汗血馬
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汗血馬︵かんけつば︶は、中国の歴史上で名馬といわれた馬の種類。﹁血のような汗を流して走る馬﹂という意味で﹁汗血馬﹂と呼ばれる。
前漢の武帝時代に、西域への大旅行をした張騫の報告により、大宛︵フェルガナ︶にこの名馬が産することを知り、外交交渉でこれを手に入れようとしたが、決裂したので遠征軍を送り、これを得た。武帝は汗血馬を得た喜びのあまり﹁西極天馬の歌﹂を作らせて﹁天馬﹂と汗血馬のことを褒め称えた。甘粛省武威市の雷祖廟雷台漢墓から出た有名な馬の銅像・﹁馬踏飛燕﹂︵ばとうひえん︶はこの馬をモデルにしたと言われる。
汗血馬は一日に千里︵約500km︶を走ると言われている。もちろんこれは誇張であろうが、現存するアカール・テケ︵アハルテケとも︶と言う品種は4152kmを84日間で走破したと言う記録が残っており、この馬は汗血馬の子孫ではないかと言われていている。
﹃三国志演義﹄に登場する名馬・赤兎馬はこの汗血馬をイメージしたのではないかと思われる。
汗血馬と言う名前に関して言うと、実際に血を流していたのか、そういう風に見えると言うことだったのかは良く分からない。馬の毛色によっては汗を流した時に血のように見えることがあるようだ。また寄生虫に寄生されている馬は実際に血の汗を流すことがある。この寄生虫による馬の能力低下はあまり無い。