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ポーリュシカ・ポーレ︵ロシア語: Полюшко-поле︶は、1934年に作られたロシア語の歌。ヴィクトル・グーセフ︵Виктор Михайлович Гусев, 1909-1944︶作詞、レフ・クニッペル (Лев Константинович Книппер, 1989-1974)作曲。クリメント・ヴォロシーロフに献呈された﹃交響曲第4番︽コムソモール戦士の詩︾﹄の第1楽章第2主題がのちに独立して軍歌として歌われるようになった。﹁ロシア内戦﹂における赤軍︵クラースナヤ-アールミヤ、Красная-Армия︶の活躍を歌ったもので、赤軍合唱団の歌唱により世界的に知られるようになった。
コムソモール戦士の詩[編集]
クニッペルの交響曲第4番﹃コムソモール戦士の詩 (Поэма о бойце-комсомольце)﹄ヘ短調 作品41は、1933年︵1934?︶に作曲され、1934年にアレクサンドル・ガウクの指揮によりモスクワにて初演された。1964年改訂。
全4楽章で、2人の独唱者︵テノール・バリトン︶と混声合唱、管弦楽のために書かれている。評論家片山杜秀は、﹁大衆路線にモダニズム風味の片鱗が覗くカンタータ風交響曲﹂と評している。
第1楽章: Andante maestoso - Allegro
作曲者が﹁人生の主題﹂と呼んだ決然たる第1主題と、﹃ポーリュシカ・ポーレ﹄の第2主題からなる。﹃ポーリュシカ・ポーレ﹄の主題は後の3つの楽章にもあらわれ、楽章全体の統一が意図されている。
第2楽章: Allegro
行進曲風の快活な楽章。中間部、及びコーダに﹃ポーリュシカ・ポーレ﹄が使われている。
第3楽章: Tempo di marcia funebre
速度指定のように、葬送行進曲風の雰囲気を持つ緩徐楽章。コーダに﹃ポーリュシカ・ポーレ﹄が少しだけ顔を出す。
第4楽章: Andante
二部形式で、前半のロシア舞曲風の部分と後半の行進曲風の部分からなる。﹃ポーリュシカ・ポーレ﹄のほかに、他の主題も再現・回想される。
日本での受容[編集]
日本では1971年に、TBS系テレビドラマ﹃冬の雲﹄の挿入歌として仲雅美が歌った曲として知られる。なお、橋本淳による仲雅美の歌った歌の歌詞は、原詞と異なり﹁恋愛﹂を歌ったものとなっている。日本語では﹃ポーリュシュカ・ポーレ﹄、﹃愛しき草原﹄、﹃わが草原﹄、﹃小さな草原﹄、﹃草原よ﹄などとも訳される。1998年にはTBS系テレビドラマ﹃青の時代﹄︵堂本剛主演︶のオープニングテーマにOrigaによるカバーが使用された。