「弱者男性」の版間の差分
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'''弱者男性'''︵じゃくしゃだんせい︶とは、[[貧困]]・[[独身]]・[[障害]]・[[不細工]]など弱者になる要素を備えた男性のことである<ref name="bunshun44981"/><ref name=":3"/>。'''弱男'''ともいう<ref>{{Cite web|和書|url |
'''弱者男性'''︵じゃくしゃだんせい︶とは、[[貧困]]・[[独身]]・[[障害]]・[[不細工]]など弱者になる要素を備えた男性のことである<ref name="bunshun44981"/><ref name=":3"/>。'''弱男'''ともいう<ref>{{Cite web|和書 |url=https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/2255920/ |title=たぬかな 主催した﹁弱者男性合コン﹂への批判にブチ切れ﹁ブサイクみて笑って楽しみたかった?﹂ |date=2023-10-30 |website=女性自身 |accessdate=2024-06-04}}</ref>。対義語は'''強者男性'''<ref name=":3"/>。
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弱者となる要素の候補としては、[[非正規雇用]]や低収入、[[不細工|容姿の悪さ]]、[[コミュニケーション障害]]、[[パートナー]]の不在、[[発達障害]]や[[精神疾患]]などが挙げられている<ref name="bunshun44981">{{Cite web|和書 |url=https://bunshun.jp/articles/-/44981 |title=﹁真の弱者は男性﹂﹁女性をあてがえ﹂…ネットで盛り上がる﹁弱者男性﹂論は差別的か? |date=2021-04-27 |website=文春オンライン |accessdate=2022-02-21}}</ref><ref>{{Cite web|和書 |url=https://president.jp/articles/-/62332 |title=﹁男だって男でいるのがつらい…﹁ガラスの地下室﹂に閉じ込められた弱者男性の切実な叫び |date=2022-10-13 |website=プレジデントオンライン |accessdate=2023-07-11}}</ref>。この言葉は2010年代から[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]を中心に使用されるようになり<ref name=":0">{{Cite web|和書|title=自分より弱いものをたたく﹁弱者男性﹂ その苦しみを社会が救うには‥朝日新聞デジタル |url=https://www.asahi.com/articles/ASQCL5G7DQCKUTIL03D.html |
弱者となる要素の候補としては、[[非正規雇用]]や[[貧困|低収入]]、[[不細工|容姿の悪さ]]、[[コミュニケーション障害]]、[[パートナー]]の不在、[[発達障害]]や[[精神疾患]]などが挙げられている<ref name="bunshun44981">{{Cite web|和書 |url=https://bunshun.jp/articles/-/44981 |title=「真の弱者は男性」「女性をあてがえ」…ネットで盛り上がる「弱者男性」論は差別的か? |date=2021-04-27 |website=文春オンライン |accessdate=2022-02-21}}</ref><ref>{{Cite web|和書 |url=https://president.jp/articles/-/62332 |title=「男だって男でいるのがつらい…「ガラスの地下室」に閉じ込められた弱者男性の切実な叫び |date=2022-10-13 |website=プレジデントオンライン |accessdate=2023-07-11}}</ref>。この言葉は2010年代から[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]を中心に使用されるようになり<ref name=":0">{{Cite web|和書 |title=自分より弱いものをたたく「弱者男性」 その苦しみを社会が救うには:朝日新聞デジタル |url=https://www.asahi.com/articles/ASQCL5G7DQCKUTIL03D.html |website=朝日新聞デジタル |date=2022-11-18 |access-date=2023-08-16 |language=ja |publisher=[[朝日新聞社]]}}</ref>、強者であるとされる男性の中にも恵まれない者がいると論じるときに用いられるとされる<ref>{{Cite web|和書 |url=https://www.asahi.com/articles/DA3S14905319.html |title=(藤田直哉のネット方面見聞録)自己の解放へ向かう、新しい「弱者男性」論 |date=2021-05-15 |website=朝日新聞DIGITAL |accessdate=2022-02-21}}</ref>。そのつらさの内実としては、経済的な困窮もありつつも、女性パートナーの不在による孤独感や承認の欠如が大きいという<ref>{{Cite web|和書 |url=https://gendai.media/articles/-/81804 |title=「フェミニズム叩き」「女性叩き」で溜飲を下げても、決して「幸せにはなれない」理由 |date=2021-04-03 |website=現代ビジネス |accessdate=2022-02-21}}</ref>。 |
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== 分類 == |
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== 評論・見解 == |
== 評論・見解 == |
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フリーライターの鎌田和歌は、弱者男性論の中核となっている識者の中には年収の高い男性もおり、強者男性が弱者男性論を煽っている面があることに疑問を呈している<ref name="diamond20210508">{{Cite web|和書|url |
フリーライターの鎌田和歌は、弱者男性論の中核となっている識者の中には年収の高い男性もおり、強者男性が弱者男性論を煽っている面があることに疑問を呈している<ref name="diamond20210508">{{Cite web|和書 |url=https://diamond.jp/articles/-/270283 |title=女性の雇用制限が少子化対策になる?炎上ツイートから見る「弱者男性論」 |date=2021-05-08 |website=DIAMOND online |accessdate=2022-02-21}}</ref>。その上で、社会問題の解決に至る議論をネット上に求める難しさを指摘している。 |
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批評家の[[斎藤環]]は、社会は弱者男性に対して温かくはなく、「弱者男性の[[安楽死]]を合法化せよ」という差別的な言説がネット上で飛び交っているとしている<ref name="president53016">{{Cite web|和書|url=https://president.jp/articles/-/53016 |title=「弱者男性の安楽死を合法化せよ」明らかな差別的発言がまかり通る日本のヤバさ |date=2022-02-09 |website=PRESIDENT Online |accessdate=2022-02-21}}</ref>。一方で、弱者男性の怨嗟の矛先はさらに弱い立場の者に向かい、結果的に弱者切り捨てを促進してしまっていると指摘している。 |
批評家の[[斎藤環]]は、社会は弱者男性に対して温かくはなく、﹁弱者男性の[[安楽死]]を合法化せよ﹂という差別的な言説がネット上で飛び交っているとしている<ref name="president53016">{{Cite web|和書 |url=https://president.jp/articles/-/53016 |title=﹁弱者男性の安楽死を合法化せよ﹂明らかな差別的発言がまかり通る日本のヤバさ |date=2022-02-09 |website=PRESIDENT Online |accessdate=2022-02-21}}</ref>。一方で、弱者男性の怨嗟の矛先はさらに弱い立場の者に向かい、結果的に弱者切り捨てを促進してしまっていると指摘している。
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経済アナリストの立木信は、2022年時点の中年男性はちょうど[[就職氷河期]]世代にあたり、1991年の[[バブル崩壊]]後の[[就職難]]であった世代であるとしている<ref name=":1" />。立木同様、[[藤田直哉]]も弱者男性に就職氷河期世代が目立つとしている。立木によれば、男性の主な職場だった工場が経済のグローバル化で海外に移転し、外国人労働者が増え、女性の社会進出も活発化したため、若年男性層の[[非正規雇用]]が目立つようになり、これまでは「負け惜しみ」「男らしくない」と言われ口に出すことができなかった弱者男性の本音が「真の被害者は弱者男性でもあり、国家や社会からの制度的支援が何もない」といった主張という形で世に出てきたとしている<ref name=":1" />。これは日本に限らず、世界中で弱者男性を支援する「[[メンズリブ]]」運動が起きているという<ref name=":1">{{Cite web|和書|url=https://uchicomi.com/uchicomi-times/category/topix/main/14716/|title=「弱者男性」がクローズアップされるその本質的な理由とは何か(1/2ページ)|publisher=ウチコミ!タイムズ|date=2022-01-21|accessdate=2022-07-11}}</ref>。 |
経済アナリストの立木信は、2022年時点の中年男性はちょうど[[就職氷河期]]世代にあたり、1991年の[[バブル崩壊]]後の[[就職難]]であった世代であるとしている<ref name=":1" />。立木同様、[[藤田直哉]]も弱者男性に就職氷河期世代が目立つとしている。立木によれば、男性の主な職場だった工場が経済のグローバル化で海外に移転し、外国人労働者が増え、女性の社会進出も活発化したため、若年男性層の[[非正規雇用]]が目立つようになり、これまでは﹁負け惜しみ﹂﹁男らしくない﹂と言われ口に出すことができなかった弱者男性の本音が﹁真の被害者は弱者男性でもあり、国家や社会からの制度的支援が何もない﹂といった主張という形で世に出てきたとしている<ref name=":1" />。これは日本に限らず、世界中で弱者男性を支援する﹁[[メンズリブ]]﹂運動が起きているという<ref name=":1">{{Cite web|和書 |url=https://uchicomi.com/uchicomi-times/category/topix/main/14716/|title=﹁弱者男性﹂がクローズアップされるその本質的な理由とは何か︵1/2ページ︶|publisher=ウチコミ!タイムズ|date=2022-01-21|accessdate=2022-07-11}}</ref>。
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実業家の[[トイアンナ]]は、弱者男性に対する[[はてな匿名ダイアリー]]に寄せられた﹁弱者男性は弱者男性同士でセックスすればいい﹂﹁弱者男性の安楽死を合法化しよう﹂﹁正直弱者男性のことなんかどうでもいいし、死ねばいい﹂などの意見を取り上げ、﹁言語道断の差別である﹂と論じた<ref name="gendai83163">{{Cite web|和書|url |
実業家の[[トイアンナ]]は、弱者男性に対する[[はてな匿名ダイアリー]]に寄せられた﹁弱者男性は弱者男性同士でセックスすればいい﹂﹁弱者男性の安楽死を合法化しよう﹂﹁正直弱者男性のことなんかどうでもいいし、死ねばいい﹂などの意見を取り上げ、﹁言語道断の差別である﹂と論じた<ref name="gendai83163">{{Cite web|和書 |url=https://gendai.media/articles/-/83163 |title=日本の被差別階級﹁弱者男性﹂の知られざる衝撃実態…男同士でケアすればいいのか |date=2021-05-21 |website=現代ビジネス |accessdate=2022-02-21}}</ref>。また強者の男女は弱者男性を﹁実力がないために貧困に陥った﹂﹁努力してこなかった人﹂として無視すると述べた<ref name="gendai83163"/>。そして、﹁[[男らしさ]]﹂の呪縛からの解放が必要であると論じている<ref name="gendai83163"/>。
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実業家の[[西村博之]]は「弱者男性」問題について「誰からも好かれていないし、期待されていないおっさんをどうにかしないと社会に悪影響があるよね」と評した。個人的にそういう人を「[[無敵の人 (インターネットスラング)|無敵の人]]」と呼んでいるとし、「家族や恋人ができたらいいよね」という解決策があるが、それは現実的に難しく、そこで注目したいのが南米[[ベネズエラ]]の食糧危機であるとした。[[ニコラス・マドゥロ]]大統領は貧困地域に食料として[[ウサギ]]を配布したが、国民はウサギをペットとして名前を付け、一緒に寝てかわいがっていて、全然食べなかった。そこでひろゆきは「人は、弱い存在から頼られることで幸せを感じたりする生き物です」としたうえで、「ウサギを配ってみると、『自分が社会からいなくなったら、ウサギの世話をする人がいなくなって、ウサギがかわいそう』ってことで、ウサギの世話をし続けるために社会に居続けてくれるんじゃないか」と持論を展開した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.iza.ne.jp/article/20180709-S4TJ7ZZELVBS5F47TGK67CKHXA/2/|title=2ch創設者ひろゆき提言「キモくて金ないおっさんにウサギを配ろう」(2/2ページ)|publisher=イザ!|date=2018-07-09|accessdate=2022-06-19}}</ref>。 |
実業家の[[西村博之]]は﹁弱者男性﹂問題について﹁誰からも好かれていないし、期待されていないおっさんをどうにかしないと社会に悪影響があるよね﹂と評した。個人的にそういう人を﹁[[無敵の人 (インターネットスラング)|無敵の人]]﹂と呼んでいるとし、﹁家族や恋人ができたらいいよね﹂という解決策があるが、それは現実的に難しく、そこで注目したいのが南米[[ベネズエラ]]の食糧危機であるとした。[[ニコラス・マドゥロ]]大統領は貧困地域に食料として[[ウサギ]]を配布したが、国民はウサギをペットとして名前を付け、一緒に寝てかわいがっていて、全然食べなかった。そこでひろゆきは﹁人は、弱い存在から頼られることで幸せを感じたりする生き物です﹂としたうえで、﹁ウサギを配ってみると、﹃自分が社会からいなくなったら、ウサギの世話をする人がいなくなって、ウサギがかわいそう﹄ってことで、ウサギの世話をし続けるために社会に居続けてくれるんじゃないか﹂と持論を展開した<ref>{{Cite web|和書 |url=https://www.iza.ne.jp/article/20180709-S4TJ7ZZELVBS5F47TGK67CKHXA/2/ |title=2ch創設者ひろゆき提言﹁キモくて金ないおっさんにウサギを配ろう﹂︵2/2ページ︶ |publisher=イザ! |date=2018-07-09 |accessdate=2022-06-19}}</ref>。
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=== 伊藤昌亮の見解 === |
=== 伊藤昌亮の見解 === |
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日本における弱者男性論の形成と変容について、社会学者の[[伊藤昌亮]]は主に[[2ちゃんねる]]の動きを「弱者男性運動」と捉え、次のように概観している<ref name=":2" />。 |
日本における弱者男性論の形成と変容について、社会学者の[[伊藤昌亮]]は主に[[2ちゃんねる]]の動きを「弱者男性運動」と捉え、次のように概観している<ref name=":2" />。 |
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1990年代初頭の[[メンズリブ]]運動が盛り上がる中で、1992年5月に結成された﹁[[だめ連]]﹂は恋愛弱者・経済弱者・コミュニケーション弱者の3つの属性を持つ同士で交流を行う活動を行った<ref name=":2">{{Cite journal|和書|author=伊藤昌亮|date=2022-12|title=﹁弱者男性論﹂の形成と変容 : ﹁2ちゃんねる﹂での動きを中心に|url=|journal=現代思想|volume=50|issue=16|pages=142-155|publisher=[[青土社]]}}</ref>。なかでも、この3つの属性を兼ね備える﹁[[おたく|オタク]]﹂は弱者男性を代表するシンボルとして扱われた<ref name=":2" />。やがてネット上の弱者男性コミュニティは、[[はてなダイアリー]]などのブログで﹁非モテ論壇﹂として自己救済を目指す動きと、[[2ちゃんねる]]に代表される階級闘争を目指す動きへと分化した<ref name=":2" />。2ちゃんねるでは、弱者男性による強者男性や女性に対する誹謗中傷が行われ<ref name=":2" />、特に女性に対する[[ミソジニー]]は[[反フェミニズム]]・反[[リベラル]]と結びつき、階級闘争の側面を強くした<ref name=":2" />。2000年代初頭以降、フェミニズムに対する[[バックラッシュ (社会学)|バックラッシュ]]が起こると、弱者男性はより右傾化し攻撃的になっていった<ref name=":2" />。
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1990年代初頭の[[メンズリブ]]運動が盛り上がる中で、1992年5月に結成された﹁[[だめ連]]﹂は恋愛弱者・経済弱者・コミュニケーション弱者の3つの属性を持つ同士で交流を行う活動を行った<ref name=":2">{{Cite journal|和書 |author=伊藤昌亮 |date=2022-12 |title=﹁弱者男性論﹂の形成と変容 : ﹁2ちゃんねる﹂での動きを中心に |url= |journal=現代思想 |volume=50 |issue=16 |pages=142-155 |publisher=[[青土社]]}}</ref>。なかでも、この3つの属性を兼ね備える﹁[[おたく|オタク]]﹂は弱者男性を代表するシンボルとして扱われた<ref name=":2" />。やがてネット上の弱者男性コミュニティは、[[はてなダイアリー]]などのブログで﹁非モテ論壇﹂として自己救済を目指す動きと、[[2ちゃんねる]]に代表される階級闘争を目指す動きへと分化した<ref name=":2" />。2ちゃんねるでは、弱者男性による強者男性や女性に対する誹謗中傷が行われ<ref name=":2" />、特に女性に対する[[ミソジニー]]は[[反フェミニズム]]・反[[リベラル]]と結びつき、階級闘争の側面を強くした<ref name=":2" />。2000年代初頭以降、フェミニズムに対する[[バックラッシュ (社会学)|バックラッシュ]]が起こると、弱者男性はより右傾化し攻撃的になっていった<ref name=":2" />。
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一方で、2ちゃんねる開設当時の弱者男性は、恋愛弱者や経済弱者ではあったが、情報技術に長けた情報強者であった<ref name=":2" />。弱者男性の持つ情報力を活かした一発逆転によって、経済的強者・恋愛強者になれるという階級闘争の戦略も生まれ、この戦略を実践した[[堀江貴文]]や[[前澤友作]]、[[与沢翼]]は弱者男性のオピニオンリーダーとなった<ref name=":2" />。これらの成功例の存在から、弱者男性はIT革命による[[新自由主義]]と親和性が高いと伊藤は主張する<ref name=":2" />。
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一方で、2ちゃんねる開設当時の弱者男性は、恋愛弱者や経済弱者ではあったが、[[情報技術]]︵IT︶に長けた情報強者であった<ref name=":2" />。弱者男性の持つ情報力を活かした一発逆転によって、経済的強者・恋愛強者になれるという階級闘争の戦略も生まれ、この戦略を実践した[[堀江貴文]]や[[前澤友作]]、[[与沢翼]]は弱者男性のオピニオンリーダーとなった<ref name=":2" />。これらの成功例の存在から、弱者男性はIT革命による[[新自由主義]]と親和性が高いと伊藤は主張する<ref name=":2" />。
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== 女性をあてがえ論 == |
== 女性をあてがえ論 == |
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== 類似概念 == |
== 類似概念 == |
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インターネット上で使用される﹁弱者男性﹂に類似した概念として﹁[[キモくて金のないおっさん]]︵KKO︶﹂や |
インターネット上で使用される﹁弱者男性﹂に類似した概念として﹁[[キモくて金のないおっさん]]︵KKO︶﹂や﹁[[性的弱者]]﹂がある<ref name="diamond20210508"/><ref name=":0" />。英語では、﹁強者男性﹂と﹁弱者男性﹂の構図と似た概念として﹁アルファメール︵alpha male︶﹂と﹁ベータメール︵beta male︶﹂という言葉が使われている︵[[:en:Alpha and beta male]]︶<ref>{{Cite web |title=The Myth of the Alpha Male |url=https://greatergood.berkeley.edu/article/item/the_myth_of_the_alpha_male |website=Greater Good |access-date=2023-08-21 |language=en}}</ref>。ただし、これは本来[[動物行動学]]における[[階層構造]]の研究のため生まれたもので、この概念を人間社会の相互作用に適用する際には議論があり、[[インターネット・ミーム]]としての誤用・乱用が問題視されている<ref>{{Citation |title=Donald’s Dick: A Man Against the Institutions |last=Friedland |first=Roger |date=2018-11-13 |url=https://doi.org/10.1007/978-3-319-95945-0_7 |publisher=Springer International Publishing |pages=115–133 |isbn=978-3-319-95944-3 |access-date=2023-08-21}}</ref>。
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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=== 属性 === |
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* [[無敵の人 (インターネットスラング)|無敵の人]] - 社会的に失うものがないため犯罪を犯すことに抵抗がない人。 |
* [[無敵の人 (インターネットスラング)|無敵の人]] - 社会的に失うものがないため犯罪を犯すことに抵抗がない人。 |
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=== その他 === |
=== その他 === |
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* [[男性学]] |
* [[男性学]]/[[マスキュリズム]] |
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* [[男性団体]] |
* [[男性団体]] |
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* [[メンズリブ]] |
* [[メンズリブ]] |