タンジェントポリ
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タンジェントポリ︵イタリア語: Tangentopoli︶は、イタリアの政官業の癒着を表現した言葉。イタリア語で﹁汚職の町﹂を意味し、1992年から始まった大規模な汚職捜査とその結果としての政界再編を指している。
冷戦の終焉などもあってイタリア政界に大きな変化を与えた事から、この事件をもってイタリア第一共和政からイタリア第二共和政へと移行したと見る向きもある。
アンドレオッティとロッジP2のリーチオ・ジェッリ
これらの汚職が表ざたになったことから、これまで持ちこたえてきた連立与党への国民の信頼は失墜し、非政治家のカルロ・アツェリオ・チャンピが首相に就任した。
チャンピ内閣は比例代表制による上下両院の硬直化を打破するため、小選挙区制の導入を柱とする選挙制度改革を実施、1994年の総選挙では既成政党が軒並み議席を減らした。
第二次世界大戦後より長年政権を担当してきたDC、PSIはジュリオ・アンドレオッティのマフィアとの関係発覚や、ベッティーノ・クラクシのチュニジア亡命などで求心力を失い分裂、解散に追い込まれた。