舞出長五郎
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舞出 長五郎︵まいで ちょうごろう、1891年︵明治24年︶9月8日 - 1961年昭和36年︶7月15日︶は、日本の経済学者。東京大学名誉教授。専攻は経済学史。
人物
神奈川県出身。東京帝国大学では高野岩三郎に師事する。 1938年4月、土方成美の後任として経済学部長に就任。このとき舞出は同じ高野門下でありマルクス経済学の大内兵衛を中心とする派閥に属しており、前年の1937年筆禍事件で辞職をよぎなくされた矢内原忠雄とも親しかった。翌39年の平賀粛学においては東京帝大経済学部を追われも去りもしなかった数少ない教官であった。河合栄治郎、土方の休職発令後、2月に学部長を辞任︵同月に法学部長田中耕太郎も辞任している︶。 太平洋戦争終了後、土方派の残党であった学部長橋爪明男・助教授難波田春夫ら国家主義派の教授陣が退陣すると、1945年9月25日再び学部長に就任︵48年9月まで︶、大内・矢内原・山田盛太郎など戦時期の思想弾圧で東大経済学部を去らざるを得なかった同僚の復職に尽力した。その後、学習院大学に政経学部が出来ると、院長の安倍能成に請われる形で移籍。政経学部長を務める。 1949年、 日本学士院会員。1964年叙正三位、授旭日重光章。著書
- 『近代経済学史(上)』(岩波書店、1937年)
- 『理論経済学概要』(岩波書店、1943年、改訂1948年)
- 『経済学史』(横山正彦との共著、1955年、弘文堂)