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「成形炸薬弾」の版間の差分

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進行するジェットはやがて速度と圧力が減少し、フラグメンテーションを起こし侵徹能力を失う。最後にジェットに成りきれなかったライナーがスラグとして飛んで行くが、既に実用上の効果は失った残滓である。このことから、ジェットが装甲を貫徹して内部に侵入してもジェットの軸線周囲しか加害できない。内部を十分に破壊するためには、ジェットの侵徹口から、[[爆風]]や弾片等が噴き込む事が必要である。

進行するジェットはやがて速度と圧力が減少し、フラグメンテーションを起こし侵徹能力を失う。最後にジェットに成りきれなかったライナーがスラグとして飛んで行くが、既に実用上の効果は失った残滓である。このことから、ジェットが装甲を貫徹して内部に侵入してもジェットの軸線周囲しか加害できない。内部を十分に破壊するためには、ジェットの侵徹口から、[[爆風]]や弾片等が噴き込む事が必要である。



弾体が高速で旋転していると、その干渉でメタルジェットの収束が阻害され容易にフラグメンテーションするため、[[滑腔砲]]や低初速の[[ライフル砲]]からの発射が望ましいが、現在ではスリップリングの取り付けにより数rpm程度の回転数に押さえることで、高初速大[[口径]]のライフル砲から発射された場合でも効果を大きく減ずることはない。

弾体が高速で旋転していると、その干渉でメタルジェットの収束が阻害され容易にフラグメンテーションするため、[[滑腔砲]]や低初速の[[ライフル砲]]からの発射が望ましいが、現在ではスリップリングの取り付けにより数rpm程度の回転数に押さえることで、高初速大[[口径]]のライフル砲から発射された場合でも効果を大きく減ずることはない。この場合弾道安定はAPFSDS同様に安定翼により行われる



なお、侵徹力を増すためには、弾頭を大型(特に口径を)にする以外に、漏斗形状やライナーの加工精度の改善の他、効率良くメタルジェットが生成するよう、球面爆轟波を平面波とするため不活性物質のウェーブシェーパーを組み込んで[[爆速]]を調節したり、爆速の異なる2種類の炸薬を組み合わせた[[爆薬レンズ]]構造を用いたりしている。将来的にはより高爆速の炸薬([[CL-20]]等)を用いたりする他、ライナーを銅より高密度高延性な[[タンタル]]や、[[モリブデン]]などの合金に材料を変更するなども研究されている。別の工夫として爆風が入る前に侵徹口を塞ぐ恐れのあるスラグ排除のためインヒビターを装着することもある。

なお、侵徹力を増すためには、弾頭を大型(特に口径を)にする以外に、漏斗形状やライナーの加工精度の改善の他、効率良くメタルジェットが生成するよう、球面爆轟波を平面波とするため不活性物質のウェーブシェーパーを組み込んで[[爆速]]を調節したり、爆速の異なる2種類の炸薬を組み合わせた[[爆薬レンズ]]構造を用いたりしている。将来的にはより高爆速の炸薬([[CL-20]]等)を用いたりする他、ライナーを銅より高密度高延性な[[タンタル]]や、[[モリブデン]]などの合金に材料を変更するなども研究されている。別の工夫として爆風が入る前に侵徹口を塞ぐ恐れのあるスラグ排除のためインヒビターを装着することもある。


2009年9月5日 (土) 13:34時点における版


Shaped Charge/HEAT) APFSDS

原理

(1) (2) (3) (4) PIBD(5) (6) 

RDX,HMX

/

78km/sAPFSDS



rpmAPFSDS

(調2CL-20

30%

沿()m

()cm






10km/s



58122RHARolled Homogeneous Armor 

cmcmAPFSDS使

APFSDSHEAT MBTMBTAPFSDSHEAT RHAAPFSDSMBT使APFSDSAPFSDS10

使

105mm

 (HEAT-MP: High Explosive Anti-Tank Multi-Purpose) 70%使9044120mmRh120HEAT-MP7451105mmL7A1

120mmM830A1


Mk5097


125mm


10km/s使

関連項目