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シャマシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハンムラビ法典碑頂部に彫られたシャマシュ(向かって右側)とハンムラビ(向かって左側)。シャマシュがハンムラビに王権の象徴である「輪と棒」を与える場面。

Shamash, šamaš[1]Ud[2]

54殿[3]殿[4][5][ 1]

[1]

概要

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西[5]姿[5]4[2][1]

神性

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[ 2]3[ 3][6]宿[1]

善良なる太陽神

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[ 4][ 5][1][5][1]

正義の神

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[7][1]

冥界の神

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[7][8][8][9][10]西[5][ 6][9]

占いの神

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[7][11][11]

伝承におけるシャマシュ

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[5]

[12][ 7][13][14][1]

系譜

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神々の序列は必ずしも一貫しているわけではなく、言わば形成過程にあり現存する系譜は未完成である。故に矛盾点も多く統一性に欠けるが、主にシュメール系統とアッカド系統に分けることができる。以下、代表的なもの。※実線は親兄弟、点線は婚姻関係、*は女神であることを示している。

言語としてのシャマシュ

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15669 - 648

 (شمس, shams) [20]

 (שֶׁמֶשׁ shemesh) 

 (שַׁמָּשׁ šammāš) 

神話から見るシャマシュ

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シャマシュは各神話においても太陽神として描かれ、『ルガルバンダ叙事詩』や『エタナ物語』、ウトナピシュティムの『大洪水伝説』、『イナンナの冥界下り』など複数の物語に登場するが、メソポタミア神話全体で見ればさほど目立つ存在ではない。その活躍は書版によってある程度まで加減されているが、シャマシュについて最も多く言及されているのは『ギルガメシュ叙事詩』1つに限られる。主人公を助けるという重要な役として度々登場し、それは同じ立ち位置である『エタナ物語』よりも大胆に描かれている。

ギルガメシュ叙事詩

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姿[ 9]

退退



[21]

反発と対立

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殿[22]

[ 10]1

退[23][24]

[25]

見送りの心情

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[26]

個人神

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1[27][28]

愛を注いだ者

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[29][ 11][29]調

2姿[30]2[31]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i 池上(2006)p.65
  2. ^ a b 松村(2013)p.118
  3. ^ 岡田・小林(2008)pp.16,49
  4. ^ 岡田・小林(2000)p.108
  5. ^ a b c d e f g 岡田・小林(2000)pp.120-121
  6. ^ 池上(2006)p.14
  7. ^ a b c 月本(2010)p.233
  8. ^ a b 岡田・小林(2000)pp.90-91、MIHO MUSEUM(2012)p.36
  9. ^ a b 月本(2011)p.60
  10. ^ 月本(2010)p.233
  11. ^ a b MIHO MUSEUM(2012)p.142-143
  12. ^ 岡田・小林(2000)p.252
  13. ^ 氏原(1993)p.26
  14. ^ 岡田・小林(2008)pp.198,204
  15. ^ a b MIHO MUSEUM(2012)裏表紙裏見開き
  16. ^ 岡田・小林(2000)pp.123-124
  17. ^ MIHO MUSEUM(2012)p.24
  18. ^ 岡田・小林(2008)p.35
  19. ^ 矢島(1998)p.185
  20. ^ Arabian religion - Pre-Islamic Deities | Britannica” (英語). www.britannica.com. 2023年11月2日閲覧。
  21. ^ 矢島(1998)p.158
  22. ^ MIHO MUSEUM(2012)p.43
  23. ^ 氏原(1993)pp.102-106
  24. ^ 氏原(1993)pp.171-172
  25. ^ 氏原(1993)pp.170-173
  26. ^ 氏原(1993)p.211
  27. ^ 岡田・小林(2000)p.61
  28. ^ 岡田・小林(2000)pp.61,64
  29. ^ a b 月本(2010)p.234
  30. ^ 池上(2006)p.66
  31. ^ 月本(2010)p.231→矢島(1998)p.41

註釈

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(一)^ Ud 2000p.121

(二)^ 3300 2000p.51

(三)^ 72 2008pp.10-11

(四)^ 3 2000p.120

(五)^  2006p.65

(六)^ 

(七)^  2000p.1212006p.176

(八)^  2006p.184

(九)^ 

(十)^ 

(11)^ 

参考文献

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  • R.Sクルーガー(著)・氏原寛(監訳) 編『ギルガメシュの探求』人文書院、1993年4月。 
  • 小林登志子・岡田明子 編『シュメル神話の世界-粘土板に刻まれた最古のロマン-』中立公論新社、2008年12月。 
  • 月本昭男(監修) 編『メソポタミア文明の光芒』山川出版社、2011年10月。 
  • 松村一男・平藤喜久子・山田仁史(監修) 編『神の文化史事典』白水社、2013年2月。