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義経神社︵よしつねじんじゃ︵義經神社︶︶は、北海道沙流郡平取町︵北海道 (令制)日高国沙流郡︶にある神社。祭神は源義経︵源義經︶。
境内敷地内に義経資料館が所在する。
歴史
寛政10年︵1798年︶、北方調査のため蝦夷地に来た近藤重蔵が、アイヌが崇敬していたオキクルミという英雄を源義経と同一視し、翌寛政11年︵1799年︶、仏師に作らせた源義経の神像をアイヌに与えて祀らせたのに始まる[1]。
社伝によれば、義経一行は、むかし蝦夷地白神︵現在の福島町︶に渡り、西の海岸を北上し、羊蹄山を廻って、日高ピラトリ︵現在の平取町︶のアイヌ集落に落ち着いたとされ、そこで農耕、舟の製作法、機織りなどを教え、アイヌの民から﹁ハンガンカムイ﹂︵判官の神ほどの意味か︶あるいは﹁ホンカンカムイ﹂と慕われたという。他にアイヌの民の間ではアイヌの民から様々な宝物を奪った大悪人だという伝承もあり、義経に裏切られて女の子︵メノコ︶が自殺を遂げた場所も存在する。
平村ペンリウクによって義経像は現在地に遷宮された[2]。
行事
●8月14日 - 16日 : 義経神社例大祭
義経資料館
●開館時間 午前九時~午後5時 休館日 月曜日
●見料大人200円 小中学100円
●源義經に関係する資料が展示してあります。
●平取地区に関係する、歴史的な人物の資料などが展示されています。
●義經の木彫り像も展示してあります。
脚注
- ^ 『北海道拓殖と神社』p30-33,小笠原省三,海外移住文化研究所,1951
- ^ 木原直彦 他『北海道歴史人物事典』北海道新聞社、1993年、311p頁。
関連項目