クヌム
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クヌム︵Khnum, Knum, Chnum, Khunemu︶は、古代エジプトから伝えられている創造神の一人。ナイル川を司る神ともされ、その起源はエジプト神話のラーよりも古いとされる。フヌムとも呼ばれる。
概要[編集]
主に羊の頭をした人の姿で表される。この羊は、角が水平に伸びる種︵Ovis longipes palaeoaegyptiacus︶で、中王国時代には、絶滅してしまっている。ラーが冥界を渡る時に牡羊の姿になるのは、古い信仰の名残りとされる。 クヌムは、人間を創造した神とされ、多産を司るヘケトの配偶者とも言われる。クヌム信仰では、この神だけが創造神で[要出典]、粘土を捏ねて他の神々や人間などの万物を作り上げたとされる。 また水源の管理者、ナイルの氾濫を司る神とされる。エレファンティネ︵現在のアスワン︶の守護神で南方から来る洪水の管理をする。普段、ナイルの水源には、結界が張られており水位が抑えられているがクヌムが、その結界を破ることによって水が溢れ出し、増水が発生すると信じられていた。ここからネイトが妻であるとする神話がある。 大ピラミッド建造で知られるクフ王は、クヌム・クフ︵クヌム神は我を守りたまうという意味︶とも呼ばれる。参考文献[編集]
●ステファヌ・ロッシーニ他﹃エジプトの神々辞典﹄矢島文夫・吉田春美訳、河出書房新社︵1997年︶