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お波奈の方︵おはなのかた、生没不詳︶は、江戸時代の女性で、12代将軍・徳川家慶の側室。
幕臣・菅谷政徳︵松平直寛の次男︶の娘として生まれた。文政2年︵1819年︶、西丸御次として大奥に仕え、その後、家慶の側室となる。
文政7年︵1824年︶に家慶との間に四女・米姫を出産。家慶の子としては珍しく6歳まで生きた。その後、文政9年︵1826年︶に六女・暉姫︵徳川慶頼婚約者︶を出産。家慶の娘で嫁ぎに出されたのは暉姫のみである。
暉姫を生んだ後の消息は不明。秋元茂陽﹃徳川将軍家墓碑総覧﹄では、増上寺の墓碑にある﹁香共院﹂という院号の女性︵嘉永5年︵1852年︶没︶がお波奈の方ではないかと推測している。