「ローマの噴水」の版間の差分
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﹃'''ローマの噴水'''﹄︵ローマのふんすい、{{lang-it-short|'''Fontane di Roma'''}}︶は、[[イタリア]]の作曲家[[オットリーノ・レスピーギ]]が[[1916年]]に作曲した[[交響詩]]。後に作曲された﹃[[ローマの松]]﹄︵[[1924年]]︶、﹃[[ローマの祭り]]﹄︵[[1928年]]︶と共に﹁ローマ三部作﹂と呼ばれる。日本語表記に際し、﹃ローマの泉﹄と訳されることもある。
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連続して演奏される4つの部分からなる。 |
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4つの楽章のそれぞれは、ローマの名所の異なる時代や時間の噴水が描かれている。初演された際には評論家の嘲笑を買っていたが、その後もっとも有名な交響詩の一例として知られるようになった。 |
4つの楽章のそれぞれは、ローマの名所の異なる時代や時間の噴水が描かれている。初演された際には評論家の嘲笑を買っていたが、その後もっとも有名な交響詩の一例として知られるようになった。 |
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== 楽器編成 == |
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*[[ピッコロ]]1 |
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3332・4331・Tp,Trg,Pt,Cl,Cel,Cp,2Ap,Pf,Org, Str. |
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*[[フルート]]2 |
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*[[ファゴット]]2 |
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*[[ホルン]]4 |
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*[[トランペット]]3 |
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*[[チューバ]]1 |
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*[[ティンパニ]] |
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*[[チューブラベル]](ニ音のもの)1本 |
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*[[グロッケンシュピール]] |
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*[[オルガン]](任意) |
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*[[ピアノ]] |
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*[[チェレスタ]] |
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*[[ハープ]]2 |
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*[[弦楽合奏|弦五部]] |
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== 構成 == |
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=== 第1部 夜明けのジュリアの谷の噴水 === |
=== 第1部 夜明けのジュリアの谷の噴水 === |
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牧歌的な光景にたたずむ夜明けの噴水が描かれ、朝ぼらけのなか家畜が通り過ぎる。 |
牧歌的な光景にたたずむ夜明けの噴水が描かれ、朝ぼらけのなか家畜が通り過ぎる。 |
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===第2部 朝のトリトンの噴水=== |
===第2部 朝のトリトンの噴水=== |
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トリトンの噴水に近い[[ベルニーニ]]の噴水の彫像に見ることができるような、朝の日差しの中で踊る[[ナイアデス]]と[[トリトン]]が描かれている。[[ホルン]]は、神々や女神たちが[[ほら貝]]を吹き鳴らすさまを示している。 |
トリトンの噴水に近い[[ベルニーニ]]の噴水の彫像に見ることができるような、朝の日差しの中で踊る[[ナイアデス]]と[[トリトン]]が描かれている。[[ホルン]]は、神々や女神たちが[[ほら貝]]を吹き鳴らすさまを示している。 |
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===第3部 真昼の[[トレビの泉|トレヴィの噴水]]=== |
===第3部 真昼の[[トレビの泉|トレヴィの噴水]]=== |
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[[ネプトゥヌス|ネプチューン]]の新たな勝利を告げる[[w:en:Triumph|凱旋式]]に導かれて始まる。 |
[[ネプトゥヌス|ネプチューン]]の新たな勝利を告げる[[w:en:Triumph|凱旋式]]に導かれて始まる。 |
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===第4部 たそがれのメディチ荘の噴水 === |
===第4部 たそがれの[[ヴィラ・メディチ|メディチ荘]]の噴水 === |
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よりメランコリーに沈んだような雰囲気を伝えつつ、輝かしい夕焼けが消えていく風景を描く。 |
よりメランコリーに沈んだような雰囲気を伝えつつ、輝かしい夕焼けが消えていく風景を描く。 |
2010年10月28日 (木) 00:09時点における版
概説
連続して演奏される4つの部分からなる。 4つの楽章のそれぞれは、ローマの名所の異なる時代や時間の噴水が描かれている。初演された際には評論家の嘲笑を買っていたが、その後もっとも有名な交響詩の一例として知られるようになった。 演奏時間は約15分。楽器編成
●ピッコロ1 ●フルート2 ●オーボエ2 ●コーラングレ1 ●クラリネット2 ●バスクラリネット1 ●ファゴット2 ●ホルン4 ●トランペット3 ●トロンボーン3 ●チューバ1 ●ティンパニ ●シンバル ●トライアングル ●チューブラベル︵ニ音のもの︶1本 ●グロッケンシュピール ●オルガン︵任意︶ ●ピアノ ●チェレスタ ●ハープ2 ●弦五部構成
第1部 夜明けのジュリアの谷の噴水
︵伊: La fontana di Valle Giulia all'Alba︶ 牧歌的な光景にたたずむ夜明けの噴水が描かれ、朝ぼらけのなか家畜が通り過ぎる。第2部 朝のトリトンの噴水
︵伊: La fontana del Tritone al mattino︶ トリトンの噴水に近いベルニーニの噴水の彫像に見ることができるような、朝の日差しの中で踊るナイアデスとトリトンが描かれている。ホルンは、神々や女神たちがほら貝を吹き鳴らすさまを示している。第3部 真昼のトレヴィの噴水
︵伊: La fontana di Trevi al pomeriggio︶ ネプチューンの新たな勝利を告げる凱旋式に導かれて始まる。第4部 たそがれのメディチ荘の噴水
︵伊: fontana di Villa Medici al tramonto︶ よりメランコリーに沈んだような雰囲気を伝えつつ、輝かしい夕焼けが消えていく風景を描く。関連項目
- ローマ三部作を成す作品群