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'''原型師'''︵げんけいし︶とは、銅像や貴金属、[[玩具]]や[[模型]]、工業製品デザインとその部品などの、ひな型や試作品などの原型や塑像などを製作する職能を持つ人物。

{{独自研究|date=2009年8月}}

<!--伝統産業の銅器や貴金属関係も原型師と言われています。江戸時代以前からの呼称と考えられます。書籍等の出典も数多くあります。玩具のみの解説では誤解を与えますので出典を含め加筆依頼も検討したいと思います。模型玩具系以外の工業製品の場合は師が付かなかったり車のデザイナーや入れ歯や仏像などは別の呼称の場合もあり関連性の検証が必要です。因みに歯科技工士が50年代にバービーを制作した出典があります。加筆が困難な場合は削除の上でリダイレクト化が妥当に思います。-->


== 伝統産業と美術関係の原型師 ==
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'''原型師'''（げんけいし）とは、量産品の模型の原型となる塑像を製作するという職能を持つ人間である。

:{{節スタブ}}<!--フィギュアを含みます。-->


== 工業製品の原型師 ==

== 歴史 ==

:{{節スタブ}}<!--玩具を含みます。-->

原型師と呼ばれる職能の歴史は新しく、[[ガレージキット]]という概念が一般化した1980年代初頭に、後に原型師と呼ばれることになる造形作家たちが登場したと考えられている<ref name="RK">金子隆一『知られざる日本の恐竜文化』詳伝社、2007年、160-161ページ</ref>。


== フィギュアの原型師 ==
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中でも特筆されるのは、1980年に﹃ホビージャパン﹄誌上で取り上げられた荒木一成の存在である。荒木はこの時、いわゆる﹁恐竜ルネッサンス﹂と呼ばれる恐竜観の一大転換を受けて製作した、当時の恐竜模型の水準を遙かに凌駕する作品群を発表し、注目を浴びた。荒木は[[海洋堂]]の社員として、海洋堂の怪獣模型の創生期からその原型となる塑像を製作していた造形作家でもあったが、1981年の時点で海洋堂は荒木を含む数名の造形作家を雇用していた<ref name="RK"/>。<!--ただし、この時点では﹁原型師﹂という語彙は存在しなかった。-->

戦前からの日本の玩具産業における[[人形]]などの原型製作者が﹁原型師﹂と呼ばれるようになった経緯は明らかではないが、[[1960年代]]から[[1970年代]]に存在した玩具メーカー・[[ブルマァク]]の玩具原型師の市川二巳の証言によると、当初から﹁原型師﹂の肩書きであったとしている。なお、当時のソフビ人形の原型は粘土で製作されており、[[ウルトラ怪獣]]の原型は資料を元に一日で製作していたとのことである<ref>﹃[[ハイパーホビー]]﹄[[2010年]]9月号 [[徳間書店]]、﹁そふび……知りそめしころに……﹂第11回</ref>。<!--上記へ移動も考慮。-->


模型のフィギュアとしては、[[1980年代]]初頭の[[ガレージキット]]ブームの頃の造形作家たちにより、ガレージキットのフィギュアの概念が一般化したと考えられている<ref name="RK">[[金子隆一 (サイエンスライター)|金子隆一]]『知られざる日本の恐竜文化』 詳伝社、[[2007年]]、160-161ページ</ref>。<!--造形作家は80年代以前から職業として存在します。フィギュアの概念の時期は不明確のため一旦訂正。-->


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中でも特筆されるのは、[[1980年]]に『[[ホビージャパン]]』誌上で取り上げられた[[荒木一成]]の存在である。荒木はこの時、いわゆる「恐竜ルネッサンス」と呼ばれる恐竜観の一大転換を受けて製作した、当時の恐竜模型の水準を遙かに凌駕する作品群を発表し注目を浴びた。

その後、1987年には海洋堂は[[松村しのぶ]]を新たに原型師として採用。その数年後、松村はアメリカ自然史博物館が海洋堂に発注した恐竜模型「[[アロサウルス]]VS[[バロサウルス]]」の製作を担当し、世界的な注目を集めた。

[[1981年]]の時点で[[海洋堂]]は数名の造形作家を雇用していた<ref name="RK"/>。本来はプロの玩具職人をさす言葉であった原型師という言葉が、その起源も曖昧なままにアマチュアのモデラー原型師を指すようになったのはこの後の事である。



同じく海洋堂の古参の原型師で世界的に知られた人物としては、[[BOME]]が挙げられる。BOMEは1980年代より美少女フィギュアの原型師として活躍していたが、1995年に現代美術作家の村上隆から発注を受けて﹁Project Ko2﹂の原型を製作。これをきっかけとして1998年にはニューヨークで個展を開催するまでになった。その後もBOMEは現代美術界から注目を浴び続けている<ref>[http://www.kaiyodo.co.jp/kaiyodo_HB/TK_topics/bome/whats_bome.html 原型師BOMEプロフィール]</ref>。

その後、[[1987年]]には海洋堂は[[松村しのぶ]]を新たに原型師として採用。その数年後、松村はアメリカ自然史博物館が海洋堂に発注した恐竜模型「[[アロサウルス]]VS[[バロサウルス]]」の製作を担当し、世界的な注目を集めた。


同じく海洋堂の古参の原型師で世界的に知られた人物としては、[[BOME]]が挙げられる。BOMEは1980年代より美少女フィギュアの原型師として活躍していたが、[[1995年]]に現代美術作家の[[村上隆]]から発注を受けて﹁Project Ko2﹂の原型を製作。これをきっかけとして[[1998年]]にはニューヨークで個展を開催するまでになった。その後もBOMEは現代美術界から注目を浴び続けている<ref>[http://www.kaiyodo.co.jp/kaiyodo_HB/TK_topics/bome/whats_bome.html 原型師BOMEプロフィール] 海洋堂</ref>。

<!--海洋堂に偏重している為他社の事情を補う必要があります。ガレージキットの原型師が玩具のおままごとと着せ替え人形と展示物と特撮関係の原型を担当した出典も存在しますのでガレージキットと他の業界との関連性の補足の上で書き直し要します。-->

:{{節スタブ}}


== 脚注 ==

== 脚注 ==

<div class="references-small">

{{脚注ヘルプ}}

{{脚注ヘルプ}}

<references />

<references />

</div>

== 関連項目 ==

*[[スクラッチビルド]]

*[[フィギュア]]

*[[木型]]

*[[銅像]]

*[[仏師]]

*[[鬼瓦]] - 鬼瓦を製作する瓦職人は「鬼師」と呼ばれる。

*[[彫金]]

*[[ロストワックス]]

*[[マネキン人形]]

*[[着ぐるみ]]

*[[仮面]]


{{DEFAULTSORT:けんけいし}}

{{DEFAULTSORT:けんけいし}}
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[[Category:おたく]]

[[Category:フィギュア]]

[[Category:フィギュア]]

[[Category:人形作家|*]]

[[Category:玩具デザイナー|*]]

[[Category:キャラクターデザイナー|*]]

[[Category:デザインに関する職業]]

[[Category:美術関連の職業]]

[[Category:工業]]

[[Category:模型]]

[[Category:模型技術者|*]]
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[[Category:おたく]]

2023年5月19日 (金) 13:39時点における最新版


原型師︵げんけいし︶とは、銅像や貴金属、玩具や模型、工業製品デザインとその部品などの、ひな型や試作品などの原型や塑像などを製作する職能を持つ人物。

伝統産業と美術関係の原型師[編集]

工業製品の原型師[編集]

フィギュアの原型師[編集]


戦前からの日本の玩具産業における人形などの原型製作者が﹁原型師﹂と呼ばれるようになった経緯は明らかではないが、1960年代から1970年代に存在した玩具メーカー・ブルマァクの玩具原型師の市川二巳の証言によると、当初から﹁原型師﹂の肩書きであったとしている。なお、当時のソフビ人形の原型は粘土で製作されており、ウルトラ怪獣の原型は資料を元に一日で製作していたとのことである[1]。

模型のフィギュアとしては、1980年代初頭のガレージキットブームの頃の造形作家たちにより、ガレージキットのフィギュアの概念が一般化したと考えられている[2]。

中でも特筆されるのは、1980年に﹃ホビージャパン﹄誌上で取り上げられた荒木一成の存在である。荒木はこの時、いわゆる﹁恐竜ルネッサンス﹂と呼ばれる恐竜観の一大転換を受けて製作した、当時の恐竜模型の水準を遙かに凌駕する作品群を発表し注目を浴びた。 1981年の時点で海洋堂は数名の造形作家を雇用していた[2]。本来はプロの玩具職人をさす言葉であった原型師という言葉が、その起源も曖昧なままにアマチュアのモデラー原型師を指すようになったのはこの後の事である。

その後、1987年には海洋堂は松村しのぶを新たに原型師として採用。その数年後、松村はアメリカ自然史博物館が海洋堂に発注した恐竜模型﹁アロサウルスVSバロサウルス﹂の製作を担当し、世界的な注目を集めた。

同じく海洋堂の古参の原型師で世界的に知られた人物としては、BOMEが挙げられる。BOMEは1980年代より美少女フィギュアの原型師として活躍していたが、1995年に現代美術作家の村上隆から発注を受けて﹁Project Ko2﹂の原型を製作。これをきっかけとして1998年にはニューヨークで個展を開催するまでになった。その後もBOMEは現代美術界から注目を浴び続けている[3]。

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 『ハイパーホビー』2010年9月号 徳間書店、「そふび……知りそめしころに……」第11回
  2. ^ a b 金子隆一『知られざる日本の恐竜文化』 詳伝社、2007年、160-161ページ
  3. ^ 原型師BOMEプロフィール 海洋堂

関連項目[編集]

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