アルテミドロス
アルテミドロス︵Artemidorus︶は2世紀末ごろに活躍したと言われているギリシア人。エペソスのポカス︵Phokas︶の息子。﹃夢判断の書︵Oneirokritika︶﹄の他、﹃鳥占い︵Oionoskopika︶﹄や﹃手相占い︵Kheiroskopika︶﹄を書いている。
夢判断は専門的職業、夢判断師︵oneiropolos︶が存在していたと推測される。
弁論家キケロが﹁覚醒時の思考や行動の残滓は、睡眠中の心の中でもっとも活発に動き回る﹂と﹃予言について﹄の中で述べており、哲学者ルクレティウスは、﹁何かに熱中して、そのことが心から瞬時も離れないような場合、それが夢に現れることはだれにでもよくある﹂と﹃物の本性について﹄の中で述べている。