あなたに首ったけ
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「あなたに首ったけ」 | |
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楽曲 | |
出版 | New World Music、1930年 |
作曲者 | ジョージ・ガーシュウィン |
作詞者 | アイラ・ガーシュウィン |
﹁あなたに首ったけ﹂︵"I've Got a Crush on You"、邦題は﹁クラッシュ・オン・ユー﹂とも︶は、ジョージ・ガーシュウィンが作曲し、アイラ・ガーシュウィンが作詞した曲。この曲はガーシュイン作曲の作品の中では珍しく、二つの異なるブロードウェイ上演作品、クリフトン・ウェッブとメアリー・ヘイによって発表された﹃トレジャー・ガール﹄︵1928年︶と、ドリス・カーソンとゴードン・スミスがこの曲を歌った﹃ストライク・アップ・ザ・バンド﹄で使用された[1]。この曲はガーシュウィンのトリビュート・ミュージカル﹃ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット﹄︵2012年︶でも使用され、ジェニファー・ローラ・トンプソンによって歌われた。コロムビア・レコード所属時代のフランク・シナトラによってもカバーされている。
フランク・シナトラ、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルドなどによる録音によって、この曲は主にボーカル曲のレパートリーとしてのジャズ・スタンダードとみなされている。インストゥルメンタル・バージョンもナット・アダレイ、アイク・ケベックなどによって録音されている。
主な録音[編集]
●リー・ワイリー、リバティ・ミュージック・ショップ・レコード向けに1939年11月15日に録音された。ワイリーは1950年の自身のアルバム Night in Mahattan でこの曲を再録した[2] 。
●ジョー・サリヴァンのカフェ・ソサエティ・オーケストラ︵ボーカル‥ヘレン・ウォード︶。このバージョンは1940年10月に短期間チャートに入り、24位になった[3]。
●サラ・ヴォーン、ミュージクラフト・レコード︵カタログ・ナンバー505︶向けに1946年7月18日に録音[4]。ヴォーンは1957年にアルバム Sarah Vaughan Sings George Gershwin で再録し、1982年に Gershwin Live! でマイケル・ティルソン・トーマスと共演した。
●フランク・シナトラ、コロムビア・レコードで1947年11月5日に録音[5]。このバージョンは1948年に短期間チャートインした[6]。シナトラは1960年にこの曲を再び録音し、このバージョンはアルバム Nice 'n' Easy に収録された。
●エラ・フィッツジェラルド - Ella Sings Gershwin (1950年)、Ella Fitzgerald Sings the George and Ira Gershwin Songbook (1959年)、および1983年にPabloからリリースされたアンドレ・プレヴィンとの Nice Work If You Can Get It
●ジーン・ケリー - 映画﹃巴里のアメリカ人﹄︵1951年︶からのアウトテイク[7]。
●ビング・クロスビーこの曲を自身のラジオ番組﹃ビング・クロスビー・ショー﹄のために1956年に録音し[8]、この曲は後にボックスセット The Bing Crosby CBS Radio Recordings (1954-56) に収録され2009年にモザイクレコードよりリリースされたカタログMD7-245︶[9]。
●ダイナ・ワシントン - In the Land of Hi-Fi (1956年)
●ナット・アダレイ - Work Song (1960年)
●アナ・マリア・アルバゲッティ - I Can't Resist You (1957年)[10]
●サミー・デイヴィスJr. - Mood to Be Wooed (1958年)
●ジュリー・ロンドン - Nice Girls Don't Stay for Breakfast (1967年)
●ローズマリー・クルーニー - Everything's Coming Up Rosie (1977年)、Gershwin 100 (1998年)[11]
●クレオ・レーン - That Old Feeling (1987年)[12]
●リンダ・ロンシュタット - ﹃ホワッツ・ニュー﹄︵1983年︶。これ以前にロンシュタットはこの曲を﹃マペット・ショー﹄で歌っていた。
●キャロル・スローン - But Not For Me (1986年)
●フランク・シナトラとバーブラ・ストライサンド - シナトラのアルバム en:Duets (Frank Sinatra album) (1993年)
●カーリー・サイモン - The Glory of Gershwin (1994演)
●キーリー・スミス - 自身のアルバム Keely Sings Sinatra (2001年)[13]
●ロッド・スチュワートとダイアナ・ロス︵デュエット︶ - スチュワートのアルバム﹃ザ・グレイト・アメリカン・ソングブックVol.4﹄︵2005年︶
●スティーヴ・タイレル - ﹃ディス・ガイズ・イン・ラヴ﹄ (2003年)[14]
●クリス・コナー - Chris Connor Sings the George Gershwin Almanac of Song (1957年)[15]
●ジューン・クリスティ - A Friendly Session, Vol. 1 (1998年)でジョニー・ガルニエリ・クインテットと共に[16]
●ステイシー・ケント - Dreamsville (2000年)[17]
●マイケル・ブーブレ - EP With Love (2006年)
●ブライアン・ウィルソン - Brian Wilson Reimagines Gershwin (2010年)
●ルシャス・ジャクソン- Red Hot + Rhapsody (1998年)
●マイケル・ファインスタイン - The Sinatra Project (2008年)
●ダリウス・デ・ハースとスティーヴン・ブリエ - Quiet Please (2010年)
●ジェニファー・アニストンはエレンの部屋でこの曲を歌った。
●ウリ・ケイン - Rhapsody in Blue (2013年)
●クリスティン・チェノウェス - The Art of Elegance
●Emma Hedrick at Urban Vines in 2019
映画[編集]
●1951年 ダニー・ウィルソン物語 - フランク・シナトラが歌唱 ●1951年 巴里のアメリカ人 - BGMとして。この曲は映画用にジーン・ケリーによって録音されたが、最終的には使用されなかった。 ●1955年 私の夫(ハズ)は二人いる - ベティ・グレイブルとジャック・レモンによる演奏。 ●1957年 追憶 ●1974年 アリスの恋 - エレン・バースティンによる演奏。 ●1977年 クワイヤボーイズ - ヴィック・テイバックによる歌唱。 ●1979年 ガーシュウィンの音楽だけが使用されたウディ・アレンの﹃マンハッタン﹄。ニューヨーク交響楽団による演奏。 ●2003年 モナリザ・スマイル - performed by シールによる演奏。 ●2003年 恋愛適齢期 - スティーヴ・タイレルによる歌唱。 ●2008 ラブ・ダイアリーズ - 女優のレイチェル・ワイズによって、彼女が演じる役のお気に入りの曲として歌われた。脚注[編集]
(一)^ “Internet Broadway Database”. ibdb.com. 2017年10月11日閲覧。
(二)^ “Discogs.com”. Discogs.com. 2017年10月11日閲覧。
(三)^ Whitburn, Joel (1986). Joel Whitburn's Pop Memories 1890-1954. Wisconsin, USA: Record Research Inc. p. 416. ISBN 0-89820-083-0
(四)^ “The Online Discographical Project”. 78discography.com. 2017年10月11日閲覧。
(五)^ “Frank Sinatra Discography.”. jazzdiscography.com. 2017年10月11日閲覧。
(六)^ Whitburn, Joel (1986). Joel Whitburn's Pop Memories 1890-1954. Wisconsin, USA: Record Research Inc. p. 392. ISBN 0-89820-083-0
(七)^ “allmusic.com”. allmusic.com. 2017年10月11日閲覧。
(八)^ “A Bing Crosby Discography”. BING magazine. International Club Crosby. 2017年10月10日閲覧。
(九)^ “allmusic.com”. allmusic.com. 2017年10月10日閲覧。
(十)^ “Discogs.com”. Discogs.com. 2017年10月11日閲覧。
(11)^ “Discogs.com”. Discogs.com. 2017年10月11日閲覧。
(12)^ “allmusic.com”. allmusic.com. 2017年10月11日閲覧。
(13)^ “allmusic.com”. allmusic.com. 2017年10月11日閲覧。
(14)^ “Discogs.com”. Discogs.com. 2017年10月11日閲覧。
(15)^ “Discogs.com”. Discogs.com. 2017年10月11日閲覧。
(16)^ “allmusic.com”. allmusic.com. 2017年10月11日閲覧。
(17)^ “Discogs.com”. Discogs.com. 2017年10月11日閲覧。