「道化師 (オペラ)」の版間の差分
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『'''道化師'''』(どうけし)は、[[ルッジェーロ・レオンカヴァッロ]]が作曲、[[1892年]]に初演された全2幕からなる[[オペラ]]である。[[ピエトロ・マスカーニ|マスカーニ]]作曲の「[[カヴァレリア・ルスティカーナ]]」と並んで、[[ヴェリズモ・オペラ]]の代表作として名高い。 |
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*原語曲名 |
*原語曲名:''I Pagliacci'' |
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*台本:作曲者自身 |
*台本:作曲者自身 |
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*演奏時間:約1時間15分 |
*演奏時間:約1時間15分 |
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マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」の成功([[1890年]])を目の当たりにしたレオンカヴァッロが、自ら台本を書いて短期間で作曲を完成したもの。なおこのプロットは、[[1865年]]5月に[[カラブリア州]][[モンタルト・ウッフーゴ|モンタルト]]で発生し、判事だったレオンカヴァッロの父が裁判を担当した実在の事件にヒントを得たというのが作曲者の主張である。 |
マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」の成功([[1890年]])を目の当たりにしたレオンカヴァッロが、自ら台本を書いて短期間で作曲を完成したもの。なおこのプロットは、[[1865年]]5月に[[カラブリア州]][[モンタルト・ウッフーゴ|モンタルト]]で発生し、判事だったレオンカヴァッロの父が裁判を担当した実在の事件にヒントを得たというのが作曲者の主張である。 |
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しかし今日の詳細な研究では、作曲者8歳時の同事件とオペラの筋書にはそれほどの共通点は見出せず、むしろ作曲者はフランスの劇作家[[カテュル・マンデス]]の戯曲『タバランの妻』(''La Femme de Tabarin'', [[1887年]]パリ初演)、あるいはスペインの劇作家[[マヌエル・タマーヨ・イ・バウス]]の劇『新演劇』(''Un Drama Nuevo'', [[1867年]]マドリッド初演)からの翻案を行ったのではないかとの説が有力になってきている。 |
しかし今日の詳細な研究では、作曲者8歳時の同事件とオペラの筋書にはそれほどの共通点は見出せず、むしろ作曲者はフランスの劇作家[[カテュル・マンデス]]の戯曲『タバランの妻』(''La Femme de Tabarin'', [[1887年]]パリ初演)、あるいはスペインの劇作家[[マヌエル・タマーヨ・イ・バウス]]の劇『新演劇』(''Un Drama Nuevo'', [[1867年]]マドリッド初演)からの翻案を行ったのではないかとの説が有力になってきている。 |
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なお、レオンカヴァッロはこの作品をソンツォーニョ社が行った[[ソンツォーニョ・コンクール]]︵第3回︶に応募した。しかし作品は2幕物で、コンクール作品の条件のひとつに1幕物のオペラであることがあったため、当然のことながら失格となってしまった。だが、ソンツォーニョ社の社長の目にとまり、[[アルトゥーロ・トスカニーニ]]の指揮で初演されて大成功をおさめ、今日ではヴェリズモ・オペラの代表作のひとつとなっている。
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なお、レオンカヴァッロはこの作品をソンツォーニョ社が行った[[ソンツォーニョ・コンクール]]︵第3回︶に応募した。しかし作品は2幕物で、コンクール作品の条件のひとつに1幕物のオペラであることがあったため、当然のことながら失格となってしまった。だが、ソンツォーニョ社の社長の目にとまり、[[アルトゥーロ・トスカニーニ]]の指揮で初演されて大成功をおさめ、今日ではヴェリズモ・オペラの代表作のひとつとなっている。
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[[category:オペラ作品]] |
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[[Category:19世紀のオペラ]] |
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[[Category:イタリア語のオペラ]] |
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[[Category:レオンカヴァッロの楽曲]] |
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2012年5月24日 (木) 11:38時点における版
クラシック音楽 |
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作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 ルネサンス - バロック 古典派 - ロマン派 近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 木管楽器 - 金管楽器 打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 交響曲 - ピアノ協奏曲 ピアノソナタ ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリンソナタ チェロ協奏曲 フルート協奏曲 弦楽四重奏曲 - オペラ 指揮者 - 演奏家 オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト カテゴリ |
作曲の経緯
主な登場人物
- カニオ(劇中ではパリアッチョ) 旅回り一座の座長(テノール)
- ネッダ(同コロンビーナ) 女優でカニオの妻(ソプラノ)
- トニオ(同タッデーオ) せむしの道化役者(バリトン)
- ベッペ(同アルレッキーノ) 色男役者(テノール)
- シルヴィオ 村の青年(バリトン)
- 合唱
舞台構成
全2幕
- 前奏曲とプロローグ
- 第1幕 村はずれの路上
- 第2幕 第1幕と同じ
あらすじ
注記
著名なアリア
参考文献
- アッティラ・チャンバイ+ティートマル・ホラント(編)『カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師(名作オペラブックス27)』 音楽之友社 (ISBN 4-2763-7527-4)