アンガウル州
アンガウル州︵アンガウルしゅう︶は、パラオ共和国の州の一つ。アンガウル島はパラオ諸島の南、ペリリュー︵ペレリウ︶島の南西10kmに位置し、パラオを取り囲むサンゴ礁のさらに南にある。
アンガウル燐鉱工場︵1936年︶
島の総面積は8km2。人口は2015年の国勢調査によると119人[1]。
1945年から1978年にかけて、アメリカ沿岸警備隊は、LORSTA(LoranStation) Palau を世界的なロランナビゲーションシステムの一部を担う LORAN(LongRange Navigation) 送信所として計画した。
アンガウル州ではパラオ共和国の公用語であるパラオ語と英語の他、日本語がアンガウル州憲法第12条第1項で公用語として定められている[2][3]。これは、第二次世界大戦より前のパラオが大日本帝国の委任統治領であった歴史的経緯の名残によるもので、日本語が公用語に定められている唯一の事例である︵日本は日本国憲法などの法令によって公用語を定めていない︶。ただし、現在のアンガウル州には日本語を日常会話に用いる住民は存在せず[4]、象徴的なものに留まっている。くわしくはパラオを参照。