イトスギ
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イトスギ属 | ||||||||||||||||||||||||
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ホソイトスギ Cupressus sempervirens | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Cupressus L. | ||||||||||||||||||||||||
タイプ種 | ||||||||||||||||||||||||
ホソイトスギ Cupressus sempervirens L. | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Cypress |
イトスギ︵糸杉、学名‥Cupressus︶は、ヒノキ科イトスギ属の総称。サイプレス︵英: Cypress︶、セイヨウヒノキ︵西洋檜︶ともいう。世界中で公園樹や造園樹として重用される。
ヒノキ科の模式であり、ヒノキ科は英語では Cypress family︵サイプレス科︶と呼ばれる。
形態・生態[編集]
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枝はあまり広がらずに幹が高く成長し、非常に細く高い独特の樹冠を形成する。
自然にはヨーロッパ,北アメリカ,アジア等に分布する。
人間との関わり[編集]
街路樹や公園樹に使われ、イギリスの邸宅ではドアがイトスギで作られる。腐敗しにくいため、建築材、彫刻、棺などに幅広く使用されてきた。きれいな円錐形になるため、クリスマスツリーに使われるが、死の象徴であるため、墓地によく植えられる。観賞用の品種が栽培される。またフラメンコギターには側板裏板にイトスギを使用する。 イエス・キリストが磔にされた十字架は、この木で作られたという伝説がある。ギリシア神話では、美少年キュパリッソスが姿を変えられたのがイトスギだとされる。 花言葉は死・哀悼・絶望。欧米では上記のキュパリッソスの逸話から、死や喪の象徴とされる。文化や宗教との関係が深く、古代エジプトや古代ローマでは神聖な木として崇拝されていたほか、キプロス︵Kypros, 英: Cyprus︶島の語源になったともされている。フィンセント・ファン・ゴッホが好んで絵画の題材に使った。 イトスギは、生命や豊穣のシンボルでもある。死と生の双方にまたがるイトスギの象徴性が意識された作例には、レオナルド・ダ・ヴィンチの﹃受胎告知﹄、フラ・アンジェリコの﹃聖コスマスとダミアンの斬首﹄、ファン・エイクの﹃神秘の子羊﹄、クラーナハの﹃楽園﹄などがある[1]。-
ゴッホ『糸杉と星の見える道』
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下位分類[編集]
代表的な種とその栽培品種は下記の通りである[4]。 ●Cupressus abramsiana ●Cupressus arizonica ●Cupressus atlantica ●Cupressus bakeri ●カシミールイトスギ Cupressus cashmeriana - ヒマラヤ山脈東部に分布。 ●Cupressus chengiana ●Cupressus duclouxiana ●Cupressus dupreziana ●Cupressus forbesii ●シダレイトスギ Cupressus funebris ●Cupressus gigantea ●アリゾナイトスギ︵ウスカワアリゾナイトスギ︶ Cupressus glabra︵syn. C. arizonica︶ - アリゾナ州からメキシコ北部にかけて分布。 ●ブルーアイス (Blue Ice) ●ピラミダリス (Pyramidalis) ●サルフレア (Sulphurea) ●オーレア (Aurea) ●Cupressus goveniana ●Cupressus guadalupensis ●メキシコイトスギ Cupressus lusitanica ●Cupressus macnabiana ●モントレーサイプレス︵モントレーイトスギ︶ Cupressus macrocarpa - カリフォルニア州モントレー周辺に分布。 ●クイーンクレスト (Queen Crest) ●ゴールドクレスト (Gold Crest) ●ウィルマ (Wilma) ●Cupressus nevadensis ●イエローシーダー Cupressus nootkatensis ●Cupressus sargentii ●ホソイトスギ︵イタリアイトスギ︶ Cupressus sempervirens - 地中海沿岸からイランにかけて分布。 ●Cupressus stephensonii ●オオイトスギ Cupressus torulosa交雑種[編集]
●Cupressocyparis leylandii レイランドヒノキ - アラスカヒノキとの交雑種 ●シルバーダスト・ゴールドライダーなどギャラリー[編集]
脚注[編集]
- ^ 『花と果実の美術館』 2010, p. 148.
- ^ 『花と果実の美術館』 2010, p. 147.
- ^ 『花と果実の美術館』 2010, p. 149.
- ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “BG Plants簡易検索結果表示”. 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList). 千葉大学. 2013年12月6日閲覧。
参考文献[編集]
- 小林頼子『花と果実の美術館 名画の中の植物』八坂書房、2010年。ISBN 978-4-89694-967-4。
関連項目[編集]
●常緑植物
●精油の一覧