ワーキングプア
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近年、日本では、働いても働いても生活保護水準以下の収入しか得られないという働く貧困層が増えてきている。
こうした人たちは、一般には、﹁ワーキングプア﹂と呼ばれる。バブル経済の崩壊以降、企業は、正社員の数を減らし、アルバイトやパート、契約社員、派遣社員など非正規効用の割合を増やす事で、人件費を抑えてきた。しかし、30代を過ぎてから倒産やリストラで職を失うと、特別な国家資格などがある場合を除き、なかなか定職に就けない場合が多い。ワーキングプアの増加の背景には、こうした日本の厳しい雇用情勢があるものと思われる。その数は、日本全国で400万世帯とも言われるが、はっきりとした数字は分かっていない。ただ、長引く不況でこうした世帯が増え、深刻な社会問題になりつつある事は事実だ。なお、ワーキングプアに関しては、2006年7月24日に21時からNHK総合テレビで放送された﹁NHKスペシャル﹂で取り上げられた。