グリュプトテーク
グリュプトテーク (Glyptothek) は、ドイツのミュンヘンにある古典古代彫刻専門の美術館である。﹁グリュプトテーク﹂はギリシャ語で﹁彫刻館﹂の意。
同じミュンヘン市内にあるアルテ・ピナコテーク︵旧絵画館︶と同様、バイエルン国王・ルートヴィヒ1世︵在位1825年-1848年︶が設立した美術館である。アルテ・ピナコテーク︵1836年開館︶より若干早く、1830年に開館した。ギリシャ神殿風の建物は新古典主義の建築家レオ・フォン・クレンツェ︵1784年-1864年︶の設計になる。通りを挟んで向かい側にある古代美術博物館(Antikensammlungen)とともにバイエルン州立古代美術コレクションを形成している。
第二次世界大戦の空襲で甚大な被害を受け、一時閉鎖されていたが、1972年に再開館した。
主な収蔵品[編集]
エギナ島アファイア神殿の彫像 アテネの南西にあるエギナ島のアファイア神殿のペディメント︵破風︶彫刻であり、トロイア戦争を表したものである。紀元前500年頃。 テネアのアポロン 紀元前550年頃、ギリシャ・アルカイック期に作られたアポロンの彫像で、ペロポネソス半島東北部、コリントス近郊のテネアで発掘された。 バルベリーニのフォーン 眠るフォーンの彫像。17世紀イタリアの枢機卿でベルニーニの庇護者であったバルベリーニが自らの宮殿においたことから、バルベリーニのフォーン︵Barberini Faun︶と呼ばれる。ギャラリー[編集]
アファイア神殿の彫像
アルテミスの像(紀元前1世紀)
バルベリーニのフォーン