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「坂部恵」の版間の差分

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[[イマヌエル・カント]]、[[和辻哲郎]]、[[九鬼周造]]を研究対象とし、1976年、和辻の「面とペルソナ」を出発点とした『仮面の解釈学』で[[山崎賞]]受賞。1986年、『和辻哲郎』で[[サントリー学芸賞]]受賞。

[[イマヌエル・カント]]、[[和辻哲郎]]、[[九鬼周造]]を研究対象とし、1976年、和辻の「面とペルソナ」を出発点とした『仮面の解釈学』で[[山崎賞]]受賞。1986年、『和辻哲郎』で[[サントリー学芸賞]]受賞。



2002年、[[紫綬褒章]]受章。[[岩波書店]]版『カント全集』の監修を行った。また晩年に『坂部恵集』が出された。

2002年、[[紫綬褒章]]受章。[[岩波書店]]版『カント全集』の監修を行った。晩年に『坂部恵集』が出された。



[[2009年]]6月3日、神経[[膠芽腫]](悪性の脳腫瘍)により死去。

[[2009年]]6月3日、神経[[膠芽腫]](悪性の脳腫瘍)により死去。


追悼出版に『坂部恵 精神史の水脈を汲む 別冊水声通信』([[水声社]]、2011年6月)がある。



==著書==

==著書==

*仮面の解釈学 東京大学出版会 1976年

*仮面の解釈学 東京大学出版会 1976年

*理性の不安 カント哲学の生成と構造 勁草書房 1976年

*理性の不安 カント哲学の生成と構造 勁草書房 1976年

*カント 講談社(人類の知的遺産) 1979年/講談社学術文庫 2001年 

*カント 講談社(人類の知的遺産) 1979年/[[講談社学術文庫]] 2001年 

*「ふれる」ことの哲学 人称的世界とその根底 岩波書店 1983年

*「ふれる」ことの哲学 人称的世界とその根底 岩波書店 1983年

*和辻哲郎 岩波書店(20世紀思想家文庫) 1986年

*和辻哲郎 岩波書店(20世紀思想家文庫) 1986年

**[[和辻哲郎]] 異文化共生の形 岩波現代文庫 2000年

**[[和辻哲郎]] 異文化共生の形 [[岩波現代文庫]] 2000年

*鏡のなかの日本語 筑摩書房〈ちくまライブラリー22〉 1989年

*鏡のなかの日本語 筑摩書房〈ちくまライブラリー22〉 1989年

*ペルソナの詩学-かたり ふるまい こころ 岩波書店 1989年

*ペルソナの詩学-かたり ふるまい こころ 岩波書店 1989年

*不在の歌 [[九鬼周造]]の世界 TBSブリタニカ 1990年

*不在の歌 [[九鬼周造]]の世界 TBSブリタニカ 1990年

*かたり 弘文堂思想選書 1990年

*かたり 弘文堂[思想選書] 1990年

**かたり-物語の文法 ちくま学芸文庫 2008年

**かたり-物語の文法 [[ちくま学芸文庫]] 2008年

*〈ふるまい〉の詩学 岩波書店 1997年

*〈ふるまい〉の詩学 岩波書店 1997年

*ヨーロッパ[[精神史]]入門-[[カロリング・ルネサンス]]の残光 岩波書店 1997年

*ヨーロッパ[[精神史]]入門-[[カロリング・ルネサンス]]の残光 岩波書店 1997年

*モデルニテ・バロック-現代精神史序説 哲学書房 2005年

*モデルニテ・バロック-現代精神史序説 哲学書房 2005年

*坂部恵集(全5巻) 岩波書店、2006-07

*坂部恵集(全5巻) 岩波書店、2006年~07

**1 生成するカント像

**2 思想史の余白に

**3 共存・あわいのポエジー

**4〈しるし〉〈かたり〉〈ふるまい〉

**5〈日本〉への視線,思考の文体



==編著==

==編著==


2011年9月18日 (日) 15:16時点における版

坂部 恵(さかべ めぐみ、男性[1]1936年2月11日 - 2009年6月3日)は、日本の哲学者

来歴・人物


19651997退

19761986

2002

200963

  20116

著書

  • 仮面の解釈学 東京大学出版会 1976年
  • 理性の不安 カント哲学の生成と構造 勁草書房 1976年
  • カント 講談社(人類の知的遺産) 1979年/講談社学術文庫 2001年 
  • 「ふれる」ことの哲学 人称的世界とその根底 岩波書店 1983年
  • 和辻哲郎 岩波書店(20世紀思想家文庫) 1986年
  • 鏡のなかの日本語 筑摩書房〈ちくまライブラリー22〉 1989年
  • ペルソナの詩学-かたり ふるまい こころ 岩波書店 1989年
  • 不在の歌 九鬼周造の世界 TBSブリタニカ 1990年
  • かたり 弘文堂[思想選書] 1990年
  • 〈ふるまい〉の詩学 岩波書店 1997年
  • ヨーロッパ精神史入門-カロリング・ルネサンスの残光 岩波書店 1997年
  • モデルニテ・バロック-現代精神史序説 哲学書房 2005年
  • 坂部恵集(全5巻) 岩波書店、2006年~07年
    • 1 生成するカント像
    • 2 思想史の余白に
    • 3 共存・あわいのポエジー
    • 4〈しるし〉〈かたり〉〈ふるまい〉
    • 5〈日本〉への視線,思考の文体

編著

  • ときをとく 時をめぐる宴 川田順造と編 リブロポート 1987年 
  • 命題コレクション哲学 加藤尚武と共編 筑摩書房 1990/ちくま学芸文庫 2008年
  • 和辻哲郎随筆集(編・解説) 岩波文庫 1995年
  • 九鬼周造の世界 藤田正勝・鷲田清一と共編 ミネルヴァ書房 2002年
  • カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて 佐藤康邦と編 ナカニシヤ出版 2008年 

翻訳

脚注

  1. ^ 名前により、女性と間違われる事が多く、雑誌『ダ・カーポ』で「活躍している女性学者」にも、名をあげられたこともある。