「合わせガラス」の版間の差分
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'''合わせガラス'''︵あわせガラス、{{Lang-en|laminated glass}}︶とは、複数の板ガラスの間に[[樹脂]]などの中間膜を挟み、[[接着]]した[[ガラス]]のこと。[[自動車事故|高速道路での衝突事故]]や[[列車脱線事故]]など、窓枠が大きくゆがむほどの衝撃にも耐えられる対貫通性・耐衝撃性を持ち、また割れた際の飛散も起きにくいため、自動車の[[風防|フロントウインドシールド]]や[[路線バス]]の[[方向幕#バス|前面行先表示器]]ガラス、[[鉄道車両]]の前面および側面ガラス、[[情報機器]]の[[ディスプレイ (コンピュータ)|モニター]]用ガラス、[[防犯]]ガラスとして用いられる。また、中間膜の特性を変更することにより、[[紫外線]]・[[赤外線]]の吸収、防音、着色など、様々な付加機能を与えることも可能である。ただし、その性質上[[リサイクル]]︵[[分別]]︶し辛く、使用後は[[産業廃棄物]]として処理されることが多い。高高度を飛行する[[ジェットエンジン|ジェット]][[旅客機]]の[[コックピット]]では、合わせガラス式[[風防|ウィンドシールド]]の中間層へ透明な電熱シートを加え加熱することで、低温でガラスが脆くなること︵[[低温脆性]]︶と外部表面の[[氷結]]を防いでいる。
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'''合わせガラス'''︵あわせガラス、{{Lang-en|laminated glass}}︶とは、複数の板ガラスの間に[[樹脂]]などの中間膜を挟み、[[接着]]した[[ガラス]]のこと。
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[[自動車事故|高速道路での衝突事故]]や[[列車脱線事故]]など、窓枠が大きくゆがむほどの衝撃にも耐えられる対貫通性・耐衝撃性を持ち、また割れた際の飛散も起きにくいため、自動車の[[風防|フロントウインドシールド]]や[[路線バス]]の[[方向幕#バス|前面行先表示器]]ガラス、[[鉄道車両]]の前面および側面ガラス、[[情報機器]]の[[ディスプレイ (コンピュータ)|モニター]]用ガラス、[[防犯]]ガラスとして用いられる。 |
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また、中間膜の特性を変更することにより、[[紫外線]]・[[赤外線]]の吸収、防音、着色など、様々な付加機能を与えることも可能である。ただし、その性質上[[リサイクル]]︵[[分別]]︶し辛く、使用後は[[産業廃棄物]]として処理されることが多い。高高度を飛行する[[ジェットエンジン|ジェット]][[旅客機]]の[[コックピット]]では、合わせガラス式[[風防|ウィンドシールド]]の中間層へ透明な電熱シートを加え加熱することで、低温でガラスが脆くなること︵[[低温脆性]]︶と外部表面の[[氷結]]を防いでいる。
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== 歴史 == |
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2020年8月31日 (月) 07:52時点における版
合わせガラス︵あわせガラス、英語: laminated glass︶とは、複数の板ガラスの間に樹脂などの中間膜を挟み、接着したガラスのこと。
高速道路での衝突事故や列車脱線事故など、窓枠が大きくゆがむほどの衝撃にも耐えられる対貫通性・耐衝撃性を持ち、また割れた際の飛散も起きにくいため、自動車のフロントウインドシールドや路線バスの前面行先表示器ガラス、鉄道車両の前面および側面ガラス、情報機器のモニター用ガラス、防犯ガラスとして用いられる。
また、中間膜の特性を変更することにより、紫外線・赤外線の吸収、防音、着色など、様々な付加機能を与えることも可能である。ただし、その性質上リサイクル︵分別︶し辛く、使用後は産業廃棄物として処理されることが多い。高高度を飛行するジェット旅客機のコックピットでは、合わせガラス式ウィンドシールドの中間層へ透明な電熱シートを加え加熱することで、低温でガラスが脆くなること︵低温脆性︶と外部表面の氷結を防いでいる。
歴史
合わせガラスは、実験室での事故に着想を得たフランスの化学者エドワール・ベネディクトゥスによって1903年に発明された。ガラスフラスコはコロジオン︵ニトロセルロース︶で膜が出来ており、落とした時砕けはしたものの、ばらばらにはならなかった。ベネディクトゥスは自動車事故における怪我を減らすため、ガラスとプラスチックの複合材料を製造した。これは自動車製造業者にはすぐには採用されなかったが、合わせガラスは第一次世界大戦の間ガスマスクのアイピースに広く使用された。関連項目
外部リンク
- 合わせガラス用中間膜 S-LECフィルム - 積水化学のDNAと製品(更新日不明/2016年4月22日閲覧)