ウマグマ
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『ウマグマ』 | ||||
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ピンク・フロイド の スタジオ・アルバム / ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1969年4月27日-5月2日(ライブ盤) | |||
ジャンル | サイケデリック・ロック、実験音楽、プログレッシブ・ロック、スペース・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
![]() EMI(再発盤) ![]() キャピトル(再発盤) | |||
プロデュース | ピンク・フロイド、ノーマン・スミス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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ピンク・フロイド 年表 | ||||
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﹃ウマグマ﹄︵Ummagumma︶は、1969年に発表されたピンク・フロイドの2枚組アルバム。
概要
﹁ウマグマ﹂とは、ニック・メイスンによればシド・バレット、ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモアが、生まれ育ったケンブリッジで覚えたという﹁性交﹂を意味するスラングで、﹁名前の響きが良くて面白かった﹂との理由でアルバムのタイトルとして採用された[1]。本作は2枚組で、1枚目がバンド初となるライブ盤、2枚目がスタジオ盤の構成となっている。ノーマン・スミスがピンク・フロイドをプロデュースした最後のアルバムとなり、以後のアルバムはバンド自身によるプロデュースである。全英5位、全米74位を記録した。ジャケットでギルモアの近くに置かれているLPは、1958年公開の映画﹃恋の手ほどき﹄のサントラである。 ライブ盤は、1969年4月27日の当時バーミンガムにあった伝説的なクラブ﹁マザーズ﹂と、同年5月2日のマンチェスター・メトロポリタン大学でのライブが収録されている[2]。収録されたのは当時のコンサートで人気の高いナンバーだった﹁天の支配﹂﹁ユージン、斧に気をつけろ﹂﹁太陽讃歌﹂﹁神秘﹂の4曲で、非常にパワフルなパフォーマンスを聴くことができる。なお、﹁星空のドライブ﹂のライブテイクも収録される予定だったが結局見送られた。 アルバム2枚目のスタジオ盤は、バンドメンバーのリチャード・ライト、ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモア、ニック・メイスンの4人のソロ作品で、演奏も全て作者自身の手によるものである。つまり、﹁ナロウ・ウェイ﹂のドラムはメイスンではなく作者のギルモアが叩いている。ただし、メイスンの﹁統領のガーデン・パーティ﹂に入っているフルートは彼の妻が奏でている[3]。いずれも実験的な作風を凝らした作品で、このうちウォーターズ作の﹁グランチェスターの牧場﹂とギルモアの作品にボーカルが入っている。ギルモアは曲に詞を付けようとしたがうまく行かず、ウォーターズに助言を乞うも拒絶されている[4]。これ以降、ギルモアは﹁デブでよろよろの太陽﹂﹁大人への躍動﹂の2曲以外を除いて自身がバンドの主導権を握る1987年まで歌詞を担当していない。収録曲
ディスク1ライブ・アルバム サイド1 (一)﹁天の支配﹂ - "Astronomy Domine" (バレット) (二)﹁ユージン、斧に気をつけろ﹂ - "Careful With That Axe, Eugene" (ウォーターズ、ライト、メイスン、ギルモア) サイド2 (一)﹁太陽讃歌﹂ - "Set The Controls For The Heart Of The Sun" (ウォーターズ) (二)﹁神秘﹂ - "A Saucerful Of Secrets" (ウォーターズ、ライト、メイスン、ギルモア) ディスク2スタジオ・アルバム サイド1 (一)﹁シシファス組曲﹂ - "Sysyphus" (ライト) (二)﹁グランチェスターの牧場﹂ - "Grantchester Meadows" (ウォーターズ) (三)﹁毛のふさふさした動物の不思議な歌﹂ - "Several Species Of Small Furry Animals Gathered Together In A Cave And Grooving With A Pict" (ウォーターズ) サイド2 (一)﹁ナロウ・ウェイ三部作﹂ - "The Narrow Way" (ギルモア) (二)﹁統領のガーデン・パーティ三部作﹂ - "The Grand Vizier's Garden Party" (メイスン)パーソネル
ピンク・フロイド- デヴィッド・ギルモア (David Gilmour) - リード・ギター、ボーカル (ライブ・アルバム) / ギター、ベース、キーボード、ドラム、ボーカル (ナロウ・ウェイ)
- ニック・メイスン (Nick Mason) - ドラム (ライブ・アルバム) / パーカッション、エフェクト (統領のガーデン・パーティ)
- ロジャー・ウォーターズ (Roger Waters) - ベース、ボーカル (ライブ・アルバム) / アコースティックギター、ボーカル (グランチェスターの牧場)、ボーカル (毛のふさふさした動物の不思議な歌)
- リチャード・ライト (Richard Wright) - キーボード、ボーカル (ライブ・アルバム) / オルガン、ピアノ、メロトロン、パーカッション (シシファス組曲)
- 追加パーソネル
- リンディ・メイスン (Lindy Mason) - フルート (統領のガーデン・パーティ)
出典
- ^ ニコラス・シャフナー著 今井幹晴訳『ピンク・フロイド 神秘』宝島社、1991年、pp.150
- ^ 立川直樹『ピンク・フロイド One Of These Days』シンコー・ミュージック、1992年、pp.60
- ^ アンディ・マベット著 山崎智之訳『ピンク・フロイド全曲解説』シンコー・ミュージック、1995年、pp.58
- ^ マベット、1995年、pp.57