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幻想交響曲

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(Symphonie Fantastique)


概要












E

(idée fixe)使5姿


作曲の経緯と初演

1830年作曲。同年、アブネックの指揮により初演。

後世への影響

ピョートル・チャイコフスキーグスタフ・マーラーはこの作品の強い影響下にある。

stub

楽器編成


E使使4

9


曲の構成


1

6

第1楽章 夢、情熱

  • 原題:Rêveries,Passions。不安な心理状態にいる若い芸術家は、わけもなく、おぼろな憧れとか苦悩あるいは歓喜の興奮に襲われる。若い芸術家が恋人に逢う前の不安と憧れである。

第2楽章 舞踏会


Un bal

第3楽章 野の風景


Scène aux champs211

第4楽章 断頭台への行進


Marche au supplice

第5楽章 サバトの夜の夢

  • 原題:Songe d'une nuit du Sabbat-Ronde du Sabbat(「ワルプルギスの夜の夢」と訳される事もある)。若い芸術家は魔女の饗宴に参加している幻覚に襲われる。魔女達は様々な恐ろしい化け物を集めて、若い芸術家の埋葬に立ち会っているのだ。奇怪な音、溜め息、ケタケタ笑う声、遠くの呼び声。”固定観念”の旋律が聞こえてくるが、もはやそれは気品とつつしみを失い、グロテスクな悪魔の旋律に歪められている。地獄の饗宴は最高潮になる。弔鐘が鳴り響き、地獄の裁判が始まる。悪魔たちの奏する”怒りの日”が鳴り響く。判決が下り、芸術家は地獄で永遠に苦しむことになった。芸術家は魔女や悪魔たちに取り巻かれ、こづき回されながら、地獄の奥深くへと引きずり込まれていく。悪魔たちの奏でる”怒りの日”と魔女たちの輪舞が一緒に奏され、全管弦楽の咆哮のうちに圧倒的なクライマックスを築いて曲が閉じられる。

第5楽章ではグレゴリオ聖歌怒りの日』(Dies Irae)が主題に用いられている。また曲の終結部近くでは弓の木部で弦を叩くコル・レーニョ奏法まで用いられている。

外部リンク

  • [1]  ベルリオーズ「幻想交響曲」概要