エイリアン2
表示
エイリアン2 | |
---|---|
Aliens | |
監督 | ジェームズ・キャメロン |
脚本 | ジェームズ・キャメロン |
製作 | ゲイル・アン・ハード |
製作総指揮 |
ゴードン・キャロル デイヴィッド・ガイラー ウォルター・ヒル |
出演者 |
シガニー・ウィーバー マイケル・ビーン ランス・ヘンリクセン |
音楽 | ジェームズ・ホーナー |
撮影 | エイドリアン・ビドル |
編集 | レイ・ラヴジョイ |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 |
1986年7月18日 ![]() 1986年8月30日 ![]() |
上映時間 | 137分(ディレクターズカット版は154分) |
製作国 |
![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $18,500,000 |
興行収入 | $131,060,248[1] |
前作 | エイリアン |
次作 | エイリアン3 |
﹃エイリアン2﹄︵Aliens︶は、1986年のアメリカ映画。﹃エイリアン﹄シリーズの第2作。監督はジェームズ・キャメロン。
注意‥以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
概要
SFホラーの古典となった前作﹃エイリアン﹄から一変し、当時﹃ターミネーター﹄で一躍名を馳せたキャメロンを脚本・監督に迎え、原題通り無数に繁殖したエイリアンと未来兵器に身を固めた兵士との戦いを描くアクション映画として製作、﹁二作目は失敗する﹂というジンクスを跳ね返すヒット作となった。 植民地海兵隊の兵士達が使用する数々の未来兵器のリアルな描写や、日本のロボットアニメの要素を採り入れた[要出典]パワーローダーなど、キャメロンのマニアックなこだわりが存分に発揮されている。エイリアンの生態についても前作の設定が巧みに生かされているのに加え、新たに蟻や蜂を思わせる社会形態が設定され、その頂点に君臨するエイリアン・クイーンが登場している。 1986年のアカデミー賞では視覚効果賞、音響効果編集賞を受賞。 キャッチコピーは﹁This time it's war.︵今度は戦争だ︶﹂。ストーリー
ノストロモ号の惨劇発生から57年、唯一の生存者リプリーはハイパースリープで宇宙空間を彷徨い続け偶然救助される。覚醒後、娘が既に亡くなってしまったことを知り、エイリアンの事件については精神を病んだ妄想であると決め付けられ、リプリーはショックを受ける。 そんな中、惑星LV-426が現在は植民地として開拓されていることを知る。エイリアンの危険性をなおも訴えるリプリーだったが、それから程無くして惑星を開拓していた一団が連絡を絶った。リプリーは救助に向う事になった植民地海兵隊のアドバイザーとして、あの惨劇の悪夢に立ち向かうべく同行する。無人化した開拓団コロニーで海兵隊が見たものは、奇妙に破壊された施設や標本として保存されたフェイスハガー、絶望的に追い詰められた開拓団の残した痕跡、そしてただ1人生き残った少女ニュートだった。 強力な火器で重武装した海兵隊は、生存者と思われる反応を追って惑星大気を改造する巨大な環境システム施設内部に突入する。しかし、そこは既に異星生物の巣窟と化していた。襲いかかる異星生物との戦闘で海兵隊は大きな損害を受け、救助に向った惑星降下船にまでも異星生物の魔手が及んでおり墜落大破してしまう。更に施設の原子炉が暴走し、メルトダウンまでのタイムリミットが迫る。生死をかけた戦いがここから始まる。スタッフ
●製作総指揮 - ゴードン・キャロル、デイヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル ●製作 - ゲイル・アン・ハード ●監督 - ジェームズ・キャメロン ●キャラクター創作 - ダン・オバノン、ロナルド・シュゼット ●原案 - ジェームズ・キャメロン、デイヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル ●脚本 - ジェームズ・キャメロン ●撮影 - エイドリアン・ビドル ●美術 - ピーター・ラモント ●音楽 - ジェームズ・ホーナー ●提供 - 20世紀フォックス、ブランディワインプロダクションズリミテッド、SLMエンターテインメントリミテッドキャスト
エレン・リプリー - シガニー・ウィーバー ノストロモ号唯一の生存者。再びエイリアンとの戦いに身を投じる事になる。 ニュート︵レベッカ・ジョーダン︶ - キャリー・ヘン 開拓者団最後の生き残りの少女。ニュートとはイモリを意味するあだ名で、本名のレベッカは兄だけしか使わない。通風管の中を逃げ回っていたところを、海兵隊の動体探知機が反応して発見される。リプリーとは交流を通じて親子のような情で結ばれる。劇中では最後まで生存する。 ドゥウェイン・ヒックス - マイケル・ビーン 階級は伍長。アポーン死亡後、ゴーマン中尉は気絶したため指揮を引き継ぐこととなる。強いリーダーシップを見せ、隊員の信頼も厚い。リプリーとは絆が芽生えたようで、パルスライフルの使い方を教える。エイリアンから逃亡する際に酸の血液を浴びて負傷するが、劇中では最後まで生存する。 ビショップ - ランス・ヘンリクセン 医療従事用アンドロイド。当初はリプリーに嫌悪される。リプリーに対しては暴走したアンドロイドは古い型の不具合であり自身は問題ないと説明する。人間ではないが恐怖心はあると語っている。スラコ号に残っていた降下艇を操作するために一人でパイプの中を匍匐前進で移動し、降下艇を遠隔操作で呼び戻す。その後エイリアンクイーンに胴体を真っ二つに引き裂かれるが、劇中では最後まで生存する。 ハドソン - ビル・パクストン 階級は上等兵。メカニック担当。部隊内の盛り上げ役だがお調子者で、上官に対しても皮肉を言う。出撃前はエイリアンの存在も信じておらず威勢がよかったが、エイリアンの大群に襲われてからは勝てるわけがないと悲観的になり、リプリーに叱咤される。その後は落ち着きを取り戻し、基地内のコンピュータを操作して地図を呼び出すなど活躍。バリケードを突破してエイリアンの大群が押し寄せてきた際には、前線に立ち戦うが、エイリアンに床下に引きずり込まれて死亡する。 カーター・J・バーク - ポール・ライザー ウェイランド社社員。救助されたリプリーのお目付け役。エイリアンを持ち帰るという社の指令を受けており、自身も大金を得られるためにその野心を持っている。リプリーおよびニュートにエイリアンの幼生を寄生させ会社に持ち帰ろうと画策するが失敗、正体を見破られ皆に糾弾される。そこへエイリアンが現れ皆の気が取られているうちに逃げ出すが、逃げ出した先にもエイリアンが現れ食い殺される。 バスクエス - ジェニット・ゴールドスタイン 階級は上等兵。勝気な女だが、仲間を思う気持ちは強い。ドレイクとは仲がよい。原子炉に近い場所のためにゴーマン中尉からスマートガンの発砲を禁止されるが、ドレイクと共に造反してスマートガンでエイリアンと戦う。ドレイクを助けるためにスマートガンでエイリアンを倒すが、その返り血の酸でドレイクは亡くなってしまう。その後も前線に立ち続けエイリアンと戦うが返り血の酸で自身も負傷し、身動きができなくなる。そこへ助けに来たゴーマンと共に手を取り合いながら手榴弾で自爆する。 ゴーマン - ウィリアム・ホープ 階級は中尉。実戦経験に乏しい。降下艇での降下経験はわずか1回である。輸送車に留まり無線で指示を送っていたが、現場の状況をほとんど把握できずうろたえるばかりだった。エイリアンから逃走する際の衝撃で頭を打って気絶する。その後は自身の指揮を反省し、リプリー達に従うようになる。負傷したバスクエスを救助に向かうが、弾丸がなくなりバスクエスと共に手を取り合い、手榴弾で自爆する。 ドレイク - マーク・ロルストン 機関銃手。階級は二等兵。バスクエスと仲がよい。原子炉に近い場所のためにゴーマン中尉からスマートガンの発砲を禁止されるが、バスクエスと共に造反してスマートガンでエイリアンと戦う。死角からエイリアンが現れたところをバスクエスが撃って助けるが、飛び散った血液の酸を浴びて死亡する。 アポーン - アル・マシューズ 下士官。階級は軍曹。現場の指揮を担当。部隊内の問題児達に手を焼いている。エイリアンとの遭遇において襲われ、死亡したかに思えたがその後生存反応はあった。しかしエイリアンの繭にされたであろうというリプリーの考えもあり、救助活動はされなかった。 フロスト - リッコ・ロス APCの運転手。階級は二等兵。エイリアンに捕らえられたディートリッヒが放った火炎放射器の炎を全身に浴び、焼死してしまう。 ディートリッヒ - シンシア・デイル・スコット 衛生兵。階級は伍長。海兵隊最初の犠牲者となる。 ウィズボウスキー - トレヴァー・スティードマン 階級は二等兵。彼の死に際に関しては、悲鳴しか聞こえない。 クロウ - ティップ・ティッピング 階級は二等兵。フロストが預かっていたと思われる弾薬に引火して起こった爆発に巻き込まれ、死亡。 フェッロ - コレット・ヒラー ドロップシップの操縦士。階級は伍長。スパンクマイヤー同様エイリアンに殺害され、ドロップシップごと墜落し爆発した。 スパンクマイヤー - ダニエル・カッシュ ドロップシップの副操縦士。階級は二等兵。ドロップシップに潜り込んでいたエイリアンに殺害されたため、フェッロの呼びかけに応答しなかった。 ヴァン・リューエン - ポール・マクスウェル ウェイランド社部長。 ライデッカ - ビル・アームストロング ラス・ジョーダン - ジェイ・ベネディクト ニュートの父。完全版のみ登場。 アン・ジョーダン - ホリー・デ・ジョン ニュートの母。完全版のみ登場。 ティモシー・ジョーダン - クリストファー・ヘン ニュートの兄。完全版のみ登場。 シンプソン - マック・マクドナルド 完全版のみ登場。日本語吹替
VHS・DVD | DVD
アルティメット・エディション |
TBS
新春特別ロードショー |
日曜洋画劇場 | 日曜洋画劇場
特別編 |
日曜洋画劇場
デジタルリマスター | |
---|---|---|---|---|---|---|
リプリー | 幸田直子 | 鈴木弘子 | 戸田恵子 | 弥永和子 | 山像かおり | |
ヒックス | 大塚明夫 | 森川智之 | 屋良有作 | 田中秀幸 | 小山力也 | |
ニュート | 山田妙子 | 久野美咲 | 滝沢久美子 | 玉川紗己子 | 津村まこと | |
ビショップ | 麦人 | 古川登志夫 | 千田光男 | 中田浩二 | 城達也 | 小川真司 |
バーク | 荒川太郎 | 古澤徹 | 小川真司 | 富山敬 | 江原正士 | |
ゴーマン | 大塚芳忠 | 岡野浩介 | 堀勝之祐 | 池田秀一 | 石丸博也 | 牛山茂 |
バスケス | 高乃麗 | 朴璐美 | 山田栄子 | 小宮和枝 | 唐沢潤 | |
ハドソン | 江原正士 | 神奈延年 | 野島昭生 | 田中亮一 | 牛山茂 | 田中正彦 |
ドレーク | 秋元羊介 | 咲野俊介 | 江原正士 | 大塚明夫 | 大友龍三郎 | |
フロスト | 星野充昭 | 楠大典 | 郷里大輔 | 幹本雄之 | ||
フェッロ | 高島雅羅 | 深見梨加 | ||||
スパンクマイヤー | 稲葉実 | 喜多川拓郎 | 鈴置洋孝 | 松本保典 | ||
ディートリッヒ | 滝沢ロコ | 佐々木優子 | ||||
ウィズボウスキー | 増岡弘[2] | |||||
クロウ | 荒川太郎 | 阪脩 | なし | |||
リューエン | 塚田正昭 | 増岡弘 | ||||
アポーン | 玄田哲章 | 土師孝也 | 朝戸鉄也 | 麦人 | 石塚運昇 | 宝亀克寿 |
初放送年日 | 1987年 | 1989年 | 1993年 | 2004年 | ||
翻訳 | 石原千麻 | 宇津木道子 | たかしまちせこ | 石原千麻 | ||
演出 | 田島荘三 | 福永莞爾 | 松川陸 | |||
調整 | 近藤勝之 | 金谷和美 | 山田太平 | 長井利親 | ||
制作 | コスモプロモーション | ムービーテレビジョン |
●テレビ朝日2004年版は放送時間の制約により夥しいカットが行われ、オリジナルには無いモノローグが付けられた場面もある。
メカニック
M41Aパルスライフル 植民地海兵隊の制式小銃。10ミリ口径ケースレス弾100発を装填可能で残弾数がデジタル表示で示される機能があり、外観は樹脂部品を多用しているらしく一体形成部品のフレーム構造である。下部にポンプアクション式の30ミリグレネードランチャーを内蔵しており、全体的にコンパクトに収められている。リプリーはヒックスから使用法を教わったが、最初に実戦使用した時は薬室に初弾を手動で送るコッキング操作を忘れていたために狼狽する事になってしまった。プロップはM1トンプソンにレミントンM870ショットガンを組み合わせ、外観の一部にフランキ・スパス12の部品を流用して製作されている。 M56スマートガン 植民地海兵隊の制式支援用重火器。10ミリ口径ケースレス弾300発を装填可能。射手の身体とは可動式アームで接続され、照準コンピュータにより自動で目標を追尾・発砲する。かなり重量があるため、射手には並はずれた筋力が要求される。プロップはMG42に映画撮影用のステディカムを組み合わせた物。 火炎放射器 大気製造プラント地下での戦闘で、実弾使用を禁じられた海兵隊員達が使用した。後にリプリーがニュート救出に向かう際、パルスライフルにテープで括り付けた物を使用、エイリアンの卵を焼き払った。燃料タンクが本体に直付になっており、そのタンク容量からは想像のつかない大きな火炎流を発生させる。先端部には燃料着火用の小型バーナーを備える。プロップはM16をベースにしている。 動体探知機︵モーショントラッカー︶ 動いている物体の存在を感知し、距離と方位を表示する装置で小型の対人レーダーのような装備。動作原理は不明だが、前作では動体センサーとして空気密度を遠隔測定して音の高低で示す装置が登場しており、これの発展型と見なされる。探知したものを小型スクリーンに表示するが、探知機からの相対距離を水平方向の距離に換算して表示するため三次元的な探知は不可能という致命的な欠点があり、床下や天井裏に対象がいる場合は錯誤し易い。また、あくまでも動いている物体が対象なので、劇中ではエイリアンがすぐ近くにいるにもかかわらず、動き始めてから感知する場面もあった。 グレネード 植民地海兵隊の制式手榴弾。手榴弾といっても形状は弾丸に酷似しており、劇中ではM41Aパルスライフルのポンプアクション式グレネードランチャーから発射するのが一般的だった。しかし、手榴弾と同じく弾体の起爆スイッチを押せば数秒後に爆発する。 拳銃 植民地海兵隊の制式拳銃。あくまでもバックアップ用の武器でしかなく、威力は小さいが、それでも至近距離から発砲すれば、エイリアンの硬い表皮でも数発で撃ち抜くことが出来る。 ショットガン ヒックスがパルスライフルとは別に、背中に隠し持っていた銃。大気製造プラント地下での戦闘で使用した。ヒックスは﹁接近戦ではこれが一番﹂と絶賛していたが、実際劇中ではエイリアンの頭部を一発で撃ち抜いている。 ヘルメット 植民地海兵隊の制式ヘルメット。小型カメラとマイク及び単眼式の赤外線ゴーグルが装着されている。カメラとマイクが捉えた映像や音声はAPCでモニターされている。 小型発信機 ヒックスがリプリーに手渡した発信機。専用の探知機で信号を拾い、居場所を調べられる優れものだが、リプリーはこれをニュートに渡し、物語後半で重大な役割を担うことになった。 セントリーガン ノベライズと完全版にのみ登場した自動制御の機関銃。耐火ケースに入っていたため降下艇の墜落やAPCの炎上にも生き残った。リプリー達の籠城したエリア周辺に設置され、内蔵の動体探知機により接近するエイリアンを自動迎撃した。弾薬箱とセットで設置されるが、連射性能が高い半面弾薬に限りがあり、遠隔アウトプットされた残弾数の表示が静かな緊迫感を演出した。 ドロップシップ︵降下艇︶ APC一台を搭載可能。スラコ号には2機が搭載され、1号機は飛行中にパイロットがエイリアンに殺されたため墜落、APCと激突して爆発炎上した。その後ビショップの遠隔操作により2号機を無人で降下させて脱出に使用した。大気圏内でホバリングできるほか、左右に展開するロケットポッドを備える。単独で大気圏突入から惑星軌道に脱出する飛行能力を備える。 APC︵Armored Personnel Carrier︶装甲兵員輸送車︶ 海兵隊員達を現場に運ぶ輸送車両。車高は低く抑えられ、砲塔も後部に収納可能。空港の作業車輌をモチーフにデザインされた。巨大なタイヤを備え不整地走破性能はかなりのものだが、悪路での乗り心地はお世辞にも良いとは言えず、中で放り出されないようシートバーで乗員を固定する必要がある。 スラコ号 リプリーと海兵隊員達がLV-426に向かうのに使用した宇宙戦艦。長期の宇宙航行のための冷凍睡眠装置を備えている。 パワーローダー パワードスーツの一種で、一言で言うと人間型のフォークリフト。リプリーは地球に帰還後に2級免許を所得して貨物倉庫で働いており、スラコ号でも装備の積み込みを手伝った。溶接機が備えられていたりスラコ号のエアロック開閉の遠隔操作もできるなど多機能である。終盤ではスラコ号に侵入したクイーンと格闘戦を演じた。パワーローダー (エイリアン2)参照。ディレクターズ・カット
公開当時にカットされた場面を復刻した﹁完全版﹂が1991年末にリリースされた。備考
●映像面では、一部わざと低解像度のビデオ画像を使用することで、リアリティを演出している ●エンドロールが全て流れ終わった後、フェイスハガーが歩きまわるような音が流れる。 ●リプリーがクイーンの前で火炎放射器を使った際、クイーンが激しく吼えるシーンがあるが、この際クイーンの内部の骨組みが見えてしまっている。 ●クイーンが船外に飛ばされたシーンの後、切断されたビショップがニュートを助けるところで、下半身を入れている穴が見えてしまっている。 ●撮影は英国で行われたため、スタッフや俳優の殆どが英国人、もしくは在英アメリカ人だった。現場では文化や考え方の違いから、アメリカ人&カナダ人VS英国人の衝突が起こっていた。重要なシーンを撮影する時に英国人スタッフが紅茶のワゴンを運んできてティータイムをとりだしたため、怒ったアメリカ人スタッフがワゴンを叩き壊したり、ランス・ヘンリクセンが助監督(英国人)に胸を叩かれて制止させられたことに腹を立て﹁オイ!お前、今度やったらただじゃおかないぞ!﹂と怒ったり、ゴールドステインが同助監督に不快なあだ名をつけられ止めて欲しいとキャメロンに相談したり、英国人スタッフが陰口でキャメロンを﹁あのヒゲ野郎﹂と呼ぶ。[3]など現場にはスタッフ間で大きな軋轢が生じており、いつ大事件が起こってもおかしくなかった。案の定、大事件は起こってしまう。キャメロンはこれから重要なシーンの撮影を開始しようとした時に英国人俳優、スタッフがクジ引き大会をやりだした。そのために撮影は中断。迅速に撮影を始めないとスケジュールを公開まで消化できない切迫した状況で、キャメロンは我慢の限界に達していただけに怒り心頭となり、英国人俳優、スタッフに向かって﹁貴様ら、ちゃんと仕事をしろ!!!でないと、全員解雇するぞ!!!!!!﹂と恫喝した。これに英国人俳優、スタッフ側はタチの悪いジョークだろうと当てにしなかったことで、タガが外れ、キャメロンは本当に英国人俳優・スタッフ全員を解雇してしまった。結果、英国人俳優・スタッフ側がキャメロン監督に対して労働ストを起こし、撮影が中断してしまった。スケジュールの大幅な遅延が見込まれ、これ以上争うのは得策ではないと判断したキャメロン含むアメリカ人&カナダ人俳優およびスタッフ側は話し合いに応じ、撮影は再開された。[4][要出典] ●1990年にはコナミからこの映画を題材にしたアーケードゲームAliensを発売している。またスクウェアからはMSXパソコン用ソフトとしてアクションゲームが発売された。脚注
- ^ “Aliens (1986)”. Box Office Mojo. 2010年3月6日閲覧。
- ^ 死に際の悲鳴のみ担当。
- ^ 当時、キャメロンはターミネーターがヒットしたばかりで英国では無名の監督であったことが要因の一つとされている-エイリアン2メイキング映像より
- ^ ゴールドステイン、ランスヘンリクセンの証言-エイリアン2メイキング映像より