福井栄一

福井 栄一︵ふくいえいいち、1966年︵昭和41年︶11月3日 ︵文化の日︶-　︶は、上方文化評論家。四條畷学園大学看護学部客員教授。関西大学社会学部非常勤講師。京都ノートルダム女子大学国際言語文化学部非常勤講師。認定NPO法人岸和田健老大学客員教授。法清寺﹁かしく祭﹂世話人。

上方の芸能や歴史文化に関する講演、評論を行う。


朝日関西スクエア会員。剣道二段。

経歴

大阪府吹田市生まれ。箕面桜ヶ丘幼稚園卒。箕面市立箕面小学校卒。箕面市立第一中学校卒。大阪府立北野高等学校卒。

中学校・高校時代は剣道部の部長を務めた。

京都大学法学部卒。京都大学大学院法学研究科修了。法学修士。

学部時代の指導教官は村松岐夫教授︵行政学︶、大学院時代は大嶽秀夫教授︵政治過程論︶だった。

修士論文名は﹁中曽根政権期の諮問機関政治﹂。

大学卒業後、1990年︵平成2年︶4月に株式会社住友銀行︵現・三井住友銀行︶に入行。

1999年︵平成11年︶、鑑賞した上方舞公演の至芸に衝撃を受け、翌日に銀行を辞して上方文化評論家として独立。

以後、自身の講演で上方文化の魅力を説く一方、上方舞や地歌筝曲のプロデュースや演目解説なども手掛ける。

毎年3月18日に法清寺で行われる﹁かしく祭﹂では、世話人として奉納芸能公演の企画・制作・演目解説・司会を務める。

2003年度︵平成15年度︶は、NHK総合テレビ﹁上方倶楽部﹂で古典芸能公演紹介コーナーのレギュラー解説者を務めた。

なお、2006年︵平成18年︶から2017年︵平成29年︶にかけ、十二支の生きもの1種について1冊、計12冊の単行本を技報堂出版から刊行して

いるが、1人の著者が十二支の生きもの全12種に関して12冊の一般書を同一出版社から刊行した例は、戦後の日本出版史上、

2例目︵但し存命の作者に限ると唯一の例︶にあたる。十二支それぞれに対応する著書は以下の通りである。

子‥﹃大山鳴動してネズミ１００匹 ～ 要チュー意動物の博物誌﹄2007年、技報堂出版、ISBN 978-4765542395

寅‥﹃悟りの牛の見つけかた ～ 十牛図に見る関東と関西﹄2008年、技報堂出版、ISBN 978-4765542418

寅‥﹃虎の目にも涙 ～44人の虎ばなし﹄2009年、技報堂出版、ISBN 978-4569790558

卯‥﹃かわいいだけがウサギじゃない﹄2010年、技報堂出版、ISBN 978-4765542432

辰‥﹃龍の１００の物語 ～ あなたは龍を見たか﹄2011年、技報堂出版、ISBN 978-5765542449

巳‥﹃蛇と女と鐘﹄2012年、技報堂出版、ISBN 978-4765542456

午‥﹃馬耳東風では済まないはなし﹄2013年、技報堂出版、ISBN 978-4765542463

未‥﹃羊が一匹 羊が二匹　ぐっすり眠れる羊のはなし﹄2014年、技報堂出版、ISBN 978-4765542470

申‥﹃おさるの大合戦　炎の十番勝負﹄ 2015年、技報堂出版、ISBN 978-4765542494

酉‥﹃卵より先のニワトリばなし﹄2016年、技報堂出版、ISBN 978-4765542500

戌‥﹃犬と猫はどうして仲が悪いのか﹄2017年、技報堂出版、ISBN 978-4765542517

亥‥﹃イノシシは転ばない ～ ﹁猪突猛進﹂の文化史﹄2006年、技報堂出版、ISBN 978-4765542357

著書

• 『日本の奇談・珍談101　古典の玉手箱から』2022年、共栄書房、ISBN 978-4763411044
• 『しんとく丸の栄光と悲惨』2021年、批評社、ISBN 978-4826507240
• 『解體珍書』 2021年、工作舎、ISBN 978-4875025320
• 『十二支妖異譚』2020年、工作舎、ISBN 978-4875025221
• 『名作古典にでてくる　どうぶつの不思議なはなし』2020年、汐文社、ISBN 978-4811327570
• 『名作古典にでてくる　とりの不思議なはなし』2020年、汐文社、ISBN 978-4811327594
• 『名作古典にでてくる　さかなの不思議なはなし』2020年、汐文社、ISBN 978-4811327587
• 『近江の説話』2020年、サンライズ出版、ISBN 978-4883251971
• 『説話と奇談でめぐる奈良』2019年、朱鷺書房、ISBN 978-4886029270
• 『犬と猫はどうして仲が悪いのか』2017年、技報堂出版、ISBN 978-4765542517
• 『卵より先のニワトリばなし』2016年、技報堂出版、ISBN 978-4765542500
• 『おさるの大合戦　炎の十番勝負』 2015年、技報堂出版、ISBN 978-4765542494
• 『羊が一匹 羊が二匹　ぐっすり眠れる羊のはなし』2014年、技報堂出版、ISBN 978-4765542470
• 『馬耳東風では済まないはなし』2013年、技報堂出版、ISBN 978-4765542463
• 『説話をつれて 京都古典漫歩』2013年、京都書房、ISBN 978-4763726100
• 『増補版 上方学 ～ おいでやす、日本の美と文化の宝庫』2012年、朝日新聞出版、ISBN 978-4022617446
• 『蛇と女と鐘』2012年、技報堂出版、ISBN 978-4765542456
• 『龍の１００の物語 ～ あなたは龍を見たか』2011年、技報堂出版、ISBN 978-5765542449
• 『おはなしで身につく四字熟語』2011年、毎日新聞社、ISBN 978-4620320892
• 『かわいいだけがウサギじゃない』2010年、技報堂出版、ISBN 978-4765542432
• 『子どもが夢中になる「ことわざ」のお話１００』2010年、ＰＨＰ研究所、ISBN 978-4569790558
• 『虎の目にも涙 ～ ４４人の虎ばなし』2009年、技報堂出版、ISBN 978-4569790558
• 『古典とあそぼう こしもぬけちゃう びっくりばなし』2009年、子どもの未来社、ISBN 978-4901330890
• 『古典とあそぼう せなかもぞくぞく こわいはなし』2009年、子どもの未来社、ISBN 978-4901330909
• 『古典とあそぼう おなかもよじれる おもしろばなし』2009年、子どもの未来社、ISBN 978-4901330886
• 『悟りの牛の見つけかた ～ 十牛図に見る関東と関西』2008年、技報堂出版、ISBN 978-4765542418
• 『飛んで火に入る ことわざばなし ～ 親子いっしょに ひざを打つ』2008年、日本教育研究センター、ISBN 978-4890261352
• 『おもしろ日本古典ばなし１１５』2008年、子どもの未来社、ISBN 978-4901330800
• 『大山鳴動してネズミ１００匹 ～ 要チュー意動物の博物誌』2007年、技報堂出版、ISBN 978-4765542395
• 『にんげん百物語 ～ 誰も知らない からだの不思議』2007年、技報堂出版、ISBN 978-4765544573
• 『イノシシは転ばない ～ 「猪突猛進」の文化史』2006年、技報堂出版、ISBN 978-4765542357
• 『子どもが喜ぶ ことわざのお話』2006年、ＰＨＰ研究所、ISBN 978-4569649504
• 『大阪人の 「うまいこと言う」 技術』2005年、ＰＨＰ研究所、ISBN 978-4569644936
• 『小野小町は舞う ～ 古典文学・芸能に遊ぶ妖蝶』2005年、東方出版、ISBN 978-4885919510
• 『写真集　ぼく いちびり』2005年、プラネットジアース、ISBN 978-4893400260
• 『鬼・雷神・陰陽師 ～ 古典芸能でよみとく闇の世界』2004年、ＰＨＰ研究所、ISBN 978-4569635989
• 『上方学 ～ 知ってはりますか、上方の歴史とパワー』2003年、ＰＨＰ研究所、ISBN 978-4569578842
• DVD（監修・出演）『でんねん　試験に出る？　大阪弁：ちゃうちゃう編』2007年、ポニーキャニオン、SKU-4988013281042
• DVD（監修・出演）『でんねん　試験に出る？　大阪弁：ぼちぼち編』2007年、ポニーキャニオン、SKU-4988013281141

外部リンク

• https://un.shijonawate-gakuen.ac.jp/teacher/%E7%A6%8F%E4%BA%95%E3%80%80%E6%A0%84%E4%B8%80/
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