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梅若 正二︵うめわか しょうじ、1936年8月27日 - ︶は、1957年の大映映画﹁赤胴鈴之助﹂シリーズ等の主演で知られる映画俳優である。
生い立ち
能の梅若流の宗家・梅若猶義 (初世)の長男として生まれる。弟に梅若吉之丞 (5世)、異母弟に梅若猶彦がいる。
1956年、梅若正義の芸名で大映よりデビュー。初主演作は同年の﹁リンゴ村から﹂。翌年の1957年、﹁赤胴鈴之助﹂に主演することになり芸名を梅若正二とする。人気シリーズとなり第7作まで主演する。これにより人気に火がつき1958年、﹁白蛇小町﹂、﹁消えた小判屋敷﹂、﹁月の影法師 消えゆく能面﹂、﹁月の影法師 山を飛ぶ狐姫﹂、﹁化け猫御用だ﹂に主演。日蓮と蒙古大襲来、忠臣蔵など多くの映画に出演。
1959年、大映退社。1960年、新東宝﹁殺されるのは御免だ﹂に主演。しかし交通事故等で映画界から離れる。2年のブランクを経て1963年、大蔵映画等のホラー映画で主演を務めるも、芸能界引退。その後の消息は不明。
長身で大きな目、キップのいい語り口で、大映時代は人気が高かったが、第一線から姿を消すようになる。引退の原因としては﹃赤胴鈴之助﹄のヒットで国民的人気を得るが、そのことで不遜な態度を取るようになりスタッフから嫌われ、芸能界から干されたためであるという[1]。
主な出演
映画
●恋と金︵1956年、大映︶
●高校卒業前後︵1956年、大映︶
●処刑の部屋︵1956年、大映︶
●天使もお年ごろ︵1956年、大映︶
●リンゴ村から︵1956年、大映︶※初主演
●いとはん物語︵1957年、大映︶
●朝の口笛︵1957年、大映︶
●赤胴鈴之助シリーズ︵1957年 - 1958年、大映︶※同作から梅若正二名義
●第一話 - ﹁赤胴鈴之助﹂︵1957年5月21日公開。モノクロ作品。︶
●第二話 - ﹁赤胴鈴之助 月夜の怪人﹂︵1957年6月18日公開。モノクロ作品。︶
●第三話 - ﹁赤胴鈴之助 鬼面党退治﹂︵1957年8月13日公開。モノクロ作品。︶
●第四話 - ﹁赤胴鈴之助 飛鳥流真空斬り﹂︵1957年8月25日公開。モノクロ作品。︶
●第五話 - ﹁赤胴鈴之助 新月塔の妖鬼﹂︵1957年9月21日公開。カラー作品。︶
●第六話 - ﹁赤胴鈴之助 一本足の魔人﹂︵1957年12月28日公開。カラーワイド作品。︶
●第七話 - ﹁赤胴鈴之助 三つ目の鳥人﹂︵1958年3月11日公開。カラースコープ作品。︶
●天馬小太郎シリーズ︵大映︶
●忍術若衆 天馬小太郎︵1957年︶
●空飛ぶ若武者︵1957年︶
●遊侠五人男︵1958年、大映︶
●忠臣蔵︵1958、大映︶
●天竜しぶき笠︵1958年、大映︶
●白蛇小町︵1958年、大映︶
●人肌孔雀︵1958年、大映︶
●消えた小判屋敷︵1958年、大映︶
●月の影法師シリーズ︵大映︶
●月の影法師 消えゆく能面︵1958年︶
●月の影法師 山を飛ぶ狐姫︵1958年︶
●日蓮と蒙古大襲来︵1958年、大映京都︶
●化け猫御用だ︵1958年、大映︶
●人肌牡丹︵1959年、大映︶
●天竜の鴉︵1959年、大映︶
●殺されるのは御免だ︵1960年、新東宝︶
●海女の怪真珠︵1963年︶
●社長と女秘書 全国民謡歌合戦︵1963年︶
テレビドラマ
●松本清張シリーズ・黒い断層 第10-12回﹁坂道の家﹂︵1960年、KRT︶
●特命諜報207︵1964年、NET︶
脚注
(一)^ 竹書房/イオン編 編﹁Bonus Column﹁漫画雑誌を駆けるテレビヒーロー﹂﹂﹃超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み﹄竹書房、1995年11月30日、44頁。ISBN 4-88475-874-9。C0076。