がん漬
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がん漬︵蟹漬、がんづけ︶は、干潟に生息する小型のカニを利用した塩辛の一種である。有明海沿岸で作られる郷土料理[1]で、地域によってがね漬、がに漬、真がに漬などとも呼ばれる。
がん漬け
真がに漬け︵2009年10月30日撮影︶
作り方[編集]
干潟で活動するシオマネキ、ヤマトオサガニ、アリアケガニなどのカニ[2]を漁獲して殻ごと砕き、調味料と唐辛子を加えて発酵させる。味は地域や製造元によって異なる。殻の砕き方は、歩脚がそのまま残る程度に粗く砕いたものと、数mm程度の破片になるまで細かく砕いたものの二つに分けられる。完成品は濃い緑褐色をしている。多くは瓶詰めで販売されており、有明海沿岸域の食料品店や土産物店で入手できる。食べ方[編集]
飯の供や酒の肴として食べられるが[1]、独特の風味と殻の感触があり、地域外の人は抵抗を感じることもある。脚注[編集]
参考文献[編集]
- 豊田謙二監修 『九州宝御膳物語 おいしい郷土料理大事典』、西日本新聞社、2006年
- 全国料理研究会柊会 『日本の郷土料理』、ドメス出版、1974年