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バーナード・コイン(中央)
バーナード・コイン︵Bernard A. Coyne、1897年7月27日- 1921年5月20日︶は、医学的に確証がある身長8フィート︵約2.44メートル︶以上に成長した17人のうちの1人である。いくつかの情報源では、彼は死亡時の身長が8フィート4インチ︵約2.54メートル︶に達していたと記載している[1]。
コインは1897年に、アイオワ州ウッドベリー郡のアンソン︵en:Anthon, Iowa︶で6人兄妹︵男4人、女1人︶の2番目として誕生した[注釈 1][2]。父の身長は5フィート8インチ︵約1.73メートル︶、母は5フィート2インチ︵約1.57メートル︶だった[2]。
第1次世界大戦時の1918年8月29日付の徴兵登録カードでは、身長は8フィートを記録していた[1]。ギネス世界記録によれば、軍への徴兵を拒否されたとき、彼の身長は7フィート9インチ︵約2.36メートル︶あった[1]。21歳のときの身長と体重は8フィート1インチ︵約2.46メートル︶、275ポンド︵約124.74キログラム︶あり、この頃は健康体であった[2]。コインは巨人症によって幼少時から著しい身長の伸びを示し、類宦官症としては最も背の高い人物であった[1]。彼は多くのサーカスや興行師から契約の誘いを受けたが、故郷の家で静かに暮らすことを好んでいた[2]。
彼の身長は毎年2インチずつ伸びていて、歴史上最も背の高い人物として知られるロバート・ワドローと同様に死の間際にも伸び続けた[1][2]。コインの靴は、アメリカサイズで25だったという[1]。コインは死の前年の9月から健康を害し、1921年5月に肝硬変で死去した[2]。彼の遺体は特別製の棺に納められ、故郷のアンソンに埋葬された[注釈 1][2]。