おもてなし
表示
おもてなし︵御持て成し︶とは、心のこもった待遇のこと。顧客に対して心をこめて歓待や接待やサービスをすることを言う。﹁もてなし﹂に﹁お﹂を付けて、丁寧にした言い方である[1]。
概要[編集]
お遍路におけるお接待など、布施の精神に基づくものが、日本の文化として知られる︵遍路接待には、良い行いの実践としての意味、功徳を積むという意味がある︶。 地方公共団体には﹁おもてなし課﹂などの部局を設置しているところがあり[2]。高知県観光振興部には2007年度に﹁おもてなし課﹂が設置され、2011年の小説﹃県庁おもてなし課﹄︵後に映画化︶のモデルになった[3]。高知県観光振興部おもてなし課は2022年度の機構改革による統廃合で消滅し、業務は地域観光課や国際観光課などに振り分けられ、観光政策課に﹁おもてなし室﹂が新設されることになった[2]。2020年東京オリンピックとおもてなし[編集]
2013年︵平成25年︶9月7日に、国際オリンピック委員会の第125次IOC総会で、滝川クリステルが﹁おもてなし﹂と発言したことから、この言葉が世界に広まった。滝川クリステルは、東京にオリンピックを招致するアンバサダーとして壇上に上り、フランス語で﹁日本のおもてなし﹂というものを紹介した。このことにより、﹁お・も・て・な・し﹂は2013年の新語・流行語大賞に選ばれるまでになった[4]。 当時の日本では観光立国の政策が打ち出され、外国人観光客を毎年2000万人以上にすることを目標値にした。観光立国の実現のためには各地域において、国外・国内からの旅行者の受け入れ体制を向上させる必要があるとして、観光庁は2014年︵平成26年︶に、各地域の観光協会等に参加を促し﹁観光おもてなし研究会﹂を設置した[5]。 しかし本番の2020年になってコロナ禍が拡大、オリンピックは2021年へ延期されたのち無観客で開催された[6]。脚注[編集]
出典[編集]
(一)^ おもてなしとは - 丁寧表現辞書 Weblio辞書
(二)^ abおもてなし課、高知県庁。
(三)^ “さよなら﹁県庁おもてなし課﹂2007年度発足、高知県の機構改革で今春統廃合 錦戸亮さん、堀北真希さん主演映画のモデルに”. 高知新聞 (2022年3月2日). 2022年3月2日閲覧。
(四)^ 新語・流行語大賞
(五)^ [1]
(六)^ 五輪﹁無観客﹂ おもてなし準備を進めてきた学生 複雑な思い | オリンピック・パラリンピック 大会運営 | NHKニュース
参照項目[編集]
- 長野オリンピック・俳句でおもてなし - 1997年5月から実施。
- おもてなし規格認証(サービスデザイン推進協議会)- 2016年から実施。
- 接遇・サービス業