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テルトゥリアヌス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テルトゥリアヌス

Quintus Septimius Florens Tertullianus, 160? - 220?2

[]


197[1]

[1]



31

[2][3]

[]


: Credo quia absurdum[4][5][5][4]

[4]
日本語訳 原文
神の子[注釈 1]が死んだということ、これはそのまま信ずるに値する。何故ならそれは不条理だからだ。そして、墓に葬られ、彼は復活した。この事実は確かだ。何故なら、それは不可能だからだ。

テルトゥリアヌス『キリストの肉について』[6]
et mortuus est dei filius: prorsus credibile est, quia ineptum est. et sepultus resurrexit: certum est, quia impossibile.

"De Carne Christi", Quintus Septimius Florens Tertullianus[7]

ヤロスラフ・ペリカンは、イエス・キリストに(新約聖書ヨハネによる福音書において)「ロゴス」という名が与えられたことは、キリスト信仰の逆説性を、信仰の非合理性を讃美するほどに重んずる傾向に歯止めをかけるはたらきを持つものであるとし、これを前提とした上で、テルトゥリアヌスによる本来の文言を紹介。テルトゥリアヌスの文言が直解主義・反知性主義といったかたちで独自に権威主義的に取り上げられることについて批判的に述べている[4]

主な著作[編集]

Opera omnia, 1598
  • 『護教論』
  • 『ユダヤ人反駁』
  • 『魂の証について』人間の魂を裁判の場に立たせる内容。
  • 『見世物について』
  • 『祈りについて』
  • 『女性の服装について』
  • 『ヘルモゲネス反駁』
  • マルキオン反駁』
  • 『慎みについて』
  • 『プラクセアス反駁』モンタノス運動に加わっている時期に書かれた最も重要な著作で、後の三位一体論、キリスト論をめぐる論争にとって極めて重要となる「一つの本質における三つの位格」という定式を示した。彼は「位格」や「本質」という語を法的な概念に基づいて用いたが、後の神学者たちはこれらの用語を形而上学的に論じた。[1]
  • 『キリストの肉体について』
  • 『異端者への抗弁』 テルトゥリアヌスの精神が最もよく発揮されている著作。

注釈[編集]

  1. ^ 神の子」は多義的であるが、ここでは子なる神であるイエス・キリストのこと

参照元[編集]

  1. ^ a b c González, Justo L. (2002.6-2003.5). Kirisutokyoshi. Manabu Ishida, 学 石田. Tokyo: Shinkyo shuppansha. ISBN 4-400-22114-8. OCLC 123037046. https://www.worldcat.org/oclc/123037046 
  2. ^ アウグスティヌス『神の国5』ISBN 4-00-338057-6 の解説p.388
  3. ^ スコット・アンダーソン『殉教』ホームスクーリングビジョン
  4. ^ a b c d ヤロスラフ・ペリカン(著)、小田垣雅也(訳)『イエス像の二千年 (講談社学術文庫)』126頁~127頁、(1998/9) ISBN 9784061593442
  5. ^ a b コトバンク(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
  6. ^ 訳文出典:ヤロスラフ・ペリカン(著)、小田垣雅也(訳)『イエス像の二千年 (講談社学術文庫)』126頁~127頁、(1998/9) ISBN 9784061593442
  7. ^ Tertullian : Ernest Evans, De Carne Christi. Latin text

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寿1984ISBN 491550400X

 13 1  / 1987ISBN 978-4764229136

 14 2 1987ISBN 978-4764229143

 16 4 2002ISBN 978-4764229167

1999ISBN 4582734146

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