「2ちゃんねる用語」の版間の差分
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'''2ちゃんねる用語'''(にちゃんねるようご)とは、[[インターネットスラング]]の一種。 |
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もっぱら[[2ちゃんねらー]]同士の“[[業界用語]]”的な[[隠語]]として使用されていた。 |
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⚫ | インターネットスラングのうち、巨大[[電子掲示板|掲示板]]群である[[2ちゃんねる]]内などで発祥し、同掲示板内において頻繁に使用されるに至ったものの一群である。略して「'''2ちゃん語'''」と呼ばれることもある<ref>[[秋月高太郎]] 『日本語ヴィジュアル系 ―あたらしいにほんごのかきかた』 [[角川グループパブリッシング]]、2009年、37頁。 |
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{{要出典範囲|2ちゃんねる外の[[インターネット]]では通用するものの、ネット外の日常生活ではほとんど使用されず、|date=2015年1月}}もっぱら[[2ちゃんねらー]]同士の“[[業界用語]]”的な[[隠語]]として使用されていた。 |
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== 概説 == |
== 概説 == |
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[[2ちゃんねる]]内における共通理解語として多くのユーザー︵[[2ちゃんねらー]]︶に認知され、2ちゃんねる内で広く流布するに至った用語が2ちゃんねる用語として確立する。 2ちゃんねる用語は﹁[[2典]]﹂︵および後継の﹁2典Plus﹂。2014年に閉鎖。︶に登録され、用例のほとんど無くなった[[廃語|死語]]も掲載されていたものの、3000語ほどが登録されていた。
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<!--2chユーザーへの出典のないレッテル貼り 2ちゃんねらーの大勢を占めるその性格から、対象を揶揄するために作られた語が多い。--> |
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あくまでも隠語であるため、2ちゃんねる外で2ちゃんねる用語を使用する行為は2ちゃんねるユーザー自身からも嫌われる傾向にある<ref>[[鈴木淳史]]﹃﹁電車男﹂は誰なのか―“ネタ化”するコミュニケーション﹄[[中央公論新社]]、2005年、135頁。ISBN 978-4120036064。</ref>。
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2ちゃんねる用語とされるものの中には「[[あやしいわーるど]]」や「[[あめぞう]]」といった他所の[[ウェブサイト]]で流行している用語をそのまま借用していたり、[[パソコン通信]]時代から引き継がれた事例も少なくない。一般の[[流行語]]よりも遙かに偶発的な発生の仕方をすることが多く、すぐに[[廃語|死語]]と化した言葉も多い。 |
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2ちゃんねる内部での[[コミュニケーション]]のあり方は、[[法学者]]の[[白田秀彰]]・[[社会学者]]の[[北田暁大]]・[[鈴木謙介]]など複数の論者から儀礼的・[[形式主義]]的なものであると指摘され{{#tag:ref|北田は﹁[[つながりの社会性]]﹂<ref>[[北田暁大]] ﹃嗤う日本の﹁ナショナリズム﹂﹄ [[日本放送出版協会]]、2005年、203-208頁。 |
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あくまでも隠語と考えられ、2ちゃんねる外で2ちゃんねる用語を使用する行為は2ちゃんねるユーザー自身からも嫌われる傾向にある<ref>[[鈴木淳史]]﹃﹁電車男﹂は誰なのか―“ネタ化”するコミュニケーション﹄[[中央公論新社]]、2005年、135頁。{{ISBN2|978-4120036064}}。</ref>。2ちゃんねる内部での[[コミュニケーション]]のあり方は、[[法学者]]の[[白田秀彰]]・[[社会学者]]の[[北田暁大]]・[[鈴木謙介]]など複数の論者から儀礼的・[[形式主義]]的なものであると指摘され{{#tag:ref|北田は﹁[[つながりの社会性]]﹂<ref>[[北田暁大]] ﹃嗤う日本の﹁ナショナリズム﹂﹄ [[日本放送出版協会]]、2005年、203-208頁。{{ISBN2|978-4140910245}}。</ref>、鈴木は﹁ネタ的コミュニケーション﹂<ref>[[鈴木謙介]]﹃暴走するインターネット―ネット社会に何が起きているか﹄ [[イーストプレス]]、2002年、211頁。{{ISBN2|978-4872573022}}。</ref><ref>﹁インターネットにおける私的領域について﹂﹃ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇﹄[[河出書房新社]]、2010年、213頁。{{ISBN2|978-4309244426}}。</ref>と表現している。|group="注"}}、2ちゃんねる用語という独特の隠語の使用はそれをよく表したものと論じられる<ref>[[白田秀彰]]﹃インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門﹄[[ソフトバンククリエイティブ]] 、2006年、134-135頁。{{ISBN2|978-4797334678}}。</ref>。
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[[2010年代]]現在、2ちゃんねる用語やそれに類する用語の使用が[[インターネット]]の[[マスメディア]]でも見られる<ref>{{Cite news|和書|title= 新聞社ニュースサイト タイトルの2ちゃんねる化が激しい|newspaper= web R25|date= 2011-03-01|year= 2011|url= http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20110301-00005578-r25|accessdate= 2014-09-01|publisher= Yahoo! JAPAN}}</ref>。 |
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[[2010年代]]になると、2ちゃんねる用語やそれに類する用語の使用が[[インターネット]]の[[マスメディア]]でも見られるようになった<ref>{{Cite news|和書|title= 新聞社ニュースサイト タイトルの2ちゃんねる化が激しい|newspaper= web R25|date= 2011-03-01|year= 2011|url= https://web.archive.org/web/20110811044335/http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20110301-00005578-r25|accessdate= 2014-09-01|publisher= Yahoo! JAPAN}}</ref>。2017年には2ちゃんねるの「[[なんでも実況J板]]」で2008年ごろに発祥した「ンゴ」(語尾に用いる)が女子大生を中心に流行語になった<ref>{{Cite web|和書|title=女子大生の間で流行中? なんJ発「ンゴ」の意味と使い方|url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1709/03/news010.html|website=ねとらぼ|accessdate=2020-04-29|language=ja}}</ref>。なお、用法としては[[ドミンゴ・グスマン]]選手を揶揄する語源から考えられるものから大きく逸れ、単に語尾の響きが面白いということで使われていると見られ、このような流行についても2ちゃんねらー(広めた張本人達の「なんでも実況J板」のユーザーは特に「なんJ民」と呼ばれる)は反発する向きが強い<ref>{{Cite web|和書|title=「ンゴ」が流行語大賞になる可能性が...? なんJ語ブーム拡大、大学生「使うンゴ」|url=https://www.j-cast.com/2017/09/09307792.html|website=J-CAST ニュース|date=2017-09-09|accessdate=2020-04-29|language=ja}}</ref>。 |
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==2ちゃんねる用語の分類== |
==2ちゃんねる用語の分類== |
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{{注意|2ちゃんねる用語個別の説明や、用語単独の記事の立項は極力避けてください。詳細はノートを。}} |
{{注意|2ちゃんねる用語個別の説明や、用語単独の記事の立項は極力避けてください。詳細は[[ノート:2ちゃんねる用語|ノート]]を。}}
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[[評論家]]の[[鈴木淳史]]は、2ちゃんねる用語を以下の4つに分類している<ref>『「電車男」は誰なのか―“ネタ化”するコミュニケーション』18-26頁。</ref>。 |
[[評論家]]の[[鈴木淳史]]は、2ちゃんねる用語を以下の4つに分類している<ref>『「電車男」は誰なのか―“ネタ化”するコミュニケーション』18-26頁。</ref>。 |
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;[[当て字]] |
;[[当て字]] |
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:「[[場の空気|空気]]読め」を「空気嫁」と表記するように、[[誤変換]]した単語をそのまま修正せずに使用するものや、「雰囲気」を「ふいんき(←なぜか変換できない)」と表記するように、誤解に基づく表記をあえて使用するもの。後者のケースは、「雰囲気(ふんいき)」のことを「ふいんき」と誤って覚えていた者の書き込みが面白半分に模倣されて拡散した例である。 |
:「[[場の空気|空気]]読め」を「空気嫁」と表記するように、[[誤変換]]した単語をそのまま修正せずに使用するものや、「雰囲気」を「ふいんき(←なぜか変換できない)」と表記するように、誤解に基づく表記をあえて使用するもの。後者のケースは、「雰囲気(ふんいき)」のことを「ふいんき」と誤って覚えていた者の書き込みが面白半分に模倣されて拡散した例である。 |
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;[[促音]]と[[長音]]の法則 |
;[[促音]]と[[長音]]の法則 |
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:﹁[[まったり]]﹂を﹁マターリ |
:﹁[[まったり]]﹂を﹁マターリ﹂のように表記するもの。すなわち、元の単語の促音︵﹁っ﹂﹁ッ﹂︶を消去し、代わりに元の位置の一文字後のところに長音︵﹁ー﹂︶を配置させる。場に弛緩した雰囲気を形成する効果がある。
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;類似したカナの使用 |
;類似したカナの使用 |
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:﹁ン﹂と﹁ソ﹂、﹁シ﹂と﹁ツ﹂のように、視覚的に類似した別の文字を代用として使用する。例えば魅力を感じるキャラクターなどに使う接尾語の﹁〜[[たん (接尾語)|タン]]﹂を﹁〜タソ﹂と表記するなどの例がある。
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:﹁ン﹂と﹁ソ﹂、﹁シ﹂と﹁ツ﹂のように、視覚的に類似した別の文字を代用として使用する。例えば魅力を感じるキャラクターなどに使う接尾語の﹁〜[[たん (接尾語)|タン]]﹂を﹁〜タソ﹂と表記するなどの例がある。
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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*[[インターネットスラング]] - インターネットで使われる隠語(スラング)。 |
* [[インターネットスラング]] - インターネットで使われる隠語(スラング)。 |
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*[[leet]] - 英語圏のパソコン通信で使われる表記法。 |
* [[leet]] - 英語圏のパソコン通信で使われる表記法。 |
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* [[2典Plus]] - かつて存在した2ちゃんねる用語辞典。 |
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*[[アスキーアート]] - コンピュータ上の文字絵。 |
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*[[2ちゃんねる]] |
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**[[2ちゃんねらー]] - 掲示板「2ちゃんねる」の、常駐利用者。--> |
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== 外部リンク == |
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*[http://media-k.co.jp/jiten 2ch用語辞典「2典plus」]{{リンク切れ|date=2018年1月}} 有限会社[[ライクローズ]]が運営する。管理人はKEN ◆2tentgjuky。 |
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<!--*[http://2channel-vocabulary.com/ 2ちゃん用語] リンク切れ。そもそも必要かどうか--> |
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{{2ちゃんねる}} |
{{2ちゃんねる}} |
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{{DEFAULTSORT:にちやんねるようこ}} |
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[[Category:2ちゃんねる用語|*]] |
[[Category:2ちゃんねる用語|*]] |
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[[Category: |
[[Category:インターネット・ミーム]] |
2024年5月7日 (火) 18:25時点における最新版
概説[編集]
2ちゃんねる内における共通理解語として多くのユーザー︵2ちゃんねらー︶に認知され、2ちゃんねる内で広く流布するに至った用語が2ちゃんねる用語として確立する。2ちゃんねる用語は﹁2典﹂︵および後継の﹁2典Plus﹂。2014年に閉鎖。︶に登録され、用例のほとんど無くなった死語も掲載されていたものの、3000語ほどが登録されていた。 2ちゃんねる用語とされるものの中には﹁あやしいわーるど﹂や﹁あめぞう﹂といった他所のウェブサイトで流行している用語をそのまま借用していたり、パソコン通信時代から引き継がれた事例も少なくない。一般の流行語よりも遙かに偶発的な発生の仕方をすることが多く、すぐに死語と化した言葉も多い。 あくまでも隠語と考えられ、2ちゃんねる外で2ちゃんねる用語を使用する行為は2ちゃんねるユーザー自身からも嫌われる傾向にある[2]。2ちゃんねる内部でのコミュニケーションのあり方は、法学者の白田秀彰・社会学者の北田暁大・鈴木謙介など複数の論者から儀礼的・形式主義的なものであると指摘され[注 1]、2ちゃんねる用語という独特の隠語の使用はそれをよく表したものと論じられる[6]。 特定のコミュニティにおいて内部でのみ通用しうる独特のコミュニケーション様式を採用することによって、自身がその共同体に帰属することを確認しあうという現象は2ちゃんねるに限らず頻繁に見受けられるもので、例えば思春期前後の少女が年長者には判読しがたい丸文字・ギャル文字といった特殊文字を使用することと構造的には同じといえる[7]。 2010年代になると、2ちゃんねる用語やそれに類する用語の使用がインターネットのマスメディアでも見られるようになった[8]。2017年には2ちゃんねるの﹁なんでも実況J板﹂で2008年ごろに発祥した﹁ンゴ﹂︵語尾に用いる︶が女子大生を中心に流行語になった[9]。なお、用法としてはドミンゴ・グスマン選手を揶揄する語源から考えられるものから大きく逸れ、単に語尾の響きが面白いということで使われていると見られ、このような流行についても2ちゃんねらー︵広めた張本人達の﹁なんでも実況J板﹂のユーザーは特に﹁なんJ民﹂と呼ばれる︶は反発する向きが強い[10]。2ちゃんねる用語の分類[編集]
2ちゃんねる用語個別の説明や、用語単独の記事の立項は極力避けてください。詳細はノートを。 |
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
関連項目[編集]
- インターネットスラング - インターネットで使われる隠語(スラング)。
- leet - 英語圏のパソコン通信で使われる表記法。
- 2典Plus - かつて存在した2ちゃんねる用語辞典。