モンゴル国立農業大学
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Хөдөө аж ахуйн их сургууль | |
別名 | ХААИС |
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種別 | 国立大学 |
設立年 | 1990年 |
所在地 |
モンゴル国 ウランバートル市ハンオール区ザイサン |
公式サイト | https://muls.edu.mn/ |
モンゴル国立農業大学︵モンゴルこくりつのうぎょうだいがく、モンゴル語: Хөдөө аж ахуйн их сургууль、英語: Mongolian University of Life Sciences︶は、モンゴルの国立大学。
英称に倣いモンゴル生命科学大学︵モンゴルせいめいかがくだいがく︶と呼称される場合もある[1]。略称はХААИС︵ハーイス︶。
概観[編集]
モンゴル国唯一の農業系総合大学である。5学部、4付属研究所を設置し、学部学生4,040人、修士学生2,170人、博士学生180人、教職員407人を数える。[2] 1942年にモンゴル国立大学の獣医学部として創立、1958年に農業研究所として分離した。1990年以降の改革の中で、農業大学︵the University of Agriculture︶として正式な大学となる[3]。2014年に英語呼称を現在の名称に改称したが、モンゴル語呼称はХөдөө аж ахуйн их сургууль︵日本語で﹁農業︵の︶大学﹂の意味︶のままである。沿革[編集]
主要な出典は公式サイト[4]。 ●1942年 - モンゴル国立大学に獣医学部が設立される。 ●1943年 - モンゴル国立大学に畜産学部が設立される。 ●1949年 - 上記2学部が統合され、農学部となる。 ●1958年 - モンゴル国立大学の組織改編により、農学部が農業研究所︵Institute of Agriculture︶となる[5]。研究領域は獣医学、畜産学、農学。 ●1960年 - 研究領域に農業工学が追加される。 ●1961年 - 畜産学、農学、獣医学を研究領域とする農業研究所が設立。 ●1967年 - 研究領域に農業経済学が追加される。 ●1990年 - 農業研究所を再編し、農業大学設立。 ●1993年 - モンゴル国立農業大学へ改称。 ●2009年 - 傘下にモンゴル農業科学アカデミー設立。 ●2014年 - 英語呼称を"Mongolian state University of Agriculture"から"Mongolian University of Life Sciences"に変更。5学部に再編。組織[編集]
学部・学科[6] ●獣医学部 ●基礎科学科 ●非伝染性疾病学科 ●伝染性疾病及び公衆衛生学科 ●動物科学・バイオテクノロジー学部 ●動物科学科 ●食品科学科 ●草地・飼料科学科 ●バイオテクノロジー・育種学科 ●農業生態学部 ●植物生産学科 ●土壌管理学科 ●環境学科 ●農業工学部 ●電気電子工学科 ●機械エンジニア工学科 ●食品加工学科 ●機械工学科 ●数学・物理・情報工学科 ●農業経済学部 ●農業経済学科 ●会計学科 ●経営学科 ●経済・数理モデル学科 ●マーケティング学科 ●金融学科 ●大学院 付属施設 ●獣医学研究所 ●畜産学研究所 ●植物科学研究所 ●植物病理研究所 ●農業研究・トレーニングセンター トゥブ県ボルヌール村に所在。約150ヘクタールあり、各種の穀物や植物が植えられている。JICAの草の根無償援助を用いて電気、井戸、灌漑、宿泊施設の整備を行った[7]。 ●東部地域研究センター ●西部地域研究センター ●養蜂研究所 ●付属図書館‥蔵書数約200,000冊。2022年10月現在、第2本部棟への移転作業のため、一時閉館中。 福利厚生施設 ●学生食堂﹁オルギル ゾーク﹂ ●カフェ ●売店 ●学生寮校舎[編集]
大学本館は当初は軍事大学の校舎だったが、1958年のモンゴル国立大学の機構再編にあたり、本大学が移転した[8]。現在は、農業生態学部と農業工学部の研究室、教室及び食堂等の福利厚生施設等が所在している。傾斜地に立地しており、正面玄関のある南側は2階建てだが北側は3階建てとなっているため、2階を歩いていたはずがいつの間にか3階にいるということが起こる。 建設会社と共同して大学敷地内でアパート開発を行い、その一部を教職員用の住宅にする取り組みを行っている[9]。脚注・出典[編集]
(一)^ “モンゴル生命科学大学 学長が来校されました”. 東京農業大学. 2023年7月11日閲覧。
(二)^ “モンゴル生命科学大学ウェブサイト”. 2022年11月16日閲覧。
(三)^ 小出達夫 (2007). “モンゴル人と教育改革︵2︶: 社会主義から市場経済社会への移行期の証言”. 北海道大学大学院教育学研究科紀要 第100号: 182.
(四)^ “モンゴル生命科学大学ウェブサイト︵英語版︶”. 2022年11月16日閲覧。
(五)^ ﹁モンゴル人と教育改革︵2︶社会主義から市場経済社会への移行期の証言﹂︵小出,2007︶によると、﹁当時すでにあった国立科学委員会︵National Committee of Science︶とモンゴル国立大学の一部研究者の間で,モンゴル国立大学に教育プログラムだけ でなく研究プログラムの課程を創設しないといけないという点で一致し,教員の一部を半ば自治的で研究機能を持つ機関に移すことが決められ,こうして出来たのが農業研究所であった﹂という。
(六)^ ﹃Cultivate your mind research future﹄Mongolian University of Life Sciences、2015年、24-41頁。
(七)^ 只左弘治ら (2004). “モンゴル国立農業大学訪問記-学術交流協定の更なる発展をめざして-”. Journal of the Faculty of Agriculture SHINSHU UNIVERSITY Vol40, No.1・2: 35.
(八)^ ﹃Cultivate your mind research future﹄Mongolian University of Life Sciences、2015年、44頁。
(九)^ ﹃Cultivate your mind research future﹄Mongolian University of Life Sciences、2015年、47頁。