、1枚目がバンド初となるライブ盤、2枚目がスタジオ盤の構成となっている。ノーマン・スミスがピンク・フロイドをプロデュースした最後のアルバムとなり、以後のアルバムはバンド自身によるプロデュースである。全英5位[2]、全米74位を記録した。ジャケットでギルモアの近くに置かれているLPは、1958年公開の映画﹃恋の手ほどき﹄のサントラである。
ライブ盤は、1969年4月27日の当時バーミンガムにあった伝説的なクラブ﹁マザーズ﹂と、同年5月2日のマンチェスター・メトロポリタン大学でのライブが収録されている[3]。収録されたのは当時のコンサートで人気の高いナンバーだった﹁天の支配﹂﹁ユージン、斧に気をつけろ﹂﹁太陽讃歌﹂﹁神秘﹂の4曲で、非常にパワフルなパフォーマンスを聴くことができる。なお、﹁星空のドライブ﹂のライブテイクも収録される予定だったが結局見送られた。
アルバム2枚目のスタジオ盤は、バンドメンバーのリチャード・ライト、ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモア、ニック・メイスンの4人のソロ作品で、演奏も全て作者自身の手によるものである。つまり、﹁ナロウ・ウェイ﹂のドラムはメイスンではなく作者のギルモアが叩いている。ただし、メイスンの﹁統領のガーデン・パーティ﹂に入っているフルートは彼の妻が奏でている[4]。いずれも実験的な作風を凝らした作品で、このうちウォーターズ作の﹁グランチェスターの牧場﹂とギルモアの作品にボーカルが入っている。ギルモアは曲に詞を付けようとしたがうまく行かず、ウォーターズに助言を乞うも拒絶されている[5]。これ以降、ギルモアは﹁デブでよろよろの太陽﹂﹁大人への躍動﹂の2曲以外を除いて自身がバンドの主導権を握る1987年まで歌詞を担当していない。
収録曲
[編集]- ディスク1 ライブ・アルバム
サイド1
- 「天の支配」 - "Astronomy Domine" (バレット)
- 「ユージン、斧に気をつけろ」 - "Careful With That Axe, Eugene" (ウォーターズ、ライト、メイスン、ギルモア)
サイド2
- 「太陽讃歌」 - "Set The Controls For The Heart Of The Sun" (ウォーターズ)
- 「神秘」 - "A Saucerful Of Secrets" (ウォーターズ、ライト、メイスン、ギルモア)
- ディスク2 スタジオ・アルバム
サイド1
- 「シシファス組曲」 - "Sysyphus" (ライト)
- 「グランチェスターの牧場」 - "Grantchester Meadows" (ウォーターズ)
- 「毛のふさふさした動物の不思議な歌」 - "Several Species Of Small Furry Animals Gathered Together In A Cave And Grooving With A Pict" (ウォーターズ)
サイド2
- 「ナロウ・ウェイ三部作」 - "The Narrow Way" (ギルモア)
- 「統領のガーデン・パーティ三部作」 - "The Grand Vizier's Garden Party" (メイスン)
パーソネル
[編集]ピンク・フロイド
- デヴィッド・ギルモア (David Gilmour) - リード・ギター、ボーカル (ライブ・アルバム) / ギター、ベース、キーボード、ドラム、ボーカル (ナロウ・ウェイ)
- ニック・メイスン (Nick Mason) - ドラム (ライブ・アルバム) / パーカッション、エフェクト (統領のガーデン・パーティ)
- ロジャー・ウォーターズ (Roger Waters) - ベース、ボーカル (ライブ・アルバム) / アコースティックギター、ボーカル (グランチェスターの牧場)、ボーカル (毛のふさふさした動物の不思議な歌)
- リチャード・ライト (Richard Wright) - キーボード、ボーカル (ライブ・アルバム) / オルガン、ピアノ、メロトロン、パーカッション (シシファス組曲)
- 追加パーソネル
- リンディ・メイスン (Lindy Mason) - フルート (統領のガーデン・パーティ)
出典
[編集]
(一)^ ニコラス・シャフナー著 今井幹晴訳﹃ピンク・フロイド 神秘﹄宝島社、1991年、pp.150
(二)^ “Pink Floyd|full Official Chart History”. Official Charts. 2023年1月20日閲覧。
(三)^ 立川直樹﹃ピンク・フロイド One Of These Days﹄シンコー・ミュージック、1992年、pp.60
(四)^ アンディ・マベット著 山崎智之訳﹃ピンク・フロイド全曲解説﹄シンコー・ミュージック、1995年、pp.58
(五)^ マベット、1995年、pp.57