イデル=ウラル
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/89/IdelUral.png)
1. バシコルトスタン共和国
2. チュヴァシ共和国
4. マリ・エル共和国
5. モルドヴィア共和国
12. タタールスタン共和国
13. ウドムルト共和国
イデル=ウラル︵タタール語: Идел-Урал, ラテン表記: İdel-Ural, ロシア語: Идель-Урал︶とは東ヨーロッパの歴史的地域の名のひとつ。現在のロシアの一部で、ヨーロッパ・ロシア東部のテュルク系民族の多く住む地をあらわす。イデルとはタタール語でヴォルガ川、ウラルはウラル山脈のことを指す。ロシア語の﹁ヴォルゴ=ウラリエ﹂︵Volgo-Uralye, Волго-Уралье︶という語も使われる。
イデル=ウラルという語は、ヴォルガ川両岸からウラル山脈にかけて広がる六つの民族共和国・バシコルトスタン共和国︵テュルク系バシキール人︶、チュヴァシ共和国︵テュルク系チュヴァシ人︶、マリ・エル共和国︵フィン・ウゴル系マリ人︶、モルドヴィア共和国︵フィン・ウゴル系モルドヴィン人︶、タタールスタン共和国︵テュルク系タタール人︶、ウドムルト共和国︵フィン・ウゴル系ウドムルト人︶を指すときにしばしば使用される。特にタタール語文学ではその傾向が強い。
16世紀にこれらの地をロシア・ツァーリ国が征服するまでは、ハザール、ヴォルガ・ブルガール、ジョチ・ウルス、カザン・ハン国などの遊牧国家が成立していた。ロシア革命後のロシア内戦期には、タタール人の独立を求めてイデル=ウラル国が成立していた。
イデル=ウラルはヴォルガ地方︵ポヴォーロジエ、Пово́лжье, Povolzhye︶に含まれる。行政的には沿ヴォルガ連邦管区に入っている。