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ボノボン︵Bon o Bon︶とは、アルゼンチンで販売されている菓子のブランド。アルゼンチンのArcorグループが展開している。主な製品は、ピーナッツペーストを詰めたミルクチョコレート製のボンボン菓子である。
日本では2020年よりモントワールが輸入販売している︵それ以前はやおきんが輸入販売していた︶。ダイソーなどの100円ショップでも売られているが、季節商品である︵2021年現在、一部地域では夏季も販売しているが、全国では9月末ごろに解禁される︶。
Arcor製品のラインナップを増やすため、1984年に販売を開始した。もともとはブラジルの菓子大手ガロトが製造するボンボン菓子﹁Serenata de Amor︵愛のセレナーデ︶﹂の対抗製品として開発された。
アルゼンチン、メキシコ、チリ、ブラジルで製造されており、これらの国ではネスレ、ガロト、ラクタ︵クラフトフーズのブランド︶といった有名ブランドの製品と競合している[1]。年間約6億個が製造され、80カ国に輸出されていると推定されている。アルゼンチンでは年間1人あたり5.5個のボノボンを消費していると推定されているが、チリでは1人あたり年間6個と、さらに人気がある。
現在、アルゼンチン本国ではボノボンチョコは6種類存在する。ボノボンミルク︵ピーナッツバターを詰めてミルクチョコレートに浸したもの︶、ボノボンホワイト︵ピーナッツバターを詰めてホワイトチョコレートに浸したもの︶、ボノボンスムーズ︵裏ごししたピーナッツバターを詰めてミルクチョコレートに浸したもの︶、ボノボンチョコレート︵ピーナッツ片を入れたチョコレートピーナッツバターを詰めてミルクチョコレートに浸したもの︶、ボノボンミックス︵チョコレートボンボンにミルク、ウエハース、クッキーにクリームとチョコレートの風味を加えたもの︶、ボノボンレモン︵レモンフレーバー付き︶である[2]。﹁ゴールド﹂と呼ばれる限定版がリリースされることがある。韓国と日本では抹茶フレーバーが販売されているなど、販売されている国の文化に合わせた製品が存在する。メキシコでは﹁コーヒーフレーバー﹂のバリエーションもある。
スイーツ週間[編集]
ボノボンは、アルゼンチンにおける﹁スイーツ週間︵Semana de la dulzura︶﹂の形成に寄与した。これは毎年7月1日から7月7日まで開催され、この7日間にはスイーツを接吻と交換する[3]。アルゼンチンではもともと、ボノボンを接吻と交換する習慣があったが、今ではあらゆる性別のあらゆるスイーツに拡張されている。
その他の商品[編集]
ボノボンはもともとチョコレートのブランドとして開始されたが、今日では、アルファホール︵アルゼンチンのスイーツ︶、チョコレートバー、ウエハース、ミニスナック、アイスクリームなど、ボノボンのブランドを冠したさまざまなスイーツが存在する。ボノボンのキャッチフレーズは、﹁感情があるところにボノボンがある︵Donde hay emoción, está Bon o Bon︶﹂である。
外部リンク[編集]