「幻想交響曲」の版間の差分
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'''幻想交響曲'''('''Symphonie Fantastique''')は[[ルイ=エクトル・ベルリオーズ|エクトル・ベルリオーズ]]が作曲した[[交響曲]]。[[1830年]]作曲。同年、ベルリオーズ自身の指揮により初演。 |
'''幻想交響曲'''('''Symphonie Fantastique''')は[[ルイ=エクトル・ベルリオーズ|エクトル・ベルリオーズ]]が作曲した[[交響曲]]。[[1830年]]作曲。同年、ベルリオーズ自身の指揮により初演。 |
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なお、第5楽章では、賛美歌『[[怒りの日]]』(''Dies Irae'')のモチーフが用いられている。 |
なお、第5楽章では、賛美歌『[[怒りの日]]』(''Dies Irae'')のモチーフが用いられている。 |
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2005年6月18日 (土) 18:02時点における版
クラシック音楽 |
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作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 ルネサンス - バロック 古典派 - ロマン派 近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 木管楽器 - 金管楽器 打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 交響曲 - ピアノ協奏曲 ピアノソナタ ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリンソナタ チェロ協奏曲 フルート協奏曲 弦楽四重奏曲 - オペラ 指揮者 - 演奏家 オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト カテゴリ |
幻想交響曲(Symphonie Fantastique)はエクトル・ベルリオーズが作曲した交響曲。1830年作曲。同年、ベルリオーズ自身の指揮により初演。
初期のロマン派音楽の中でも、音楽史的にきわめて重要な位置にある。
﹁恋に深く絶望しアヘンを吸った豊かな想像力を備えたある芸術家﹂の物語を音楽で表現したもの。
曲の構成
- 第一楽章 「夢、情熱」 Rêveries,Passions
- 第二楽章 「舞踏会」 Un bal
- 第三楽章 「野の風景」 Scène aux champs
- 第四楽章 「断頭台への行進」 Marche au supplice
- 第五楽章 「サバトの夜の夢」(「ワルプルギスの夜の夢」と訳される事もある) Songe d'une nuit du Sabbat-Ronde du Sabbat
全曲を通して、ハリエット・スミッソン︵アイルランドの女優。ベルリオーズが恋に落ちた人物で、後に結婚した。︶への愛をあらわす旋律が何度も現れる。
この旋律は、曲の中での彼女の登場の仕方によって変化している。たとえば、第一楽章では、曲の主人公となる人物が彼女を想っている場面で現れ、また牧歌的であるのに対して、終楽章では、魔女が主人公の死を告げに来るとき?に彼女を見るときにあらわれる。そして旋律は速く、﹁やかましくくだらない踊り?﹂になって、またキーキーとしたEb管クラリネットで演奏される。
ベルリオーズはこの繰り返される旋律を﹁固定観念﹂(idée fixe)と呼んだ。これはリヒャルト・ワーグナーが後に用いた、'Leitmotif'と同じである。純粋な管弦楽作品で、この技法をこれほどまで使ったのは幻想交響曲が初めてであろうが、カール・マリア・フォン・ウェーバーは、それ以前から彼のオペラ作品の中で、人物や物を表現するときに同じ動機の繰り返しを用いていた。
また、オーケストレーションも、交響曲として初めてチューバ︵ただし、この当時は現在のチューバとは少し違ったオフィクレイドだった︶を用いるなど、先進的だったといえる。
レナード・バーンスタインは、この交響曲を、音楽の初の幻想世界への冒険だとした。
これは、この交響曲が幻覚的、幻想的な性質があり、またこの交響曲は、少なくとも少しは、ベルリオーズがアヘンを吸った状態で作曲されたという歴史があることなどによる。
なお、第5楽章では、賛美歌﹃怒りの日﹄(Dies Irae)のモチーフが用いられている。
楽器編成
- ピッコロ(フルート2番奏者持ち替え)
- フルート(2)
- オーボエ(2)
- コーラングレ(オーボエ2番奏者持ち替え)
- クラリネット(2)
- 小クラリネット(クラリネット1番奏者持ち替え)
- ファゴット(4)
- ホルン(4)
- トランペット(2)
- ピストン付きコルネット(2)
- トロンボーン(3)
- オフィクレイド(2,現在はテューバで代用)
- ティンパニ(4)
- シンバル
- 大太鼓
- 小太鼓
- 鐘
- ハープ(少なくとも4)
- ヴァイオリン(2パート15人ずつ)
- ヴィオラ(10人)
- チェロ(11人)
- コントラバス(9人)