サマタ瞑想
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サマタ瞑想︵サマタめいそう、パーリ:samatha、サンスクリット:śamatha、漢訳:止行、奢摩他、英語:calm meditation︶とは、仏教における瞑想の一種である。仏教において瞑想︵坐禅︶は止観とも呼ばれ、﹁止﹂と﹁観﹂とに大別されるが、この﹁止﹂がここで言う﹁サマタ瞑想﹂である。︵それに対し、﹁観﹂はヴィパッサナー瞑想と呼ばれる。︶ サマタとは心を落ち着けるということであり、上座部仏教では40種類の方法が説かれている。伝統的な仏教教学においては、まずはサマタ瞑想︵止行︶によって禅定を得ることが修行の根本となる。 現在、欧米で広まっているヴィパッサナー瞑想の一類であるマハシ系の瞑想法においては、その準備段階としてサマタ瞑想の一種である慈悲の瞑想が行なわれる。最も一般によく使われるサマタ瞑想は呼吸を対照するもの︵安般念、アーナーパーナ・サティ︶である。