ゲルマニア (書物)

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西(en)

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退

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各章の概要[編集]

1 ゲルマニアは、ライン川の東、ドナウ川の北。
2 ゲルマン人は純粋な血統をもつ土着民族。
3 ゲルマニアには昔ヘラクレスが来たという。
4 ゲルマン人の血統は純粋。青い目、赤みがかった髪、大きな体。
5 ゲルマン人は家畜の多さを誇る。
6 兵力の主力は歩兵。武器としてフラメアという手槍を使う。
7 王は血統で選ばれるが、将軍は勇敢さで選ばれる。
8 男たちは女が奴隷にされる事を何より恐れる。
9 神の中では、ローマ神話でいうマーキュリー(ゲルマン神話のヴォータン)を崇拝する。
10 占いのうち、馬を使った占いを重視する。
11 重大な問題がある時は、部族の全員が集まって会議を開く。
12 この会議は死刑を言い渡す権利を持つ。
13 若者に槍と楯が渡されたときが成人式である。
14 平和が続くときは、戦争している国がないかと、わざわざ出かける。
15 戦争がないときの男は、食べて寝る。
16 家を密集させることはせず、家のまわりは空き地だ。
17 マントか毛皮を着る。下着はよほどの金持ちだけが着る。
18 一夫一婦制。結婚持参金に相当するものは牛馬や武器。
19 女は一度しか結婚せず、再婚はない。
20 男女とも十分に成長してから結婚する。
21 客へのもてなしは豪華に行う。
22 酒の席で論争することもよくある。
23 麦酒を飲み、飲酒には節度がない。
24 賭博を真剣に行う。自分自身を賭けて奴隷になることもある。
25 奴隷は家事ではなく、小作人のように生産労働をする。
26 農業では麦しか作らない。
27 葬式は質素。墓は盛り土だけで、記念碑はない。
28 ライン川西岸のゲルマン人は、ローマに忠実。
29 マッティアッキー族英語版はライン川の東岸に住み、ローマに忠実。
30 カッティー族英語版は頭脳的な戦争をする。兵力は歩兵。
31 カッティー族は髪と髭を伸ばす。
32 テンクテリ族英語版は騎兵が巧み。
33 カマーウィー族英語版アングリヴァリイー族英語版ブルクテリ族を追い出した。
34 現在のオランダに住むのがフリース人英語版
35 北方のカウキー族英語版は正義を好む。
36 ケルスキー族英語版は無防備に暮らし、カッティー族に追い出された。
37 キンブリ族は、ローマと200年にわたり戦ってきた。
38 スエビ族は単一部族でなく、以下の部族の総称。
39 スエビの中で血統が貴いのはセムノーネース族英語版
40 ネルトゥス(母なる大地)を崇拝する7つの諸族がいる。
41 ヘルムンドゥーリー族英語版はドナウ河の源泉に住み、ローマに忠実。
42 マルコマンニ族とクァディ族の王の地位は、ローマの権威にもとづく。
43 東方スエビの、ルギイー族英語版の一部、ハリイ族英語版は狂暴で、夜に戦闘をする。
44 スイーオネース族英語版(スウェーデン人)の艦隊は強力。
45 北の海が世界の果て。アエスティイー族英語版は琥珀でローマ人と交易する。
46 スエビアは終わる。その東の諸族は、サルマタイ族に近い。

学術的な批判[編集]

一世紀のゲルマニア。オレンジ色がスエビ諸族、緑色がヴァンダル人を表している。








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Syme, Ronald, Tacitus, vol. 1 Oxford: Clarendon Press, 1958

Önnerfors, Alf., De origine et situ Germanorum liber. Teubner, Stuttgart: 1983, ISBN 3-519-01838-1

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1963

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Rives, J. B., Tacitus: Germania, Oxford: 1999.

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  1. ^ J. P. Mallory and D. Q. Adams, Encyclopedia of Indo-European Culture, Fitzroy Dearborn Publishers, London and Chicago, 1997. "Przeworsk Culture"
  2. ^ サイモン・アングリム、天野淑子『戦闘技術の歴史 1 古代編 3000BC-AD500 (1)』。

関連項目[編集]