トロリーバッグ
表示
(キャリーバッグから転送)
トロリーバッグ (英語: trolley bag) は、底に車輪がついた鞄である。
日本では擬音からコロコロ、ゴロゴロ、カラカラとも俗称する。
概要[編集]
英語圏では、車輪がついたソフトケースを次のように呼ぶ。 ●ホイールド・バッグ (wheeled bag) 、ホイーリー・バッグ (wheelie bag) ●ローラーバッグ (roller bag) ●ラゲージ・トロリー・バッグ (luggage trolley bag) ラゲージ (luggage) はやや格式ばった言い方であり、さらに正式には "travel trolley luggage" のようになる。時と場合にもよるが概ね単に "luggage" や 単に "travel bag" でも通じる。 単にスーツケース (suit case) という場合、車輪の無いものも含まれうる。 鞄部分がスーツケース型のものをトロリーケース (trolley case) とも呼ぶ。 日本では、キャリーケース (carry case)、キャリーバッグ (carrier bag) 、キャスターバッグ (caster bag) とも呼ぶが、和製英語であり、英語圏では単なる鞄︵持ち歩く鞄︶や買い物袋を意味する。使用法[編集]
車輪は底の4隅に付いているか、一辺の2隅にのみ付いている。 2輪のものは、車輪が下に来る向きに傾けて使う。傾けた側に立ち、鞄に向かって後ろから押すか、反対側を向いて前に引く。4輪のものは、傾けて2輪だけを地面に付けて同様に使うか、鞄を正立させて4輪とも地面につけ鞄を体の横か前で押す。このように地面につけた状態で動かすので、重量物を楽に運べることが最大のメリットである。 押したり引いたりしやすいよう、取っ手や持ち手がついているものが多い。特に最近の製品は伸縮できる取っ手︵テレスコピックハンドル︶がついていることが多い︵特に手荷物として取り扱われる旅行用鞄の場合︶が、その分確実に重量と内容積が犠牲になる。引っ張るための紐を付けられるものもある。 手持ち鞄の中には、キャリーバッグの取っ手に固定するための﹁キャリーサポーター﹂を備えるものがある。欠点[編集]
●駅や空港など、コンクリート舗装やタイル敷きなどの滑らかな所で使うのに適しており、アスファルトや砂利を固めるなどの舗装路では進みにくく、音もうるさい。 ●階段の上り下りには、通常の鞄に比べ利点はない。むしろ、車や取っ手の分重くかさばり、かえって上り下りしにくい。 ●特に後方で引く場合、混雑した場所ではトラブルになりやすく[1]、主要駅ではポスター・アナウンス・電光掲示板で注意を呼びかけている。 ●エスカレーターからの落下事故もしばしば発生している[1]。 ●4輪を電車に持ち込んだ場合、走行中の揺れで自走する場合がある。手を離さないようにして、動かないよう気を付ける必要がある。法令[編集]
詳細は「歩行補助車」を参照
日本の道路交通法上、一般的なショッピングカート、キャリーカート、トロリーバッグやトロリーケースは、常識的な車両の総重量や大きさを大きく超えない限り、﹁歩行補助車等﹂として扱われる︵動力有りの場合は、法定の要件を満たす必要がある︶。よって、原則として歩行者扱いとなる︵歩行者が通行させている場合に限る︶。詳細な条件や具体例については、﹁歩行補助車﹂を参照のこと。