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稲田 俊信︵いなだ としのぶ、1936年 - ︶は日本の法学者︵博士(法学)︶。専門は商法、特に小切手法。日本大学教授、秋田経済法科大学学長、同法人の理事長を歴任。
判例を重視した実務的色彩の強い解釈論を展開した。
略歴
●1936年9月25日、東京都に生まれる
●日本大学法学部卒業
●司法試験合格
●日本大学専任講師に就任
●同助教授に昇格
●同教授に昇格
●同大学法学部長に就任
●日本大学を退職後、2001年4月に秋田経済法科大学︵現・ノースアジア大学︶学長︵および短大部学長、2005年からは秋田栄養短期大学学長を併任︶に就任。本来は、70歳となる2007年3月までの任期であったが、2006年3月以降の教員定年が従来の70歳から65歳に短縮されたことに伴い、2006年3月、事実上解任された。教授を併任していたわけではなかったので、教員の定年規程が適用されず残り1年の任期まで学長の職に就けるはずであるという理由で、現理事長兼学長の小泉健や大学法人に対して裁判を起こしたが、高裁の審理の時点で断念し、取り下げることとなった︵なお、地裁では敗訴している︶。
●余談だが、同大学長就任時には、同大学に、法科大学院設置の構想を持っていたが、諸条件を満たすことができず、また上記の事実上の解任騒動などもあり、法人としても実質棚上げになってしまった。
著作リスト
●手形小切手法講義︵有信堂高文社、1989年︶
●商法総則・商行為法講義︵国際書院、1995年︶
●手形取引と民事責任︵博士論文、有信堂高文社、1996年︶
●会社法︵弘文堂、1997年︶