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ミキサセトラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミキサセトラの模式図

ミキサセトラ(Mixer-settler)は溶媒抽出を行いながら2液に比重分離する装置である。2液を混合するミキサ(混合槽)と、重力により2液を分離するセトラ(沈殿槽)で構成される。精密に分離する必要がある場合には、多段にして用いられる。

ミキサ

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13[1]

セトラ

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セトラ(沈殿槽)では軽質相と重質相の2相を静的[訳注 1]デカンテーションにより分離する。セトラは重力により2相を分離するため緩やかな流れとなるように作られている。また、セトラには凝集板が取り付けられており、エマルション状の混合液を軽質相と重質相に分離するのを助けるようになっている。軽質相はセトラをオーバーフローさせて後段に送られ、重質相は下部の堰から取り出される。各相の比重に合わせて堰の高さを調整することで2相をうまく分離することができる。

使用例

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向流多段抽出用のミキサセトラ(4段構成の例)

湿

殿殿(Colven, 1956; Davidson, 1957)[2]


  • 抽出(注目するイオンを水相から有機相に移動させる)
  • 洗浄(注目するイオンを含む有機層から不要物を含む水相をすすぎ出す)
  • 分離(注目するイオンを有機層から水相に移動させる)

銅の場合

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(II)(II)



(II)

関連項目

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訳注

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  1. ^ 通常、デカンテーションは容器を傾斜させて上澄みだけを流し出すことを指すが、ここでは容器を傾けることなく上澄みだけを流し出すことを指して「静的」と表現している

参考文献

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  1. ^ Technical paper on design of industrial mixers
  2. ^ Liquid-Liquid Extraction Equipment, Jack D. Law and Terry A. Todd, Idaho National Laboratory.