「電子ブック (規格)」の版間の差分
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通常のCD-ROMと違い、キャディのまま'''電子ブックプレーヤー'''と呼ばれる専用ハードウェアで利用する。メディアを汚したり、傷つけたりするおそれがない。電子ブックプレーヤーは乾電池または充電池で動作することが可能で、外出先に持ち出して使用することができる。携帯用[[電子辞書]]、[[電子書籍]]機器のはしりといえる。
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通常のCD-ROMと違い、キャディのまま'''電子ブックプレーヤー'''と呼ばれる専用ハードウェアで利用する。メディアを汚したり、傷つけたりするおそれがない。電子ブックプレーヤーは乾電池または充電池で動作することが可能で、外出先に持ち出して使用することができる。携帯用[[電子辞書]]、[[電子書籍]]機器のはしりといえる。
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== タイトル == |
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実際に出版された電子ブックの分野は多岐にわたり、 |
実際に出版された電子ブックの分野は多岐にわたり、 |
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*[[百科事典]](『[[ブリタニカ百科事典|ブリタニカ国際大百科事典]]小項目版』『小学館[[日本大百科全書]]』) |
*[[百科事典]](『[[ブリタニカ百科事典|ブリタニカ国際大百科事典]]小項目版』『小学館[[日本大百科全書]]』) |
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*語学学習 |
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*ホビー・レジャー |
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など、最盛期には200タイトル以上を数えた。電子ブックプレーヤーに同梱されるほか、大手書店などでも流通していた。少数ではあるが[[アメリカ]]や[[ドイツ]]で制作・発売された電子ブックもあった。 |
など、最盛期には200タイトル以上を数えた。電子ブックプレーヤーに同梱されるほか、大手書店などでも流通していた。少数ではあるが[[アメリカ]]や[[ドイツ]]で制作・発売された電子ブックもあった。--> |
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== 終息 == |
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ソニーの電子ブックブレーヤー ([[ウォークマン|DATA Discman]]) が2000年発売の﹁DD-S35﹂<ref>{{ |
ソニーの電子ブックブレーヤー ([[ウォークマン|DATA Discman]]) が2000年発売の﹁DD-S35﹂<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200004/00-0419/|title=ソニー DD-S35|accessdate=2016-07-13}}</ref>で終了したため、電子ブックの発売も終息し、ハードウェアメーカーや版元による﹁電子ブックコミッティ﹂も活動を終了した。以降、入手可能な電子ブックは基本的に在庫のみである。
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== 仕様 == |
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電子ブックの仕様 |
電子ブックの仕様は、大別してEB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXAがある。 |
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⚫ | *EBXA-C 中国語対応の電子ブック(ソニーの電子ブックプレーヤーDD-CH10に付属する「小学館中日/日中辞典」のみ。このタイトルは文字と画像と音声を含む) |
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⚫ | 源流が同じことから[[EPWING]]と構造が類似しており、両方に対応している検索ソフトが多いが、電子ブックとEPWINGは互換性がない。ファイル名、ディレクトリ構造、ファイル構成も異なり、のちに拡張された音声と映像の形式やデータ圧縮の方式は異なる。 |
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EBXAの音声は、当時、ソニーが推進していた[[CD-ROM XA]]トラックにADPCMで記録されている。 |
EBXAの音声は、当時、ソニーが推進していた[[CD-ROM XA]]トラックにADPCMで記録されている。 |
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EBXA-Cは中国語に対応のため文字コードは特殊で |
EBXA-Cは中国語に対応のため文字コードは特殊で、日本語の[[JIS X 0208]]と、[[GB 2312]]をベースとした独自中国語文字コードを併用している。 |
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== 検索・操作 == |
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== 電子ブックプレーヤー == |
== 電子ブックプレーヤー == |
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{{独自研究|section=1|date=2009年7月}} |
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電子ブック検索・閲覧専用ハードウェアとしての﹁電子ブックプレーヤー﹂は、[[ソニー]]、[[パナソニック|松下電器]]︵九州松下︶、[[三洋電機]]などから発売された。電子ブックの主たる推進者はソニーであり、初の電子ブックプレーヤー﹁データディスクマン﹂DD-1<ref>{{ |
電子ブック検索・閲覧専用ハードウェアとしての﹁電子ブックプレーヤー﹂は、[[ソニー]]、[[パナソニック|松下電器]]︵九州松下︶、[[三洋電機]]などから発売された。電子ブックの主たる推進者はソニーであり、初の電子ブックプレーヤー﹁データディスクマン﹂DD-1<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/sonyhistory-m.html|title=商品のあゆみ−その他|accessdate=2016-07-13}}</ref> の発売から電子ブックの歴史が始まった。途中、松下と三洋の参入はあったとはいえ、最後の電子ブックプレーヤーもソニーのDD-S35であった。
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このうち、松下電器のKX-EBP2は、同時期のソニー製電子ブックプレーヤーより高速で、若干小型でもあり、さらに機構部品も丈夫なため、一部では人気があった︵当時のソニー製の電子ブックプレーヤーは、機構部品の故障も少なくなかった︶。
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このうち、松下電器のKX-EBP2は、同時期のソニー製電子ブックプレーヤーより高速で、若干小型でもあり、さらに機構部品も丈夫なため、一部では人気があった︵当時のソニー製の電子ブックプレーヤーは、機構部品の故障も少なくなかった︶。
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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*[https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press_Archive/199902/99-017/ ソニー DD-S30] |
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*[https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/199912/99-1221/ カラー液晶機種ソニー DD-S1000] |
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*[https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press_Archive/199703/97CI-022/ 中国語対応機種ソニー DD-CH10] |
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*[https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/sonyhistory-m.html Sony Japan 商品のあゆみ−その他] |
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*[https://sega.jp/ |
*[https://sega.jp/fb/segahard/ss/movie.html セガ セガサターン電子ブックオペレーター HSS-0120] |
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*[https://www.est.co.jp/products/viewing/index.html イースト 電子辞典ビューア ViewIng3.0] |
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*[http://ebstudio.info/manual/EBWin4/EBWin4.html EBWin4] |
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*[http://homepage2.nifty.com/ddwin/ DDwinのページ] |
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*[http://www31.ocn.ne.jp/~h_ishida/ EB series support page] |
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*[http://epwing.nabeta.tk/taiou.html 鍋田辞書 EPWING/電子ブック対応リスト] |
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2023年12月4日 (月) 14:17時点における最新版
概要[編集]
通常のCD-ROMと違い、キャディのまま電子ブックプレーヤーと呼ばれる専用ハードウェアで利用する。メディアを汚したり、傷つけたりするおそれがない。電子ブックプレーヤーは乾電池または充電池で動作することが可能で、外出先に持ち出して使用することができる。携帯用電子辞書、電子書籍機器のはしりといえる。終息[編集]
ソニーの電子ブックブレーヤー (DATA Discman) が2000年発売の﹁DD-S35﹂[1]で終了したため、電子ブックの発売も終息し、ハードウェアメーカーや版元による﹁電子ブックコミッティ﹂も活動を終了した。以降、入手可能な電子ブックは基本的に在庫のみである。仕様[編集]
電子ブックの仕様は、大別してEB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXAがある。 ●EB 1990年から1994年までに日本国内で発行された文字のみ/文字と画像を含む電子ブック ●EBG 1994年までに日本国外(欧米)で発行された文字のみ/文字と画像を含む電子ブック ●EBXA それ以降に日本国内・国外で発行された、文字のみ/文字と画像/文字と画像と音声を含む電子ブック ●EBXA-C 中国語対応の電子ブック︵ソニーの電子ブックプレーヤーDD-CH10に付属する﹁小学館中日/日中辞典﹂のみ。このタイトルは文字と画像と音声を含む︶ ●S-EBXA 1998年に拡張された仕様︵データの圧縮など︶の電子ブック 源流が同じことからEPWINGと構造が類似しており、両方に対応している検索ソフトが多いが、電子ブックとEPWINGは互換性がない。ファイル名、ディレクトリ構造、ファイル構成も異なり、のちに拡張された音声と映像の形式やデータ圧縮の方式は異なる。 EBXAの音声は、当時、ソニーが推進していたCD-ROM XAトラックにADPCMで記録されている。 EBXA-Cは中国語に対応のため文字コードは特殊で、日本語のJIS X 0208と、GB 2312をベースとした独自中国語文字コードを併用している。検索・操作[編集]
電子ブックの主要な検索方法は以下の通り。ワイルドカードや正規表現は使えない。電子ブックは一般にかなと英字のインデックスのみが記録されており、漢字を含むキーワードでの検索ができない。これは電子ブックが8cmCD-ROMに記録されるために、記録容量に制限があること、電子ブックプレーヤーには﹁かな漢字変換﹂機能がないことによる。検索のためのインデックスがなく検索できないものも多い。その場合はメニュー操作になる︵例外的に、電子ブックでありながら、漢字のインデックスを備えるものもある︶。 前方一致 見出し語の前方に一致する。﹁ぜんぽう﹂で検索すると、﹁前方﹂だけでなく、﹁前方不注意﹂なども見つかる。 後方一致 見出し語の後方に一致する。﹁ほうこう﹂で検索すると、﹁方向﹂だけでなく、﹁双方向﹂なども見つかる。 条件検索 見出し語ではなく、語釈中の単語を検索する。ただし、その電子ブックの制作時に切り出した単語にしかマッチしないので、実際には語釈中に存在する単語が見つからないこともある。 複合検索 その電子ブック独自の検索方法。例えば漢和辞典であれば、読み・部首・画数のそれぞれを指定して検索する。 テキストメニュー テキストベースのメニューで選択して閲覧する操作方法。検索ではなく選択になる。 グラフィックメニュー グラフィックベースのメニューで選択して閲覧する操作方法。検索ではなく選択になる。 辞書拡張ツール﹁電子ブック漢字インデクサ﹂は、日本語電子ブックタイトルの﹁前方一致かなインデックス﹂から、漢字の﹁表記インデックス︵前方一致と後方一致︶﹂を作成し、漢字表記による検索ができるようにする。電子ブックプレーヤー[編集]
パーソナルコンピュータで再生[編集]
出典[編集]
- ^ “ソニー DD-S35”. 2016年7月13日閲覧。
- ^ “商品のあゆみ−その他”. 2016年7月13日閲覧。