スピーシーズ 種の起源
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スピーシーズ 種の起源 | |
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Species | |
監督 | ロジャー・ドナルドソン |
脚本 | デニス・フェルドマン |
製作 |
フランク・マンキューソ・ジュニア デニス・フェルドマン |
音楽 | クリストファー・ヤング |
撮影 | アンジェイ・バートコウィアク |
編集 | コンラッド・バフ |
配給 |
MGM UIP |
公開 |
1995年7月7日 1995年11月23日 |
上映時間 | 108分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $35,000,000 |
興行収入 |
$60,074,103[1] $113,374,103[1] |
次作 | スピーシーズ2 |
『スピーシーズ 種の起源』( - しゅのきげん、原題: Species)は、1995年に公開されたアメリカのSFホラー映画である。
あらすじ
地球外生命体を求め宇宙に向けて信号が送られた20年後、人類の元に未知の存在から思いがけない返信が届く。それは無限エネルギー確保を可能にするメタン触媒の構造式と、人類のDNAと結合させることができる未知のDNA情報だった。生命誕生の鍵を解こうとする研究機関はそれを人間のDNAと結合させ、新たな生命体を誕生させようとする。誕生した新たな生命体は3週間で可愛らしい少女へ急成長し、“シル”と名付けられた。しかしその驚異的な成長過程に恐れをなした研究員達は、彼女が成人になる前に毒殺しようと試みるが逃走、霊能力者のダン、ハーバードの人類学者アーデン、分子生物学者ローラ、殺し屋のプレスを招集し追跡する。
備考
●新DNA実験体"シル"の変身はエイリアンをデザインしたH・R・ギーガーが手がけている。
●新人女優のナターシャ・ヘンストリッジのヌードシーンが話題になり、人気を評した。他にもマイケル・マドセンなどのベテラン俳優が出演している。
●続編作として﹃スピーシーズ2﹄︵Species II︶が製作され、ビデオムービーで﹃スピーシーズ3禁断の種﹄︵Species III︶(日本では劇場にて特別上映)と﹃スピーシーズ4新種覚醒﹄︵Species – The Awakening︶が製作された。
●続編として続いた三作品は﹃スピーシーズ3禁断の種﹄で完結となり次回作の﹃スピーシーズ4新種覚醒﹄は前作と繋がっておらず世界観も一新したオリジナルストーリとなっている。なお原題では﹃4﹄のロゴは入っていない。
●また、﹃スピーシーズX美しき寄生獣﹄︵Decoys︶、﹃スピーシーズXX寄生獣の誘惑﹄︵Decoys 2: Alien Seduction︶、﹃スピーシーズXXX 寄生獣の甘い罠﹄︵Parasitic︶といった作品も存在するが、シリーズとは無関係。
登場人物
●ザビエ・フィッチ
研究所所長。シルを研究した第一人者であり、シルの事をよく知っている。被害を最小限に留めるために、少数の人間を犠牲にすることを考える冷酷な判断力を持っている。
●プレス・レノックス
問題解決屋。メンバーの中でも行動力があり、フィッチからの信頼も厚い。危ない仕事をする人間だが、自分とローラが閉じ込められ、死にそうになった際には﹁ローラだけでも出せ﹂と言うなど人情はあり、他のメンバーたちとも良好な人間関係を築いている。本人いわく、恋愛経験はそれなりにあるが、素性を隠すあまりに、長続きしなかったという。
●スティーブン・アーデン
人類学者。ハーバード大学の人類学部で比較文化行動学を学んでいる。性格が軽い部分があるが、フィッチがローラとプレスに人命に関することをちゃんと説明せずに行動をさせたことを知った際には糾弾するなど、正義感は強い。
●ダン・スミスソン
霊能力者。主に霊視やサイコメトリーで事件現場の物証などの仕事をしており、シルの殺人事件でも大いに役立っていた。本人は能力のせいで、周りとの意思疏通が出来ないことに悩んでいる。霊能力とは別に勘も鋭い。
●ローラ・ベイカー
分子生物学者。シミ・バレー在住。学者ということもあり、シルの生態に詳しく、シルの行動動機が生殖活動であることを見抜いた。このことからもフィッチに特に信頼されており、プレスと共に現場調査を任せられる事が多い。
●シル
エイリアン。強化ガラスを突き破り、アクロバットな動きをするなど、身体能力が高い。自分のためならば、躊躇なく人を殺害し、少しでも自分に都合の悪いことをしただけでも殺害するなど、性格はプライドが高くて残忍。当初は子供だったが、進化して大人となり、美貌の持ち主に育つ。
●ロビー
シルをナイトクラブでナンパした男。気が変わったシルに拒絶されたが、話を聞かずに行為に及ぼうとし、シルとキスをした時に触手で貫かれ死亡。
●ジョン・F・ケアリー
車にひかれたシルの現場にいた男性。裕福で家は豪華。シルに惚れて、病院まで付き添い、金銭面などでシルの世話をした。その後、シルを自宅に招いてプールで行為に及ぶ寸前に、プレスとローラが来たことでシルが緊張を招き、その衝動で触手を暴走させたシルに殺害されてしまう。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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ソフト版 | テレビ朝日版 | |||
ザビエ・フィッチ(研究所所長) | ベン・キングズレー | 津嘉山正種 | 小川真司 | |
プレス・レノックス(問題解決屋) | マイケル・マドセン | 大塚明夫 | 山路和弘 | |
スティーブン・アーデン(人類学者) | アルフレッド・モリーナ | 山路和弘 | 家中宏 | |
ダン・スミスソン(霊能力者) | フォレスト・ウィテカー | 堀内賢雄 | 中博史 | |
ローラ・ベイカー (分子生物学者) | マージ・ヘルゲンバーガー | 岡村恭子 | 高島雅羅 | |
シル | ナターシャ・ヘンストリッジ | 湯屋敦子 | 日野由利加 | |
少女シル | ミシェル・ウィリアムズ | 津村まこと | 大坂史子 | |
エイリアン・シル(声) | フランク・ウェルカー | |||
助手 | ジョーダン・ランド | 福田信昭 | 長克巳 | |
その他 | 楠大典 鈴木れい子 水野龍司 金尾哲夫 咲野俊介 佐藤しのぶ 岩田安生 仲野裕 巴菁子 塚田正昭 佐久田修 坪井智浩 火野カチコ 麻丘夏未 |
中田和宏 片岡富枝 古澤徹 後藤敦 さとうあい 寺内よりえ 宮寺智子 田原アルノ 茶風林 大川透 佐藤しのぶ 幹本雄之 岡本章子 遠藤純一 | ||
演出 | 加藤敏 | 蕨南勝之 | ||
翻訳 | 新村一成 | 武満真樹 | ||
調整 | 田中和成 | 山田太平 | ||
効果 | リレーション | |||
編集 | オムニバス・ジャパン | |||
プロデューサー | 貴島久祐子 | 高橋由佳 | ||
制作 | 東北新社 ワーナー・ホーム・ビデオ |
ムービーテレビジョン ViViA | ||
初回放送 | 2011年9月7日 『午後のロードショー』[2] |
1999年2月7日 『日曜洋画劇場』[3] |
- 再放送ではテレビ朝日版の音源が使用されている
スタッフ
- 製作 - フランク・マンキューソ・ジュニア、デニス・フェルドマン
- 監督 - ロジャー・ドナルドソン
- 脚本 - デニス・フェルドマン
- 撮影 - アンジェイ・バートコウィアク
- 音楽 - クリストファー・ヤング
- 配給 - メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
- プロダクション・デザイナー - ネルソン・コーテス
- 美術 - ジョン・ムート
- SFX - スティーヴ・ジョンソン
参考文献
- ^ a b “Species (1995)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年3月30日閲覧。
- ^ 本来はテレビ朝日版の吹替で放送する予定であったが、SD素材しか無かったためソフト版の音源が使用された
- ^ その後各局もこの吹替版を放送