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特定のコミュニティにおいて内部でのみ通用しうる独特のコミュニケーション様式を採用することによって、自身がその共同体に帰属することを確認しあうという現象は2ちゃんねるに限らず頻繁に見受けられるもので、例えば[[思春期]]前後の少女が年長者には判読しがたい[[丸文字]]・[[ギャル文字]]といった特殊文字を使用することと構造的には同じといえる<ref>[[濱野智史]] 『アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか』 [[エヌ・ティ・ティ出版]]、2008年、100-101頁。ISBN 978-4757102453。</ref>。 |
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特定のコミュニティにおいて内部でのみ通用しうる独特のコミュニケーション様式を採用することによって、自身がその共同体に帰属することを確認しあうという現象は2ちゃんねるに限らず頻繁に見受けられるもので、例えば[[思春期]]前後の少女が年長者には判読しがたい[[丸文字]]・[[ギャル文字]]といった特殊文字を使用することと構造的には同じといえる<ref>[[濱野智史]] 『アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか』 [[エヌ・ティ・ティ出版]]、2008年、100-101頁。ISBN 978-4757102453。</ref>。 |
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[[2010年代]]現在、2ちゃんねる用語やそれに類する用語の使用が[[インターネット]]の[[マスメディア]]でも見られる<ref>{{Cite news|和書|title= 新聞社ニュースサイト タイトルの2ちゃんねる化が激しい|newspaper= web R25|date= 2011-03-01|year= 2011|url= http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20110301-00005578-r25|accessdate= 2014-09-01|publisher= Yahoo! JAPAN}}</ref>。 |
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==2ちゃんねる用語の分類== |
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==2ちゃんねる用語の分類== |
2014年8月31日 (日) 15:55時点における版
2ちゃんねる用語︵にちゃんねるようご︶とは、巨大掲示板群である2ちゃんねる内などで発祥し、掲示板内において頻繁に使用されるに至った、インターネットスラングの一群である。略して﹁2ちゃん語﹂と呼ばれることもある[1]。
2ちゃんねる外のインターネットでは通用するものの、ネット外の日常生活ではほとんど使用されず、もっぱら2ちゃんねらー同士の“業界用語”的な隠語として使用されていた。
概説
2ちゃんねる用語は2ちゃんねる内において、一般の流行語よりも遙かに偶発的な発生の仕方をしている事が多く、すぐに死語と化している言葉も多い。これらの中で、共通理解語としての認定を多くの2ちゃんねらーからなされ、2ちゃんねる内で広く流布するに至った用語が、たまたま2ちゃんねる用語として確立されるとされるが、実際には世間や他所のウェブサイトで流行している用語をそのまま借用する事例も少なくない。代表的な2ちゃんねる用語は、2ちゃんねる内でも2ちゃんねらー自身によって2典として日々編纂されつつあるが、死語になって使われなくなった言葉もそのまま掲載されている。
2ちゃんねらーの大勢を占めるその性格から、対象を蔑視するために作られた語が多い。
あくまでも隠語であるため、2ちゃんねる外で2ちゃんねる用語を使用する行為は2ちゃんねるユーザー自身からも嫌われる傾向にある[2]。
2ちゃんねる内部でのコミュニケーションのあり方は、法学者の白田秀彰・社会学者の北田暁大・鈴木謙介など複数の論者から儀礼的・形式主義的なものであると指摘され[注 1]、2ちゃんねる用語という独特のジャーゴンの使用はそれをよく表したものと論じられる[6]。
特定のコミュニティにおいて内部でのみ通用しうる独特のコミュニケーション様式を採用することによって、自身がその共同体に帰属することを確認しあうという現象は2ちゃんねるに限らず頻繁に見受けられるもので、例えば思春期前後の少女が年長者には判読しがたい丸文字・ギャル文字といった特殊文字を使用することと構造的には同じといえる[7]。
2010年代現在、2ちゃんねる用語やそれに類する用語の使用がインターネットのマスメディアでも見られる[8]。
2ちゃんねる用語の分類
評論家の鈴木淳史は、2ちゃんねる用語を以下の4つに分類している[9]。
当て字
﹁空気読め﹂を﹁空気嫁﹂と表記するように、誤変換した単語をそのまま修正せずに使用するものや、﹁雰囲気﹂を﹁ふいんき︵←なぜか変換できない︶﹂と表記するように、誤解に基づく表記をあえて使用するもの。後者のケースは、﹁雰囲気︵ふんいき︶﹂のことを﹁ふいんき﹂と誤って覚えていた者の書き込みが面白半分に模倣されて拡散した例である。
促音と長音の法則
﹁まったり﹂を﹁マターリ﹂、﹁セックス﹂を﹁セクース﹂のように表記するもの。すなわち、元の単語の促音︵﹁っ﹂﹁ッ﹂︶を消去し、代わりに元の位置の一文字後のところに長音︵﹁ー﹂︶を配置させる。場に弛緩した雰囲気を形成する効果がある。
類似したカナの使用
﹁ン﹂と﹁ソ﹂、﹁シ﹂と﹁ツ﹂のように、視覚的に類似した別の文字を代用として使用する。例えば魅力を感じるキャラクターなどに使う接尾語の﹁~タン﹂を﹁~タソ﹂と表記するなどの例がある。
省略
﹁無理っぽい﹂を﹁無理ぽ﹂と表記するように一部を省略するもの。他にも命令文において﹁寝ろ﹂を﹁寝れ﹂、﹁食べろ﹂を﹁食べれ﹂のように表記する例があるが、これらは日本語の動詞での命令形の文法規則において、本来であれば上一段活用や下一段活用のルールを適用すべき場合であるにもかかわらずすべて五段活用の規則で代用してしまうという省略が行われると解釈することができる。
脚注
注釈
出典