ポスター
ポスター︵英: poster︶は、屋外・屋内を問わず、壁面や柱などに掲示するために制作された、視覚的な広告・宣伝媒体。
通常は、大判の紙またはそれに類するものへ印刷され、同一のものが大量に制作される。背景には絵画、イラストレーション、写真が主として用いられ、タイトルやメッセージが記載されることがある。近年ではデジタルサイネージと呼ばれる﹁大型モニター﹂に画像や動画を映す電子的なポスターが見られる。
掲示ではなく配布のために制作されるチラシ、紙や印刷によらない看板︵ネオンサイン・壁面絵画を含む︶、おのおのの製品そのもののパッケージ・ラベルなどの媒体とは異なる。
なお、鉄道車両内に掲示される吊り広告や、学校・職場の壁新聞は、通常、ポスターとは呼ばない。
都知事選の掲示板
ポスターの例[編集]
選挙[編集]
選挙に際して掲示板に掲出されるポスター。詳細は「選挙ポスター」を参照
告知・宣伝[編集]
研究発表[編集]
詳細は「ポスターセッション」を参照
その他[編集]
単に装飾品として掲出・販売されることもあるが、風景なら旅の思い出や、芸能人やアニメ・ゲームなら自分がその人のファンであることをアピールする要素となる。雑誌やDVDなどの購入特典として添付されることもある。
ポスターのサイズ[編集]
主に、以下太字表記のサイズが、一般的に﹁ポスター﹂と呼ばれて製作されている傾向がある。 ●A0‥縦 841×横 1189 ●A1‥縦 594×横 841 ●A2‥縦 420×横 594 ●A3‥縦 297×横 420 ●A4‥縦 210×横 297 ●B0‥縦 1030×横 1456 ●B1‥縦 728×横 1030 ●B2‥縦 515×横 728 ●B3‥縦 364×横 515 ●B4‥縦 257×横 364 ●菊全‥縦 980×横 680 ︵単位‥mm︶歴史[編集]
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日本において﹁ポスター﹂という呼び方が広まった時期は、1914年︵大正3年︶頃である[4]。
ポスターの取引[編集]
美術的、歴史的価値が評価され、評価の高いものは高値で取引される。発行時から高い人気のあったアルフォンス・ミュシャの例は言うまでもなく、日本においても過去のポスターが評価、収集の対象になることがある。1970年の朝日新聞の新聞広告では、明治41年の東亜煙公司、明治44年の日本郵船、大正3年の白木屋、昭和10年の東和映画のポスターを出品するオークションの開催が告知されている[5]。デジタルポスター[編集]
如上のように、伝統的なポスターの定義には紙や印刷によらないものは含まれないが、新たな広告媒体として﹁デジタルポスター﹂が一部の鉄道事業者によって運用されている。これは、コンコースその他の駅構内の支柱に設置された液晶ディスプレーに無線通信網で配信される静止画データが映し出されるもので、紙媒体によるポスターと比較して時間帯や曜日別のコンテンツ表示が可能であり、設置や撤去が迅速で、有線設備を設置せずに効率よく適時に広告スペースを広告主に提供することができるという。脚注[編集]
(一)^ @shochiku_corpの2019年1月9日のツイート、2023年8月27日閲覧。
(二)^ “﹃男はつらいよ﹄ポスター&プレスリリース制作秘話﹁決まった形の中に新しさを!!宣伝︵ポスター︶の挑戦とは?﹂”. ﹃男はつらいよ﹄公式noteアカウント. note (2020年1月23日). 2023年8月27日閲覧。
(三)^ “三日月堂”. A-LIFE. 2023年8月27日閲覧。
(四)^ 下川耿史 家庭総合研究会 編﹃明治・大正家庭史年表:1868-1925﹄河出書房新社、2000年、398頁。ISBN 4-309-22361-3。
(五)^ 新聞広告﹃朝日新聞﹄昭和45年︵1970年︶3月27日朝刊、12版、15面