三時ババア
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三時ババア︵さんじババア︶は学校の怪談、都市伝説の一つ。
午後3時︵3時33分33秒のぞろ目とされることも︶に学校のトイレに入るとドアが開かなくなってしまい、しばらくすると、どこからともなく老婆の声が聞こえてくる、というもの。
鳥取県の小学校では1973年︵昭和48年︶から1979年︵昭和54年︶にかけて、3階の女子トイレの3番目の個室に3時ちょうどに入るとこの現象が起きるといわれた。老婆の正体は3階の渡り廊下の壁にある雨漏りの染みだといわれ、教師がこの染みをペンキで塗りつぶして消したところ、今度は1階のトイレでこの現象が起きるようになったという[1]。
地方などにより多数の派生がある。代表的なものは﹁4時に出現する四時ババア﹂などで、四次元空間と結び付け﹁四次元ババア﹂とも呼ばれ、子供を四次元空間に引きずり込むなどとされる。
これらは、﹁糞を関西圏でババと呼ぶことから連想された﹂という説も存在する。
脚注
[編集]参考文献
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●松谷みよ子﹃現代民話考7‥学校・笑いと怪談・学童疎開﹄筑摩書房、東京︿ちくま文庫﹀、2003年10月、117-118頁。ISBN 9784480038173。
●常光徹﹃学校の怪談﹄講談社、東京︿講談社KK文庫﹀、1990年。ISBN 4061990063。
●山口敏太郎﹃本当にいる日本の現代妖怪図鑑﹄笠倉出版社、東京、2007年。ISBN 9784773003659。