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缶スプレーなどと違い、噴射する塗料などは使う器具を変えずに任意に使い分けることができる。 |
缶スプレーなどと違い、噴射する塗料などは使う器具を変えずに任意に使い分けることができる。 |
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「エアブラシ」と |
﹁エアブラシ﹂という呼称は、低圧なエアを使う小型の霧化機器を言い、自動車塗装などの一般塗装機器に用いられるエアブラシ同様の形状をした大型の霧化機器は﹁'''スプレーガン'''﹂と呼称されるが、呼称のみ異なった同一のものではなく、圧縮空気を利用しない機器はスプレーガンの形状や仕組みも異なる。
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== 利用例 == |
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2009年12月21日 (月) 06:46時点における版
エアブラシ︵air brush︶とは、塗装に用いられるスプレーの一種。
圧縮した空気などの気体︵以下、エアと表記︶の圧力によって塗料・絵具等を霧状に噴射する器具。またそれを用いて描画や着色をする技法のことも指す。
缶スプレーなどと違い、噴射する塗料などは使う器具を変えずに任意に使い分けることができる。
﹁エアブラシ﹂という呼称は、低圧なエアを使う小型の霧化機器を言い、自動車塗装などの一般塗装機器に用いられるエアブラシ同様の形状をした大型の霧化機器は﹁スプレーガン﹂と呼称されるが、呼称のみ異なった同一のものではなく、圧縮空気を利用しない機器はスプレーガンの形状や仕組みも異なる。
利用例
エアブラシは画材として美術・デザイン分野の描画︵エアブラシアート︶に使用され、イラストレーター・山口はるみ氏によって注目された。霧状の色材で吹き付けパターンの外側が薄く暈けるためグラデーション効果や、下にある色を透かす効果が容易に得られるため、写実的なイラストレーションをはじめとして、多彩な表現を行うことができる。
近年は、自動車のカスタムペイント、Tシャツなどのペイント、ネイルアートやボディアート、携帯電話などの小物、人形や工芸品、模型のペイントなど、幅広い用途に用いられ広く普及している。
また、小さな面積に対する塗装を行うための道具として、模型・工芸作品の制作においても使用される。
模型制作では、小面積でも非常に平滑な塗装面が得られ、イラスト技法の応用により塗装のぼかし表現や微妙な陰影の表現が可能、広範な種類の塗料を吹き付けで使用できるなど多くの利点により、高度かつ重要なテクニックとして普及している。
模型制作の分野でエアブラシは、最初に道具を揃えたりする導入コストが高く、使うのにも慣れが必要なことから上級者向けの道具・技法として認識されていた。しかし近年安価な機種および用具の普及で入手が容易になったこと、自分で塗料を調色できること、缶スプレー塗料よりも細かい部分で扱いやすいことなどの理由から入門者が使用することも増えており、基本的な道具となりつつある。
変わった例では、マニキュアによるネイルアートやボディペインティングとしても使われている。
構造
噴射口をもつ本体︵ハンドピース︶に、塗料を入れる﹁塗料カップ﹂とエアコンプレッサーからエアを導入するホースを接続して使用する。ボンベを使用する場合はハンドピースに直接接続することもできる。
塗料カップの取り付け形式には本体上部︵特に呼称はないが便宜上上つきカップと呼ぶ︶、本体側面につくサイドカップ、および、本体下部につくボトル式がある。塗料の供給方式としては重力式︵上つきカップ、サイドカップ︶と吸い上げ式︵ボトル式およびサイドカップ︶がある。また、カップは固定式のものと交換式のものがあり、交換式の目的としては容量の異なるカップを使い分ける、洗浄や色替えをボトル交換によって行う、などがある。
塗料の流量は、ノズルを塞いでいるニードル︵針︶弁の前後動により、ノズルとニードルの隙間の調整することで行う。ノズルから出る塗料は、その外側にあるエアキャップを通ってきたエアと混ざり合い霧状となって吹き出される。
吹き付けパターンの大きさ︵面積︶はエアブラシと吹き付け対象物の距離によって変わり、ノズル口径によってもその大きさは異なる。利用の多いノズル口径 0.3mm のパターンサイズは 3cm 程度の丸形である。太い線や面を塗る場合はエアブラシを対象から離し、細い線で細部を描き込むような場合は数ミリ程度にまで近づける。この際、適切な量を塗布するためにニードルのコントロールが不可欠であり、エアブラシを移動させる速度とも深く関係する。
ハンドピースの機構は3種類に大別される。
ダブルアクション
標準となるものである。レバー操作が2段階あり、まずレバーを押し下げることでエアバルブを開き、次に、レバーを押し下げたまま後ろに引くことで塗料を出す。この2つの動作をもってダブル︵デュアルと呼ぶ場合もある︶アクションという。世界で最初に発売されたモデルと現在のモデルで、その形状や機能に大きな違いはない。
トリガーアクション
ダブルアクションのレバーをピストルのような引き金に変えたものと、レバーの形状も位置も変わらないものがある。スライドカムを介してエア流量と塗料流量の変更を行うため、自動的に適切な量が決まる。また、引き金を引くだけの単純な動作︵ただし、ダブルアクションと同じ2段階の動作を連続した動作で行っている︶で初心者でも扱いやすい。しかしスライドカムがあることによって微細な調整ができないという点ではダブルアクションほどの繊細さが出ない。また部品が変わってしまうため高価なものが多い。
シングルアクション
ダブルアクションを簡易化したもので、簡易式エアブラシなどとも称される。エア流量の操作をレバーでおこない、塗料の流量は変えらないか、かえられる場合は本体後方に調整ダイアルがついているものが多い。レバー操作が一つ減るためシングルアクションと呼ばれる。一定量の吹き付けを行うには適しているが、強弱をつける操作が出来ないため細部の塗装などには向かない。その性質上安価なものが多い。
また、簡易なものとしてコピックなどのペン︵フェルトペン︶のペン先に圧縮空気、圧縮ガスを噴射させるなどして利用するものもある。 塗料類は、液状で粘度が低く、大きい粒子が入っていないものであれば大抵のものは利用することが出来る。 水彩絵具・油絵具・アクリル絵具および日本画用に用いられる岩絵具を含む色材、墨汁やドローイングイング︵カラー︶インク、染料、ホビー向けの水性塗料や油性塗料、家庭用塗料などほとんどの色材、塗料が使われている。
また、簡易なものとしてコピックなどのペン︵フェルトペン︶のペン先に圧縮空気、圧縮ガスを噴射させるなどして利用するものもある。 塗料類は、液状で粘度が低く、大きい粒子が入っていないものであれば大抵のものは利用することが出来る。 水彩絵具・油絵具・アクリル絵具および日本画用に用いられる岩絵具を含む色材、墨汁やドローイングイング︵カラー︶インク、染料、ホビー向けの水性塗料や油性塗料、家庭用塗料などほとんどの色材、塗料が使われている。
エアブラシ塗装の手順
(一)色を塗りたい場所以外を、粘着テープなどで覆う。︵マスキング︶
(二)道具を用意し、ハンドピースにエア用のホースを接続してエアが導入される状態にする。
(三)塗料を調色してハンドピースの塗料カップに少しだけ入れる。
(四)不要な紙や材料、目立たない所などで試し吹きを行い、塗料の濃度やエアの圧力を調整する。
(五)調整が出来たら任意の量の塗料を塗料カップに入れ、対象物を塗装する。
(六)色や塗膜の厚さが任意の通りになるまで、乾かしながら何度か重ね塗りする。
(七)塗料が乾いたらマスキングを取り外す。
(八)塗料カップの余った塗料を捨て、うすめ液などを代わりに入れて噴射し、ハンドピース内部を洗浄する。
(九)必要であればハンドピースを分解してニードルやノズルの細部も洗浄する。