馬承
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馬 承︵ば しょう、生没年不詳︶は、中国三国時代の人物。蜀漢に仕えた。父は馬超。
兄弟に馬秋という人物がいたが、張魯に人質として取られていた。その後、張魯が曹操に降伏すると、馬秋は処刑された。章武2年︵222年︶に父が47歳で死去した時、馬承がその爵位を継いだ。︵﹃三国志﹄蜀書馬超伝︶
なお馬超は臨終の際に、馬承ではなく自分の従弟馬岱に宗家の祭祀を継承させることを願い出ている。自分が生まれ育った地の慣習︵適者相続︶に則ったものと考えられるが、理由が書かれていないため真相は不明である。馬超は流浪の身だった頃に一族を何度か失っている。このため馬承は、馬超が劉備に帰順してからの幼少の子であった可能性が考えられる。