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{{出典の明記|date=2019年3月21日 (木) 12:18 (UTC)}} |
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'''DIPS'''(ディーアイピーエス)はDefense Independent Pitching Statisticsの略で、[[アメリカ合衆国]]で提唱 |
'''DIPS'''︵ディーアイピーエス︶はDefense Independent Pitching Statisticsの略で、[[アメリカ合衆国]]で{{仮リンク|ボロス・マクラッケン|en|Voros McCracken}}が提唱した、守備の影響とは独立に投手の成績を評価するという概念及びその評価手法である。
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マクラッケンが考案したDIPSのコンセプトは、投手の成績を﹁投手自身でコントロールできる部門﹂と﹁投手自身ではコントロールできない部門﹂に分けて、﹁投手自身でコントロールできる部門﹂だけで投手を評価することである<ref>{{Cite web|url = http://www.fangraphs.com/library/principles/dips/|title = DIPS|publisher = Fangraphs|accessdate=2013-12-16}}</ref>。﹁投手の[[インプレイ]]打率︵[[BABIP]]︶はシーズンごとの一貫性がない﹂という事実の発見から、失点の増減には野手の守備と運の要素が大きくかかわると考えた。そこでインプレイの要素を最初から無視し、投手のみに責任がある要素である[[三振|奪三振]]、[[四球|与四球]]、[[本塁打|被本塁打]]から投手を評価しようとする考え方がDIPSである。
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== 概要 == |
== 概要 == |
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DIPSが定義する「投手自身ではコントロールできない部門」とは[[勝利投手|勝利]]、[[敗戦投手|敗戦]]、勝率など(いずれも、味方打線や救援投手の影響を大きく受ける)と同時に、[[安打|被安打]]や[[自責点]]、[[防御率]]も入る。これらは主に守っている野手の影響が大きく関与するが、その野手の違いを数値化するのが極めて難しいので、最初から無視してしまうのがDIPSのコンセプトとなっている。 |
DIPSが定義する「投手自身ではコントロールできない部門」とは[[勝利投手|勝利]]、[[敗戦投手|敗戦]]、勝率など(いずれも、味方打線や救援投手の影響を大きく受ける)と同時に、[[安打|被安打]]や[[自責点]]、[[防御率]]も入る。これらは主に守っている野手の影響が大きく関与するが、その野手の違いを数値化するのが極めて難しいので、最初から無視してしまうのがDIPSのコンセプトとなっている。 |
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一方で、「投手自身でコントロールできる部門」とは、[[三振|奪三振]]、[[四球|与四球]]、[[本塁打|被本塁打]]の三部門であり、DIPSで投手を順位付けをする場合は基本的にこの三部門によって行われる。 |
一方で、﹁投手自身でコントロールできる部門﹂とは、野手が関与しない[[三振|奪三振]]、[[四球|与四球]]、[[本塁打|被本塁打]]の三部門であり、DIPSで投手を順位付けをする場合は基本的にこの三部門によって行われる。近年では[[ゴロ]]や[[飛球|フライ]]の割合も投手がコントロールしやすい事が判明し、DIPSの評価に組み込まれている。
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元来、投手の責任とされていた、被安打や自責点の増減を﹁守っている野手の影響が大きく、投手の責任とはできない﹂としたDIPSのコンセプトはアメリカの[[セイバーメトリクス]]の間で大きな議論を巻き起こした |
元来、投手の責任とされていた、被安打や自責点の増減を﹁守っている野手の影響が大きく、投手の責任とはできない﹂としたDIPSのコンセプトはアメリカの[[セイバーメトリクス]]の間で大きな議論を巻き起こした。提唱当初は﹁バカげている﹂とマクラッケンに対して大量の抗議が殺到し、数少ない肯定寄りの人物であった[[ビリー・ビーン]]ですらも﹁私には信じがたい﹂とコメントしていたが、提唱から9ヶ月後にビーンはマクラッケンのこの説は正しいと表明した<ref>桑原晃弥﹃ビリー・ビーン弱者が強者に勝つ思考法: メジャーリーグの名物GM﹄(PHPビジネス新書、2015年)</ref>。
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==DIPSに基づいた指標== |
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DIPSを算出する方法はいくつかあり、時には奪三振、与四球、被本塁打以外に投手が打たれた[[二塁打]]と[[三塁打]]も投手の責任とする方法があるが、多くの場合、投手が打たれた二塁打と三塁打の記録を見ることができないので、奪三振、与四球、被本塁打だけで算出する方法が主流である。
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===FIP=== |
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ポピュラーな方法は「DIPSera」と呼ばれる方法で以下の2つの式が使われることが多い。 |
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DIPSを簡潔に算出するような公式というのは存在せず、個々の項目を補正しながら算出した値を回帰的に積み重ねて答えにいたる方式であるが、簡易版として、[[カナダ]]の[[トム・タンゴ]]([[:en:Tom Tango|Tom Tango]])は、'''FIP''' ('''F'''ielding '''I'''ndependent '''P'''itching)を提唱している。FIPの係数は[[Linear Weights#得点期待値|得点価値]]を基に算出されている。 |
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:HR = 本塁打 Home Run |
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*(与四球×3+被本塁打×13-奪三振×2)÷[[投球回]]+3.2 |
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:uBB = 四球 - 敬遠 unintentional Base on Balls (故意でない四球) |
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:*DIPSの初期の公式に当たる。 |
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:HBP = 死球 Hit By Pitch |
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*{(与四球-[[故意四球]]+死球)×3+被本塁打×13-奪三振×2}÷投球回+3.12 |
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:SO = 奪三振 StrikeOut |
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:IP = 投球回 Inning Pitched |
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:Constant = 定数(補正値) |
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:ERA = 防御率 Earned Run Average |
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:lg = リーグ全体 League |
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:<math>\begin{align} |
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⚫ | |||
FIP & = \frac{\{13\times HR + 3\times \left ( uBB + HBP \right ) - 2\times SO \}}{IP} + Constant |
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\\ |
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Constant & = lgERA - \frac{\{13\times lgHR + 3\times \left ( lguBB + lgHBP \right ) - 2\times lgSO \}}{lgIP} |
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\, |
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\end{align}</math> |
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*'''FIP={13×被本塁打+3×(与四球+与死球-敬遠)-2×奪三振}÷投球回+リーグごとの補正値''' |
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:'''補正値:リーグ全体の防御率<nowiki>-{</nowiki>13×被本塁打+3×(与四球+与死球-敬遠)-2×奪三振}÷投球回''' |
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通算のFIPと防御率は近い値になる傾向があり、BABIPの影響を受けないFIPは防御率より安定度が高い。そのため、FIPは翌年の防御率を予測する際に参考となる<ref>{{Cite web|url = http://www.fangraphs.com/library/pitching/fip/|title = FIP|publisher = Fangraphs|accessdate=2013-12-16}}</ref>。
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⚫ | *DIPS2.0= |
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===xFIP=== |
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投球回が多ければ投手ごとに[[Batted Ball #HR/FB|フライボールあたりの本塁打の割合]]はほぼ一定の範囲に収束するという性質により、打たれたフライボールに一定の本塁打を見込んでFIPを計算するのがxFIPである<ref>{{Cite web|url = http://www.fangraphs.com/library/pitching/xfip/|title = xFIP|publisher = Fangraphs|accessdate=2013-12-16}}</ref>。
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なおフライボールとは外野フライ(アウト)、内野フライ(アウト)、本塁打、単打などの打席結果にかかわらず全てのフライ性の打球のことをいう。 |
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*'''xFIP={13×(フライボール×リーグ全体のフライボールに対する本塁打の割合)+3×(与四球+与死球)-2×奪三振}÷投球回+リーグごとの補正値''' |
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:'''補正値:リーグ全体の[防御率<nowiki>-{</nowiki>13×被本塁打+3×(与四球+与死球-敬遠)-2×奪三振}÷投球回]''' |
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なお、NPBのxFIPを算出しているベースボールラボではフライボールではなく外野フライを用いるとしている<ref>{{Cite web|和書|url = http://archive.baseball-lab.jp/glossary/#alpha-x|title = 用語集|publisher = Baseball Lab|accessdate=2014-11-15}}</ref>。
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なお、アメリカ・メジャーリーグでは投手の配球を投手自身が判断して決めることが多いため﹁被本塁打は投手のみに責任がある﹂とみなすのに対して、日本のプロ野球では捕手が投球の球種やコースを判断して投手をリードするのが通常であるため、監督やコーチが﹁本塁打を打たれた責任は投手ではなく捕手の配球にある﹂として捕手を叱ることが多く、被本塁打は﹁投手のみに責任がある部門﹂とは言い切れないことから、DIPSを日本のプロ野球にも適用できるかどうかは見方が分かれている。
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===DIPS2.0=== |
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⚫ | |||
⚫ | *'''DIPS2.0={フェアフライによるアウト数×(-0.041)+ゴロによるアウト数×0.05+ファウルフライによるアウト数×0.251+ライナーによるアウト数×0.224+与四球数×0.316+与死球数×0.43-奪三振数×0.12}÷投球回数×9''' |
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===tERA(tRA)=== |
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グラハム・マカリーは今までDIPSで排除されていたインプレーの打球について、ゴロやフライ等の打球別に分類して評価に加えた'''tRA''' ('''T'''rue '''R'''uns '''A'''llowed)を考案した<ref>{{Cite web|url = http://www.fangraphs.com/library/pitching/tera/|title = tERA|publisher = Fangraphs|accessdate=2013-12-16}}</ref> |
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<ref>{{Cite web|和書|url = http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/id=112|title = 真の防御率|publisher = Baseball LAB﹁Archives﹂|accessdate=2013-12-16}}</ref>。まず[[Linear Weights]]によって各打球の得点価値とアウト期待値を算出し、打球の発生数と掛け合わせる事で平均的な守備力のチームで投げた場合の仮想的な失点とアウト数を計算する。この2つを用いてtRAは以下の式で表される。
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*'''tRA=仮想的な失点÷(仮想的なアウト数×27)''' |
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''' =[Σ(各要素の得点価値×各要素の数)]÷[奪三振+Σ(各打球のアウト期待値×各打球の数)]÷27''' |
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tRAの計算に含まれる要素は奪三振、与四死球、被本塁打、打球(ゴロ、内野フライ、外野フライ、ライナー)である。<br>
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tRAに自責点と失点の比率を掛ければ防御率ベースのtERAとなる。 |
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===SIERA=== |
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奪三振や与四球、ゴロの相互作用を取り入れて対戦打者数ベースで評価を行うなど<ref>{{Cite web|url = http://www.fangraphs.com/blogs/new-siera-part-two-of-five-unlocking-underrated-pitching-skills/|title = New SIERA, Part Two (of Five): Unlocking Underrated Pitching Skills|publisher = Fangraphs|accessdate=2013-12-16}}</ref>、より高い精度で投手の能力を反映させた'''SIERA''' ('''S'''kill-'''I'''nteractive '''E'''arned '''R'''un '''A'''verage)が提唱されている<ref name="SIERA">{{Cite web|url = http://www.fangraphs.com/library/pitching/siera/|title = SIERA|publisher = Fangraphs|accessdate=2013-12-16}}</ref>。相互作用の例として、ゴロ率が高い投手は与四球が多くても併殺機会が増えるため、四球の影響がFIPで見込まれるほど大きく作用しないといった効果がある<ref name="SIERA"></ref>。SIERAはxFIP以上の精度で防御率を推定できるが、計算方法は非常に煩雑で導出過程も複雑である。そのため作用している能力を分けて考える事が難しく、FIPやxFIP等と合わせてバランスよく見る事が推奨されている<ref name="SIERA"></ref>。 |
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== 脚注 == |
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{{Reflist}} |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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*[[野球の各種記録]] |
* [[野球の各種記録]] |
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* [[PECOTA]] |
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== 外部リンク == |
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[[Category:野球の統計|ていあいひえす]] |
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*[http://www.fangraphs.com/library/ FanGraphs Library Stat Glossary] FanGraphs |
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*[http://archive.baseball-lab.jp/glossary/ 用語集]Baseball LAB「Archives」 |
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{{DEFAULTSORT:ていあいひいえす}} |
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[[en:Defense independent pitching statistics]] |
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[[Category:セイバーメトリクス]] |
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[[Category:ピッチング]] |
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概要
[編集]DIPSに基づいた指標
[編集]FIP
[編集]xFIP
[編集]投球回が多ければ投手ごとにフライボールあたりの本塁打の割合はほぼ一定の範囲に収束するという性質により、打たれたフライボールに一定の本塁打を見込んでFIPを計算するのがxFIPである[4]。 なおフライボールとは外野フライ(アウト)、内野フライ(アウト)、本塁打、単打などの打席結果にかかわらず全てのフライ性の打球のことをいう。
- xFIP={13×(フライボール×リーグ全体のフライボールに対する本塁打の割合)+3×(与四球+与死球)-2×奪三振}÷投球回+リーグごとの補正値
- 補正値:リーグ全体の[防御率-{13×被本塁打+3×(与四球+与死球-敬遠)-2×奪三振}÷投球回]
なお、NPBのxFIPを算出しているベースボールラボではフライボールではなく外野フライを用いるとしている[5]。
DIPS2.0
[編集]- DIPS2.0={フェアフライによるアウト数×(-0.041)+ゴロによるアウト数×0.05+ファウルフライによるアウト数×0.251+ライナーによるアウト数×0.224+与四球数×0.316+与死球数×0.43-奪三振数×0.12}÷投球回数×9
tERA(tRA)
[編集]SIERA
[編集]脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- FanGraphs Library Stat Glossary FanGraphs
- 用語集Baseball LAB「Archives」