「電子ブック (規格)」の版間の差分
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'''電子ブック'''︵でんしブック、Electronic Book︶は、[[ソニー]]が開発した[[電子書籍]]で、[[8センチCD|8cm]] [[CD-ROM]]を専用[[キャディ]]に収めた。
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'''電子ブック''' ('''でんしぶっく''', '''EB''') は、 |
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8cm [[CD-ROM]]を専用キャディに収めた電子[[書籍]]。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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<!--- [[画像:EBXA.JPG|thumb|200px|right|電子ブック]] ---> |
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<!--== タイトル == |
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実際に出版された電子ブックの分野は多岐にわたり、 |
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*[[百科事典]](『[[ブリタニカ百科事典|ブリタニカ国際大百科事典]]小項目版』『小学館[[日本大百科全書]]』) |
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*[[国語辞典]](『[[広辞苑]]』『[[大辞林]]』など) |
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*英語辞典(『[[研究社]]新英和・和英』『[[リーダーズ英和辞典|リーダーズ+プラス]]』『新編英和活用大辞典』など) |
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*外国語辞典(『クラウン独和』『クラウン仏和』) |
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*[[漢和辞典]](『漢字源』) |
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*現代語辞典(『[[現代用語の基礎知識]]』『データパル』) |
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*専門用語 |
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*語学学習 |
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*ホビー・レジャー |
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など、最盛期には200タイトル以上を数えた。電子ブックプレーヤーに同梱されるほか、大手書店などでも流通していた。少数ではあるが[[アメリカ]]や[[ドイツ]]で制作・発売された電子ブックもあった。--> |
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== 終息 == |
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実際に出版された電子ブックの分野は多岐に渡る。[[岩波書店|岩波]]の広辞苑、[[研究社]]英和・和英中辞典、[[三省堂]]の[[模範六法]]、[[自由国民社]]の[[現代用語の基礎知識]]など検索中心のものと、DD-66/DD-216付属の17言語対応の[[Pela Pela The World]]、[[旺文社]]の電子ブック版 3000語レベル英会話、 [[JTBのしゃべる六ヶ国語会話 ]]などインデックスが全くなく検索できないものに分かれる。電子ブックの仕様は検索を前提にしておらず、インデックスがなく検索できないタイトルが多い。なお。小数ではあるがアメリカやドイツで制作・発売された電子ブックもあった。
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⚫ | ソニーの電子ブックブレーヤーが2000年発売の「DD-S35」で終了したため、電子ブックの発売も終息し、ハードウェアメーカーや版元による |
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== 仕様 == |
== 仕様 == |
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電子ブックの仕様 |
電子ブックの仕様は、大別してEB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXAがある。 |
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⚫ | *EBXA-C 中国語対応の電子ブック(ソニーの電子ブックプレーヤーDD-CH10に付属する「小学館中日/日中辞典」のみ。このタイトルは文字と画像と音声を含む) |
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;EB |
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EBXAの音声は、当時、ソニーが推進していた[[CD-ROM XA]]トラックにADPCMで記録されている。 |
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EBXA-Cは中国語に対応のため文字コードは特殊で、日本語の[[JIS X 0208]]と、[[GB 2312]]をベースとした独自中国語文字コードを併用している。 |
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EBXAの音声は、当時、ソニーが推進していた[[CD-ROM XA]]トラックにそのADPCMで記録されていてコンピュータの汎用ファイルシステムでこのデータにアクセスすることはできないという噂が長期間に渡りなされてきた。しかし実際の音声データの格納形式は、SOUNDというファイル名のバイナリファイルであり、ハードディスクなどの汎用のファイルシステムにコピーしてアクセスできる。そのことは[[ViewIng]]、[[DDWIN]]、[[鍋田辞書]]などの音声再生もできるパソコンで動く電子ブック閲覧ソフトが証明している。 |
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EBXA-Cは中国語に対応のため文字コードは特殊であり、日本語のJIS X0208とGB2312ベースの独自中国語文字コードを併用している。EBXA-Cに対応し中国語の文字が表示できるパソコンで動く電子ブック閲覧ソフトは少ないが、[[EBWin for Unicode]]、[[鍋田辞書]]など対応しているのもある。独自中国語文字コードのため、全ての中国語文字に対応しているわけではない。 |
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電子ブックの主要な検索方法は以下の通り。ワイルドカードや正規表現は使えない。電子ブックは一般にかなと英字のインデックスのみが記録されており、漢字を含むキーワードでの検索ができない。これは電子ブックが8cmCD-ROMに記録されるために、記録容量に制限があること、電子ブックプレーヤーには﹁[[かな漢字変換]]﹂機能がないことによる。検索のためのインデックスがなく検索できないものも多い。その場合はメニュー操作になる︵例外的に、電子ブックでありながら、漢字のインデックスを備えるものもある︶。
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電子ブックの主要な検索方法は以下のとおり。ワイルドカードや正規表現は使えない。電子ブックは検索のためのインデックスがなく検索できないものも多い。その場合はメニュー操作になる。
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;前方一致 |
;前方一致 |
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:見出し語の前方に一致する。 |
:見出し語の前方に一致する。「ぜんぽう」で検索すると、「前方」だけでなく、「前方不注意」なども見つかる。 |
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;後方一致 |
;後方一致 |
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:見出し語の後方に一致する。 |
:見出し語の後方に一致する。「ほうこう」で検索すると、「方向」だけでなく、「双方向」なども見つかる。 |
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;条件検索 |
;条件検索 |
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:見出し語ではなく、語釈中の単語を検索する。ただし、その電子ブックの制作時に切り出した単語にしかマッチしないので、実際には語釈中に存在する単語が見つからないこともある。
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:見出し語ではなく、語釈中の単語を検索する。ただし、その電子ブックの制作時に切り出した単語にしかマッチしないので、実際には語釈中に存在する単語が見つからないこともある。
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:グラフィックベースのメニューで選択して閲覧する操作方法。検索ではなく選択になる。 |
:グラフィックベースのメニューで選択して閲覧する操作方法。検索ではなく選択になる。 |
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辞書拡張ツール「[http://www31.ocn.ne.jp/~h_ishida/EBKIdx.html 電子ブック漢字インデクサ]」は、日本語電子ブックタイトルの「前方一致かなインデックス」から、漢字の「表記インデックス(前方一致と後方一致)」を作成し、漢字表記による検索ができるようにする。 |
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なお、電子ブックプレーヤーが漢字変換機能を搭載していないため、電子ブックは漢字やカタカナで検索するインデックスを持っていない。したがって電子ブックは読み(かな、もしくはアルファベット)だけで検索する。(例外的に、電子ブックでありながら、漢字のインデックスを持っているものもある) |
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== 電子ブックプレーヤー == |
== 電子ブックプレーヤー == |
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{{独自研究|section=1|date=2009年7月}} |
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電子ブックプレーヤーは、[[ソニー]]、[[松下電器]] |
電子ブック検索・閲覧専用ハードウェアとしての﹁電子ブックプレーヤー﹂は、[[ソニー]]、[[パナソニック|松下電器]]︵九州松下︶、[[三洋電機]]などから発売された。電子ブックの主たる推進者はソニーであり、初の電子ブックプレーヤー﹁データディスクマン﹂DD-1<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/sonyhistory-m.html|title=商品のあゆみ−その他|accessdate=2016-07-13}}</ref> の発売から電子ブックの歴史が始まった。途中、松下と三洋の参入はあったとはいえ、最後の電子ブックプレーヤーもソニーのDD-S35であった。
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[[セガ]]から家庭用ゲーム機[[セガサターン]]用ソフトウェアとして「電子ブックオペレーター HSS-0120」が発売されていた。これはゲーム機を電子ブック検索・閲覧端末(電子ブックプレーヤー)として使うソフトである。 |
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電子ブックプレーヤーは一部機種を除き、キャディの中身を入れ替えたり、専用キャディを用いることで、8cm音楽CDの再生も可能である。 |
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もし、今から電子ブックプレーヤーを探すなら、DD-S35が良いという意見もある。最終機種でS-EBXA対応で、最も画面が大きく、かつ高速でもあるからだ。しかし、白黒液晶のDD-S35に対し、カラー液晶のDD-S1000があり、中国語仕様EBXA-C未対応のDD-S35に対し、EBXA-C対応のDD-CH10もあり、用途や好みで分かれるだろう。 |
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[[FM文字多重放送]]に対応したラジオを内蔵した機種もあった。 |
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異色なところとして、[[セガ]]からセガサターン用として「電子ブックオペレーター HSS-0120」が発売されていた。これは検索ソフトではあるが、Windowsのような汎用の[[システムソフトウェア]]上で動作するわけではなく、電子ブックプレーヤーに近いのではないだろうか。 |
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電子ブックを再生できるCD-ROMドライブを内蔵した[[ワードプロセッサ|ワープロ専用機]]も存在した。 |
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== パーソナルコンピュータで再生 == |
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[[ファイル:EBCaddy.JPG|thumb|100px|right|電子ブックの<br />構造]] |
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ほとんど |
ほとんど全ての電子ブックは、キャディからCD-ROMを取り出すと、[[パーソナルコンピュータ]]で使用することができる。一部の電子ブックには、最初からPC用検索ソフトが付属している。もし付属していない場合でも、電子ブックの検索ソフトは市販製品だけでなく、[[フリーウェア]]も多いので用途や好みに応じて選択できる。ただし元来が専用ハードウェアを前提とした仕様のため、何らかの制限が残ることも多い。全てのファイルをディレクトリ構造を保ったままハードディスクにコピーして使用すれば、CD-ROMがなくとも使用できるようになる。
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過去にはキャディからCD-ROMを取り出さずにセットできる専用ドライブ(ソニーDD-DR1、ただし検索ソフトは専用品)や、一般のコンピュータに接続しコンピュータ上の検索ソフト(専用品)から検索でき、かつ単体でも電子ブックの検索ができる電子ブックプレーヤー(ソニーDD-30DBZ)も発売されていたが、あまり普及しなかった。 |
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また、すべてのファイルをディレクトリ構造を保ったままハードディスクにコピーして使用すれば、CD-ROMがなくとも使用できるようになるが、この場合はどんな検索ソフトを使用しても、音声が再生できなくなるという噂が長期間に渡りなされてきた。しかし実際の音声データの格納形式は、SOUNDというファイル名のバイナリファイルであり、ハードディスクなどの汎用のファイルシステムにコピーしてアクセスできる。そのことは[[ViewIng]]、[[DDWIN]]、[[鍋田辞書]]などの音声再生のできるパソコンで動く電子ブック閲覧ソフトが証明している。 |
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==出典== |
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{{reflist}} |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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*[https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press_Archive/199902/99-017/ ソニー DD-S30] |
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*[ |
*[https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/199912/99-1221/ カラー液晶機種ソニー DD-S1000] |
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*[https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press_Archive/199703/97CI-022/ 中国語対応機種ソニー DD-CH10] |
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*[https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/sonyhistory-m.html Sony Japan 商品のあゆみ−その他] |
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*[https://sega.jp/fb/segahard/ss/movie.html セガ セガサターン電子ブックオペレーター HSS-0120] |
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*[https:// |
*[https://www.est.co.jp/products/viewing/index.html イースト 電子辞典ビューア ViewIng3.0] |
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*[http://ebstudio.info/manual/EBWin4/EBWin4.html EBWin4] |
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*[http://www.est.co.jp/products/viewing/ イースト 電子辞典ビューア ViewIng] |
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*[ |
*[https://www.nabeta.tk/ 鍋田辞書ホームページ]EBXA-C対応 |
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*[http://www31.ocn.ne.jp/~h_ishida/ EB series support page] |
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*[http://www1.udn.ne.jp/~yoiko/nabeta/nabeta.html 鍋田辞書ホームページ]EBXA-C対応 |
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*[http://www1.udn.ne.jp/~yoiko/nabeta/taiou.html 鍋田辞書 EPWING/電子ブック対応リスト] |
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{{DEFAULTSORT:てんしふつく}} |
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[[Category: |
[[Category:コンパクトディスク]] |
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[[Category:8センチディスク]] |
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[[Category:ソニー]] |
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[[Category:電子書籍]] |
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[[Category:電子辞書]] |
2023年12月4日 (月) 14:17時点における最新版
概要[編集]
通常のCD-ROMと違い、キャディのまま電子ブックプレーヤーと呼ばれる専用ハードウェアで利用する。メディアを汚したり、傷つけたりするおそれがない。電子ブックプレーヤーは乾電池または充電池で動作することが可能で、外出先に持ち出して使用することができる。携帯用電子辞書、電子書籍機器のはしりといえる。終息[編集]
ソニーの電子ブックブレーヤー (DATA Discman) が2000年発売の﹁DD-S35﹂[1]で終了したため、電子ブックの発売も終息し、ハードウェアメーカーや版元による﹁電子ブックコミッティ﹂も活動を終了した。以降、入手可能な電子ブックは基本的に在庫のみである。仕様[編集]
電子ブックの仕様は、大別してEB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXAがある。 ●EB 1990年から1994年までに日本国内で発行された文字のみ/文字と画像を含む電子ブック ●EBG 1994年までに日本国外(欧米)で発行された文字のみ/文字と画像を含む電子ブック ●EBXA それ以降に日本国内・国外で発行された、文字のみ/文字と画像/文字と画像と音声を含む電子ブック ●EBXA-C 中国語対応の電子ブック︵ソニーの電子ブックプレーヤーDD-CH10に付属する﹁小学館中日/日中辞典﹂のみ。このタイトルは文字と画像と音声を含む︶ ●S-EBXA 1998年に拡張された仕様︵データの圧縮など︶の電子ブック 源流が同じことからEPWINGと構造が類似しており、両方に対応している検索ソフトが多いが、電子ブックとEPWINGは互換性がない。ファイル名、ディレクトリ構造、ファイル構成も異なり、のちに拡張された音声と映像の形式やデータ圧縮の方式は異なる。 EBXAの音声は、当時、ソニーが推進していたCD-ROM XAトラックにADPCMで記録されている。 EBXA-Cは中国語に対応のため文字コードは特殊で、日本語のJIS X 0208と、GB 2312をベースとした独自中国語文字コードを併用している。検索・操作[編集]
電子ブックの主要な検索方法は以下の通り。ワイルドカードや正規表現は使えない。電子ブックは一般にかなと英字のインデックスのみが記録されており、漢字を含むキーワードでの検索ができない。これは電子ブックが8cmCD-ROMに記録されるために、記録容量に制限があること、電子ブックプレーヤーには﹁かな漢字変換﹂機能がないことによる。検索のためのインデックスがなく検索できないものも多い。その場合はメニュー操作になる︵例外的に、電子ブックでありながら、漢字のインデックスを備えるものもある︶。 前方一致 見出し語の前方に一致する。﹁ぜんぽう﹂で検索すると、﹁前方﹂だけでなく、﹁前方不注意﹂なども見つかる。 後方一致 見出し語の後方に一致する。﹁ほうこう﹂で検索すると、﹁方向﹂だけでなく、﹁双方向﹂なども見つかる。 条件検索 見出し語ではなく、語釈中の単語を検索する。ただし、その電子ブックの制作時に切り出した単語にしかマッチしないので、実際には語釈中に存在する単語が見つからないこともある。 複合検索 その電子ブック独自の検索方法。例えば漢和辞典であれば、読み・部首・画数のそれぞれを指定して検索する。 テキストメニュー テキストベースのメニューで選択して閲覧する操作方法。検索ではなく選択になる。 グラフィックメニュー グラフィックベースのメニューで選択して閲覧する操作方法。検索ではなく選択になる。 辞書拡張ツール﹁電子ブック漢字インデクサ﹂は、日本語電子ブックタイトルの﹁前方一致かなインデックス﹂から、漢字の﹁表記インデックス︵前方一致と後方一致︶﹂を作成し、漢字表記による検索ができるようにする。電子ブックプレーヤー[編集]
パーソナルコンピュータで再生[編集]
出典[編集]
- ^ “ソニー DD-S35”. 2016年7月13日閲覧。
- ^ “商品のあゆみ−その他”. 2016年7月13日閲覧。